今年の1月に行って以来の柳家花緑独演会。
当初は別の予定を想定していたので前売りチケットは買っていませんでしたが、予定が変わったため朝に電話で当日券のチケットを確保して行ってきました。
台風が近づいているため雨風が強い中、開場時間を過ぎた頃に水戸芸術館に到着するとなんとロビーで花緑さんのサイン会が開かれていました。前回も終演後にサイン会が行われたため今回も行うかとは思っていましたが、まさか開演前に行うとは思っておらずびっくりしました。
チケットカウンターでまずはチケットを入手し、それから著書を購入してサインを書いてもらいました。そのあとは一緒に記念写真も。
そして始まった独演会。まずは弟子の花ごめさん。タヌキの恩返しのお話でした。
それから花緑さん。長いまくらですが、これが花緑さんの特徴でもあるのでしょう。前回聞いていたのであまり驚きません。これまでに水戸芸術館で演じてきた他の落語家さん達の話や、笑点だけが落語ではない、などの落語界の話のあと、自分自身は酒は飲めない体質というところから、酒飲み親子が禁酒する、という落語に入ります。酒が飲めないとは信じられないような酔っ払いの話ぶりに感嘆しました。
話し終えてそのまま高座に残りまた雑談(話のあとだからまくらではないのかな?)して、秋の落語はこれしかない、ということで予想通り「目黒の秋刀魚」へと続きました。と、そこへ観客席から携帯のエリアメールの警報が一斉に流れました。しばし館内がざわめきましたが、台風に関する今後の避難情報だったようで、独演会は続けられました。その後もう一回警報が聞こえて、客席からは若干の怒鳴り声も聞こえましたが、そこは花緑さんが落ち着いて笑いに変えていました。
中入り後にもう一席、今度は歌舞伎役者の人情物語で御開きとなりました。
最近は水戸芸術館でも頻繁に落語を聞くことができて嬉しい限りです。でもまだ一度しか行っていない寄席にまた行ってみたいという気持ちも強くなります。