笠間の日動美術館で岩合光昭の猫の写真展が開催されているので見に行ってきた。タイトルは「やきものの里のネコ」。笠間を含む日本各地の陶芸のまちで撮影されたネコの写真がたくさん。やきものは土が重要なので、写真に写る風景も茶色が中心で、柔らかい感じのものが多かった。そこに写っているネコたちも風景にとけ込んでふんわりとのんびりとしている。
岩合光昭の写真は美術館の2フロアを使っての展示だったが、別の展示室では一般の人が撮影したネコの写真の展示があった。こちらはネコと暮らす家族ならではの写真が多く並んでいて微笑ましかった。
笠間に来たついでに美術館の付近を散策してみた。笠間で一番の名所と言えば笠間稲荷だろう。小学校の遠足で行った時は大きな神社のように思えたが、今見るとこじんまりとした感じがする。今回は神社には寄らずに、門前にある酒蔵を覗いてみた。
本当に笠間稲荷の門の正面にあるのが笹目宗兵衛商店。松緑という銘柄のお酒を造っている。車で来たので試飲はしなかったが、甘酒で作ったソフトクリームが、アルコールを含まないと言うので食べてみた。
笠間は陶芸のまちなので芸術的な雰囲気もあるし、門前町でもあるので今度はぜひ夜の街も歩いてみたいと思った。
日動美術館の近くには「九ちゃんの家」もある。前に来たときには気がつかなかったが、日動美術館から佐白山に行く途中にあった。日航機墜落事故で亡くなった歌手の坂本九は幼少の頃この笠間に疎開していたのだが、その家がまだ残っているのだった。今は誰も住んでいなくて保存運動が行われている。
笠間日動美術館「やきものの里のネコ」は4月12日から6月24日まで開催。
http://www.nichido-museum.or.jp/