作家の椎名誠さんを中心とする「わしらは怪しい雑魚釣り隊」の結成10周年記念イベントが新宿でありました。
イベントのタイトルは「魚はある。酒も揃った。焚火はないがさあ乾杯だ。」と付いているようでしたが、要は椎名さんとファンが集う宴会みたいなものと思います。
椎名さんのイベントに行くのは去年の11月以来です。
会場に到着して受付を済ませて、まずは最新刊を含む椎名本を数冊購入しました。
開会の乾杯の会場ではさっそく缶ビールをいただきます。
このイベントではプレミアムモルツやタカラ焼酎ハイボールなどが飲み放題なのです。集まった人数も多いので、椎名さんの開会の挨拶は近くの別の会場でしたが、間も無く椎名さんが登場したのでみんなで拍手で迎えます。さっそくトークショーが始まります。もちろんこれまでの著作に記された話もあるのですが、そのエピソードを直接聞くのは嬉しいものです。
このトークショーの最中に、初期の本「わしらは怪しい探検隊」シリーズに登場する「ドレイ」こと澤田さんも紹介されました。
澤田さんは今は「暮しの手帖」の編集長になったそうです。後で偶然お隣に座ったので、椎名さんが映画を撮っていた頃、僕の地元に来られましたよね、というような話をさせてもらいました。確か長編監督第1作「ガクの冒険」で那珂川ロケをして、勝田の初音旅館に泊まっていたんだと思います。でも残念ながらその時僕は学生で地元を離れて福島にいたので、完成記念で勝田で上映会があったと思いますが見ることができませんでした。そしてその後の映画「あひるのうたがきこえてくるよ」は福島でロケをしたのですが、その時は今度は僕が地元に戻ってしまったので、すれ違いだったのです。
その後は他の会場を回って食事をいただきます。その食事も椎名本でおなじみの「リンさんチャーハン」とかキャンプ飯を再現したようなメニューなので、自分も椎名本の登場人物になったような錯覚になります。
それからもちろん椎名さんのサイン会もありました。
さっそく先ほど買った本にサインをもらいました。その中の一冊、「おれたちを笑うな!」の文庫本には実は僕の母校の高校が登場しているのでした。大好きな作家の本に自分の母校の名前が出てくるのはとても嬉しいです。サインの時に高校の名前も入れてもらっちゃいました。
そしてもう一つの楽しみにしていた企画が椎名さんの友人の弁護士、木村晋介さん「木村屋べんご志」による落語です。プロ顔負けの話芸に大笑いです。
楽しかった一日ももう終わり、閉会式の時にはこれも椎名さんの友人であり、今回のイベント会場のオーナーでもある太田トクヤさんも挨拶してました。
そして木村さんとはツーショット写真も撮らせてもらいました。
定期購読している「本の雑誌」には以前、椎名さんをはじめとする4人による「発作的座談会」という面白いコーナーがあったのですが、そのメンバーである椎名さん、目黒考二さん、沢野ひとしさんには去年お会いできたので、残るは木村さんだけでした。それが今日お会いできてこれで4人全員に会うことができました。初めて「本の雑誌」を読んでから約30年くらい経ちましたが、本の中でしか会うことができなかった人たちとこうやって会えて同じ空間で酒を飲んでいるなんて信じられません。なんだか今日はとてもうれしい一日でした。
こちらが去年他の3人と一緒に撮らせてもらった写真です。