上海旅行3日目

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今日はホテルの朝食の時間に間に合うように起きられたので、8階のレストランへ。中華風と洋風のビュッフェ形式。せっかくなので中華風の粥や油条を食べる。粥がおいしかったのでお代わりをする。ホテルの朝食なのでサービス料込みで66元という結構な値段がするが、慣れない街を歩き回ってお店を探すことを考えればやむを得ない。

今日は上海市内の観光だけど、夜には上海雑技団のショーを見に行きたい。でもチケットはまだ入手していないので、ホテルのロビーで予約してもらえるか聞いてもらったところ、どうやら今から劇場に行って買ってくればよい、とのこと。そこで地下鉄に乗って雲峰劇場に行き、チケットを買ってくる。途中、雰囲気のよさそうなカフェで中式のモーニングセットを出す店を見つけた。さすがに街中の店は安いけど、ホテルからは遠いので使えない。ホテルの近くにこういうお店があればいいのにと思う。雑技は夜7時30分からで、チケットは280元。

無事にチケットも入手できたので、次はまた地下鉄に乗って新天地へ。ここは観光用に再開発された地域で、いかにも作られた感がするけど地元の人たちにとってもおしゃれな感じがしていいのだろう。レストランやショップなどが並んでいるが、その中に石庫門という、この辺りの典型的な住宅の内部を再現した施設があったので入ってみた。入場料20元だけど、僕はこういう一般庶民の生活の様子が窺える場所が大好きなので入ってみる。中は結構インテリ風の住まいだった。

今日もとても暑いので、新天地のレストランでビールを飲みながら休憩。新天地に来る途中の路上で新聞・雑誌売りのスタンドでサッカー新聞があり、その表紙が昨日行われたToulouse対Liverpoolの写真だったので買ってきていたので、ビールを飲みながら新聞を眺めていた。ちなみに飲んだビールはLiverpoolのスポンサーになっているCarlsbergにした。だけど新聞に載っている写真にはおなじみの胸のスポンサーのロゴが入っていなかった。地域によってはアルコールの広告を禁止しているところもあるのできっとそのせいだろうと思う。

一休みした後は、歩いて豫園へ向かう。豫園は昔の租界時代に中国人が集まっていた上海城内にあるので、向かう途中にはそれこそ本物の庶民の住宅地の合間を縫って行くことになる。生島治郎の上海を舞台にしたハードボイルド小説を何冊か読んできたけど、主人公は1930年頃に上海に住んでいる日本人、という設定で、日本人だけど上海人に溶け込んで生活していることになっている。見た目はちょっと汚くてとても貧しそうに見えるけど、その主人公が住んでいたのとほとんど変わらないような雰囲気の家がたくさんあるのでわくわくしてしまった。

豫園に近づくとたくさんのお土産屋さんが並んでいた。ここは上海でも随一の名所でもあるので、人気があるのだろう。豫園に入る前に食堂でご飯を食べる。きちんとしたレストランもあったけど、ここではフードコート方式のレストランに入ってみた。ここなら食べられそうなものを自分で取って選べるので安心だ。でもどれを取ったらいいか目移りしてしまった。ここでも2皿にしておけばよかったけど、つるつる食べられそうな葛切りみたいなものを追加して3皿取ってしまった。青島ビールを飲みながら食べたけど、やっぱり全部は食べられなかった。アスパラをシンプルに炒めたものが、一番素直に食べられた。

ビールだけは最後まで飲んで、それから豫園に入る。中も結構な人出ではあったけど、さすがに庭園だけあって落ち着く。近くにいたグループのガイドさんの話を盗み聞きしながらのんびりと歩く。留園もそうだったけど、園内はさまざまな趣向が凝らしてあって飽きない。園内には無料で漢方茶を飲ませてくれるところもあったので、入ってみた。暑い時に温かいお茶を飲むのもおいしい。

豫園を出て、歩いてホテルまで戻る。戻る途中喉が渇いて、人民公園沿いのスタンドで酸梅湯を買って飲んだ。梅ジュースみたいなものだけど、体によさそう。ホテルでシャワーを浴びて、雑技の劇場に向かう。上海には雑技をみることのできる劇場が4つあるとのことだけど、一番中国らしい雑技が見られるというのと、アクセスしやすいというのでこの雲峰劇場にした。開演の1時間くらい前に到着したけどまだ早すぎたらしいので、あたりを散歩して、小さな店でスナック菓子などを買ってきた。開園時間が近づいて中に入ると、どんどん客が入ってきた。日本人の団体客もたくさんいた。そしていよいよショーの始まり。中国らしい、というのは言い換えれば垢抜けていないということかなという気もしたけど、一つ一つの技は素晴らしく、あっという間の90分だった。男子の技は筋肉を使ったものが多く体操競技を見ているような感じだったけど、やっぱり見どころは女子の柔軟に体を動かすものだろうか。そこまでやるのか、という技には驚愕の声をあげて大きな拍手を送った。

雑技を見た後は食事とお酒だ。今日はちょっと豪華に外灘の夜景を見ながら食事をしようと、とりあえずタクシーで外灘まで向かう。夜はクラシックなビル群がライトアップされてますます輝く。そんなクラシックビルの中にある、M on the Bundというレストランを目指す。予約はしていなかったけど、席は空いていたので窓際の席に案内される。外のテラス席の方が気持ち良さそうだけど、一人なので室内で我慢しよう。メニューを見るとやはりそれなりの価格が。でもベジタリアン用のメインディッシュがあったので、前菜は頼まずにそのメインディッシュを注文。お酒はまずはビール。そしてその後はワインリストを見せてもらうがなかなか一人では頼めそうもないものばかりだったので、ハウスワインの赤をグラスで1杯。窓の外には中国の国旗がはためき、周りはライトアップされたビル群、そして川の向こうには未来都市のような形で自ら電光を発しているテレビ塔、東方明珠塔が見える。

もっとこの時間を楽しんでいたかったけど、ここでそう何杯も飲んだらぜいたくのしすぎなので後は水で我慢。ビルのライトアップもテレビ塔の電光も11時で消えてしまったので、レストランを後にする。通りを少し歩いてそこかしこに残る古い建物を見ながら、途中からタクシーを拾ってホテルまで帰った。


ではこの日のお酒と食事。
朝食の写真は撮らないでしまったけど、レストランの様子。

新天地で飲んだCarlsbergとサッカー新聞。

豫園のレストランで飲んだ青島。

M on the Bundの青島と、ワインと食事。室内はライトダウンされているので写真を撮るのに一苦労。

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