いわき市久之浜花火大会、いわき飲み歩き

震災の年から毎年8月11日は東北の各地でLIGHT UP NIPPONの花火大会が開催されます。
2011年にはいわき市で仲間とともに昼間ボランティア活動をした後に小名浜で見てきました。
今年の小名浜の花火は先週行われたのですが、その日はROCK IN JAPANに行っていたので行けませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、こちらもやはりボランティア活動で何度も訪れた久之浜地区で花火大会が開かれ、こちらがLIGHT UP NIPPONの花火との共催ということで出かけてきました。


今日は久しぶりにいわきで飲もうとホテルに宿をとっておき、いわき駅から電車で久之浜に向かいました。久之浜は子供の頃に母親に連れられて来た微かな記憶があります。その後は来たことがなかったけど震災後のボランティア活動で久之浜に久々に行きました。ここは津波とその直後の火災、そして原発事故で大変な目にあった街でした。今日はその久之浜で追悼の花火大会と復興の夏祭りです。


花火の前には仮設ステージで地元縁のアーティストたちによるステージが演じられていました。
いわきのご当地アイドル、アイくるガールズも出演していたので初めて見ました。中学生か高校生くらいの女の子たちでしょうか、5人くらいのグループかと思っていたら11人と意外とメンバーがたくさんいたのでビックリしました。


昔懐かしい(と言ってもあまり記憶にはありませんが)チンドン屋さんも練り歩いていました。


会場ではLIGHT UP NIPPONの売店もありましたので、タオルとか協賛のビールとかを買いました。


会場にはタレントのなすびさんもいました。ご本人は福島市出身ですが、父方がいわきの出身ということだそうです。たくさんの人に写真をせがまれて大人気でした。



ステージは続いていましたが、花火までは少し時間があったので、2011年の夏にお手伝いをしたのはどの辺りかと思って周りを歩いていましたが、駐車場として使っていた、この地域の公民館がなくなっていました。



そして辺りが暗くなってきた19時、坂本龍一演奏の「赤とんぼ」が聞こえてきて花火が始まりました。いわき以外でも東北の沿岸部11カ所で同時刻に上げられている花火です。2011年のことを思いながら空を見上げました。



その花火はあっさりと5分くらいで終わってしまいました。その後20時からもう一度花火があがるのですが、それまでの間は盆踊りです。震災で中断していたので4年ぶりのことだそうです。やぐらが組まれて提灯がぶら下がる中、お囃子と歌に合わせて踊りの輪が広がっていました。



20時からの花火は、先ほどよりは長く、30分ほど上がりました。津波被害のために悲しいくらいに広がってしまった空き地の上の夜空に上がった花火はほとんど真上に上がったのではと思えるくらいの近さで見ることができました。最初のうちは写真に収めようとカメラ越しに見ていましたが、せっかくの花火なので肉眼で見ることにしました。


お腹に響く大きな音とともに夜空に開く大輪の花。とても哀しく美しかったです。







花火が終わった後は電車で平の市街地に戻ります。
久しぶりのいわきの夜なので行きたいところは多くあったのですが、花火帰りなのでおそめのスタート、最初はアイリッシュパブのSin-e。飲むのはいつものキルケニー。お隣に座ったお客さんも久之浜の花火を見に行ってきたそうで話しが盛り上がりました。



もう1杯飲みたいところですが、他にも行きたいお店があったので1杯だけでお店を後にし、次はBar Quartetに向かいました。お店の灯りはついていましたが看板が出ていませんでした。もう閉店かなと思ってそれでも顔を出してみると今日は通常営業はしてなくて帰省した友人のために貸し切りにしていたとのことでした。飲めないのは残念でしたが、挨拶だけでもできたのでよかったです。


では次にもう1軒どこにしようか、夜明け市場に寄ろうか迷いました。


しかしこちらも閉まっているお店がほとんどでしたので、以前に一度だけ入ったことのあるバー、フレールに入ってみました。


ここに入ったのは2011年の7月、いわきの飲み歩きイベントの時でした。その時もそうでしたが今日もお客さんは僕一人。そんなお店ですが今年で50年のお店だそうです。前回はご夫婦でカウンターの中にいましたが今日は奥様一人です。僕のことを覚えているとのこと。歴史のあるお店は大好きなので、50年もやっているといろいろあったでしょう、と聞くと今日もいろいろお話を聞かせてもらいました。
BGMには有線でプレスリーの歌が流れていて、歴史のあるお店の雰囲気を盛り上げていました。


平の飲み歩きは今日は2軒だけしか行けなかったので、また来なくてはと思います。


その他の写真はfacebookのアルバムで。