いわき、岩合光昭写真展 ねこ

スコップ団で友達になった人と、いわき市立美術館の岩合光昭の写真展を見にいく。

岩合さんの猫の写真展は、5月にも笠間の日動美術館で見てきたけど、それとはまた別の写真だった。
大きく分けて4つのテーマに別れていて、それぞれ「生きることは動くこと」「暮らしの中で」「海ちゃん」「田代島のねこたち」というタイトルがついている。最初の2つは日本だけでなく、外国の猫も含めて各地のさまざまな猫の仕草、表情が作品となっている。3つ目のは岩合さんの家にいた猫の写真。最後は猫島とも呼ばれている宮城県の田代島での写真。

写真ももちろん楽しかったが、ふと周りを見渡すと、写真を見ている人の表情がみんな笑顔になっているのが素晴らしかった。

最後の田代島の写真も、いつかは行ってみたい島なのでとても興味深く見た。


美術館の後は小名浜に移動して、ららミュウでお昼ご飯。生うに丼とそばのセットを食べた。


次は被災地の今を感じるために、豊間地区、塩屋埼灯台、薄磯地区を車で回る。
塩屋埼灯台の下のお土産屋さんでは、津波の犠牲になった小学生の女の子が描いた絵のハンカチが置いてあった。彼女の夢はデザイナーになることであり、その夢が実現したということが書かれた新聞記事もあり、読みふけってしまった。

このハンカチについてはこちらもご覧下さい。
http://www.asahi.com/national/update/1129/TKY201111290254.html
http://www.hibinoshinbun.com/files/201/201_toku1.html


薄磯地区では、流された家々の基礎だけが寂しく残るが、海岸の防潮堤には地元の人が中心となって花の絵がペイントされている。いわき市久之浜地区で始まった「ガレキに花を咲かせましょう」と名付けられたプロジェクトがここ薄磯地区でも続けられているのだ。陸側を見るとこの地区に人々の暮らしがあったことが信じられないくらいの空間が広がっていて悲しくなってしまうが、それでも描かれた花を見ると希望が見えてくる感じがする。先ほど見てきた塩屋埼灯台を遠くに望みながら、防潮堤の端から端まで見て歩いた。


花の絵の中には南海キャンディーズしずちゃんが描いたものもある。しずちゃんは映画「フラガール」でも好演しており、いわき市にも何度も来ているようだ。


いわきめぐりの最後はいわき駅前の夜明け市場。
いわき駅にほど近い路地にある「夜明け市場」は、もともとは昭和の香りが強く漂い、最近までは空き店舗が目立っていた通りのようだったが、震災で被災した店舗が集まり復興を目指す飲食店街として再生が始まったところ。今日は車で来たので飲めなかったが、今度は泊まりで来てじっくり楽しみたい。

夜明け市場
http://www.touhoku-yoake.jp


去年は春から夏まではいわきに通っていたが、その後は福島市や郡山の方に行くようになりいわきには泊まりがけで来る機会がぐっと少なくなってしまった。いわきにも馴染みになった居酒屋やバーがあるので、いわきでまた飲み歩きたい。


最後に、岩合光昭の今回の写真展は、この写真集から展示されているようだ。
いわき市立美術館「岩合光昭写真展 ねこ」は9月8日から10月21日まで開催。
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/kyoiku/museum/013655.html

ねこ

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