小石川後楽園、桜田門



東京出張の合間に、小石川後楽園に行ってきた。
小雪の舞うとても寒い日だったが、冲方丁の小説「光圀伝」を読んだところだし、水戸藩縁の場所ということもあって、初めて行ってみた。
ボランティアによる無料の庭園ガイドがあるというのでせっかくなので話を聞きながら園内を一周してきた。
後楽園は初代水戸藩徳川頼房が京都の風景を模して造り、その後2代藩主の光圀が今度は中国風味を加えたそう。

江戸時代当時の建物が現存する得仁堂は修復工事中で見られなかったが、中に安置されている、「光圀伝」にも出てきた伯夷と叔斉の木像は涵徳亭で見る事ができた。この木像を光圀も見ていたのだと思うと時空を超えて自分も江戸時代にいるような気分になる。

他にも、同じく小説に出てきた嗣子綱条の夫人に農民の苦労を教えようと作られた稲田があったり、光圀の号「梅里」にちなんだ梅林があったり、とても興味深く見る事ができた。

今度は水戸の光圀縁の地も巡ってみようと思った。

その後、水戸藩縁の地巡りのついでに、江戸城桜田門に行ってみたのだが、こちらは修復工事中で見ることができなかった。水戸の千波湖畔に映画「桜田門外ノ変」のオープンセットがあって、そこに桜田門が再現されているのだが、そちらにもまた行ってみようか。

そして日が暮れた後は神楽坂にて、江戸時代の居酒屋はこうだったのでは、と思わせるような雰囲気のある「伊勢藤」で熱燗を飲んで宿に帰った。

他の写真はFacebookのアルバムにて。