泊まったホテルはねぶた運行が行われる通りに面していました。その分この時期に予約を取るのは難しいのだと思います。今日は昼のねぶた運行なのでホテルから見るわけにもいきません。朝食を食べた後でホテルを出ました。
今日はねぶた祭最終日。午後にねぶた運行があり、夜は花火大会と海上運行がありますが、花火まで見てしまうと今日中には帰れないので、午後の運行だけを見る予定です。
始まるまで時間があるので、駅の方に戻りながら青森の街を散策します。友達に教えてもらった他の居酒屋の場所を確認しつつ、魚菜センターを覗きます。魚菜センターではのっけ丼といって丼ご飯を買い、あとは市場の店先に並ぶ好きな具材を選んで自分で海鮮丼を作るのです。前に来たときも覗いてみたものの、食事のタイミングと合わないので未体験でした。今回も朝はホテルで食べたし、お昼には少し早いので見るだけで終わりにしました。お昼前にもう一度行ってみたときは今度は1時間ほど待つ、ということなのでまたもやのっけ丼は幻となってしまいました。
ねぶた運行が行われる通りでは有料席がありましたが、これは昨日までの夜のねぶた運行のためなのでしょうか?昼の運行だとそこまで人では多くなく、なんとなくのんびりしたムードでした。商店街のある新町通りは道路の幅が狭いので、広々とした国道の方で見物することにしました。夜だと運行コースの何箇所かにねぶたが配置されて一斉にスタートするようですが、昼だと先頭地点から順次スタートするのでした。だから最初のうちは遠くの方で音だけは聞こえるものの、まだねぶたの姿は見えません。
スタート時間から30分ほど過ぎて、だんだんと近づいてきます。最初はねぶた流しのゆったりした踊りやオープンカーに乗ったミスねぶたのパレードでした。
そしていよいよ大型ねぶたがやってきました。先頭は今年のねぶた大賞を受賞したJRのねぶたです。
その後も次々と大型ねぶたがやってきます。ねぶたの後ろには太鼓や笛があり、その周りを跳人が踊ります。1月には展示ねぶたと東京ドームでのふるさと祭りで、6月には東北六魂祭でねぶたを見ましたが、やはり本番はねぶた祭りです。特に太鼓の大きなリズムが体に響きます。この太鼓の音を体験したくて青森までやってきたのです。映像だけでは感じられない生の迫力です。
鉦を鳴らす女の子がこっちを向いて微笑んでくれました。
青森市長も跳ねてます。
ねぶた好きの友人とはあまり連絡が取れず、どこにいるのかわかりませんでしたが、ねぶた運行が始まってから、パナソニックのところにいる、と連絡がありました。跳人は必ずしもねぶたを運行する団体の人というわけではないようです。とは言っても跳人はみな同じような格好をしているのでなかなか見つけることができません。きょろきょろしていると逆に跳人の方から声がかかりました。1月に会った人のようです。暑いので僕は帽子とサングラスをしていたのですが、よくぞ見つけてくれました。友達を呼んできてくれて6月以来の再会を果たすことができました。
最後のねぶたが行ってしまったので、別の場所に移動します。今度は商店街のほうです。道路が狭い分開放感はありませんが、逆に間近に迫るので迫力が増します。
今日は最終日だったせいなのか、跳人の数は思ったよりは少なく感じました。ねぶたも夜になると明かりが灯りますのでやはり夜のねぶたを見ないと行けないのかもしれません。今回は行けなかったので、これはまた来年も来なくてはなりませんね。
帰りの新幹線は、昨日の夜のうちに上野までの指定席に空席ができたので無事に予約することができました。
いろいろ紆余曲折がありましたが、美味しいお酒も飲めたしねぶたも見ることができたし友達にも会うことができて、苦労して青森まで行った甲斐がありました。