SUMMER SONIC 07

8月11日と12日の2日間、幕張で開催されたサマーソニック07東京(正確な開催場所は千葉だけど)に行ってきました。
夏のロックフェスティバルは、99年に苗場のフジロックに行ったのが初めてで、ほぼ2年に1回のペースで参加しています。最近では2年前のサマーソニック以来です。フジには99年のあと01年に行ったのが最後で、その後は好きなアーティストが出ることが多いのと比較的近くて行きやすいので、03年、05年とサマーソニックに行ってます。電車で2時間半くらいかかりますが、茨城からでもその日の朝に出て間に合うし、泊まるところは東京に行けばいくらでもあるし、終演後も電車で帰ることができるのが便利です。それだけでも充分気楽に参加できるのに、何といってもエアコンの効いている屋内のステージがあるのが余計軟弱な気分を盛り上げてくれます。まあ最近は僕も体力が落ちてきたので、そのくらいでちょうどいいのかも知れないです。

それはともかく、2年ぶりのサマソニ。チケットを買うタイミングがちょっと出遅れたため、2日券は既に売り切れで買えず、1日券を2日分買いました。それでも最後には完売したので、人出は多かったです。

1日目の最初に11時からのマリンスタジアムでのThe Pipettsが最初の目当てだったのであんまりのんびりと到着する訳にもいかず、早起きして家を出ました。でもやっぱりいきなりの野外はきつかった。何もしないのに玉のような汗が出てきます。女の子3人の60年代風ボーカルは悪くはないけどまだまだ甘いところがあり、ちょっと肩透かしを感じつつ幕張メッセ内の会場へ移動。結局この日はこの後ずっとメッセ内で過ごしました。
その後この日見たのは、Locksley, Puffy Ami Yumi, Travisの3つ。Locksleyはまだまだ若いけど、ボーカル兼ギターの人は比較的高めのポジションでギターを構え、がに股っぽく足を開いてどことなくジョンレノンのスタイルに似ているかな。このまま頑張って欲しいです。PUFFYは今回見たバンドたちの間での唯一の日本人アーティスト。でも英語詞の歌も歌うし、フェス仕様のステージでした。最後に見たTravisはメンバーがとてもいい人ぶりを発揮していて、叙情的なメロディーも美しく思わず涙が出てきてしまいました。今回は01年のフジで見たUK3連発のうちTravisManic Street Preachersの2つが出るので、個人的にはその時の感動を思い浮かべながら聴いていた。ちなみにその時のフジのUK3連発とは、同じステージに先の2つのバンドと最後にoasisという、どれも本国ではヘッドライナークラスのバンドが同じ日の同じステージで続くという、夢のような出来事でした。
ライブの合間にはサイドステージでお笑いショーを見ながらご飯を食べたり、空耳アワーの安西さんのトークショーと、空耳アワー傑作選のビデオを見たり、そして昼寝したりとのんびりと過ごしました。

これはメッセ内の物販・スポンサーブースのあたりの様子。

物販のブースで、600円の雑誌を買うとBen Shermanユニオンジャック柄の袋、バスタオル、サンダルがもらえるというのがあって、モッズ好きの友達と1つずつ購入。これで600円とは驚きだ。翌日に見に行ったら別のおまけになっていたのでラッキー。


この日は東京の恵比寿にホテルを取りました。

2日目、この日も朝1番で見たいバンドが出るので8時に恵比寿のホテルを出発。今日の最初は屋内でThe Draytones。トリのArctic Monkeysの他に、このバンドが出るから今回のサマソニ参戦を決めたようなものだったけど、期待にたがわず、かっこいい音を出していた。何に似ているかといえばThe Kinksだろう。激しい曲もあれば曲の途中でテンポが変わるようなのもある。朝からはじけちゃいました。その後はちょっと休憩。次は屋外のThe FratellisとThe Holloways、室内のBrett Andersonの3つでどれを見るか悩んでいましたが、その後は本格的に屋外が続くので、体力温存のためBrett Andersonを選択。あんまり曲は知らないけど、Suede時代の曲も2曲くらいやったかな。相変わらずスリムな体形にセクシーな声と踊りを披露してくれました。その姿だけでも女子にはたまらないんだろうなあ。
休憩中に、会場内をうろうろしていたMTVのキャラクターに遭遇。思わず一緒に写真を撮っちゃいました。僕が持っているのはハイネケンのビール。2日間で何杯飲んだんだろう?フジもサマソニも、会場内のビールはハイネケンが独占している。普段飲まない分、ハイネケンといえば夏のロックフェスを思い出す。

そしてここからは気合いを入れて屋外ステージに向かいました。幕張の会場はメッセとマリンスタジアムの間の移動がちょっと面倒。道路を挟んですぐ近くにあるんだけど、道路を横断するのに遠回りをしなくては行けないのが一番のネック。それでも今回は2日間とも両会場間の移動が1日1回ずつで済んだので楽でした。Bloc Partyの最後の方を聞きつつスタジアムのグラウンド内に入場して、Manicsに備える。場所は真ん中のPAの前あたりのポジションを確保。前の方で暴れる体力はもうないので、このあたりで充分だ。今日も幕張はいい天気だけど、午後になるとスタジアムの中にも日陰ができるので意外と過ごしやすかった。やっぱり野外はステージも大きく、空の青さも目に染みていい感じ。

前日は室内にばかりいてそれでもよかったけど、外は外で気持ちがいい。Manicsはもうベテランの領域に入っているし、知っている曲もたくさんあるので、安心して聴いていられる。みんな一緒になって合唱だ。こんな早い時間に見るのはもったいない感じ。


続くKasabianも骨太のロックを聞かせてくれるけど今年の1月に大阪でライブを見ているし、それにビーチステージでSean Lennonが出ているので、見にいかなくては。ちょっとお腹は空いてきたけどステージはもう始まっているはずなので、寄り道せずにビーチステージへ。ここは本当に砂浜の上にステージを作ってあった。小さいステージだったけど、東京湾と遠くに富士山が見え、ちょうど夕日が沈む頃に、ビールを飲み軽食を食べながらSeanの緩やかな歌声を聴くのはとてつもなく気持ちが良かった。Seanは上手な日本語でMCをしていた。仮面ライダーウルトラマンなんて言葉も出てきた。ウルトラマンタロウを知っているか?と観客に質問して、僕の名前は「ショーン タロー オノ レノン」です。と言うと、観客からはちょっとしたざわめきが。僕は知っていたよ。


Seanを見た後は再びマリンスタジアムへ。まだKASABIANが続いていた。この時間でグラウンドの中も人が詰まってきたけど、それでも中へ入る。最後の数曲だけだったけどKASABIANも見ることができてよかった。そして最後が平均年齢22歳にしてメインステージのトリを務めるArctic Monkeys。僕の大好きなoasisなんかのような王道ロックバンドと言う訳ではないけれど、それでも無視できないほどの勢いがある。ギター2本にベースとドラム、ほとんどエフェクトも使わないでシンプルかつタイトな演奏なんだけど、聴いていると体が動いてしまう。この場にいたことは貴重な体験となるだろう。

ステージはアンコールもなしに最後までタイトに締めて終った。スタジアムの外で揚がった恒例の花火を見て会場を後にした。