東日本大震災から1年。どこで追悼の時を迎えるかいろいろ考えた結果、2011年の前半にお手伝いをした福島県いわき市に行くことにした。
福島県は地震、津波の他に原発事故も重なって他の地域とは違った影響が大きい。だからこれからも支援の手を伸ばさなくてはと思う。
午後2時ごろにいわき市復興支援ボランティアセンターに行く。ボランティアセンターは今でも週末の金曜土曜を中心に活動を続けているが、この日は日曜日だけどセンターを開けているという情報を得た。こちらが一方的に知っているだけだけど、懐かしいスタッフの顔を見る。僕は10月以降はいわき市での支援活動は行っていないけど、彼らはこれまでもずっと活動している。この場に集まった人たちもそうだろう。話を聞いてみると、まだ津波被害の片付けがされていないお宅が何軒もあるという。もし機会があれば僕もまた手伝いに行こうと思う。
そして何と、昨日泉ケ岳の花火を見てたという人がいてびっくりした。花火支援のTシャツを着ていたので声をかけてみたのだが、同じ山元町の別の団体で活動していたとのこと。ツイッターでもフォローしている方だったのだが、こんなところで会うとは思わず、びっくりした。
センターにはこれまでの活動の記録や、全国から届いた寄せ書きなどが飾られていた。
そして国の追悼式典のテレビ中継が始まると、センターの人たちもテレビを中心に集まった。午後2時46分の黙祷を行う。
その後は近くのアリオスに行く。ここでは市主催の追悼式典が行われたのと、前の広場ではキャンドルナイトや追悼イベントが行われている。このイベントに、いわきに伝わる伝統のじゃんがら念仏踊りが披露されて、そこにスコップ団のメンバーも登場するので、その応援も兼ねて見にきた。
この念仏踊りも死者を供養する踊り。去年の8月にボランティア作業中にいわき海星高校の生徒たちが練習を見せてくれたが、ちゃんとした踊りを見るのは今回が始めてだった。本来は新盆のときに踊るのだそうだが、今回は特別で昼間から市内のあちこちでこの踊りが踊られたそうだ。
キャンドルナイトには、阪神淡路大震災からの復興を願う神戸の灯りが灯されていた。今日の日に向けて神戸からやってきたのだそうだ。
ひとつひとつのキャンドルにはメッセージが書かれている。原発事故から避難してきた人のメッセージも多い。
ホテルにチェックインした後は、久しぶりのいわき飲み歩き。10月1日以来か。今日は日曜日なのであまり開いている店も少ない。
いわき駅前の「赤ひょうたん」、アイリッシュバーの「Sin-e」、そして「Bar Quartet」と3軒回る。久しぶりに来ても憶えてくれているのはうれしい。また来なくては。
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