いわき光のさくらまつり、いわき飲み歩き

お正月休みは4日までで、5日からまた東京出張。この休みを逃すと月に一度は東北に行こうプロジェクトの実現が困難になるので、どこに行こうかと迷った結果、今回もいわきに。
一番の目当ては夜なので、それまでどこに行こうかと思ったが、まだ一度も行っていない湯ノ岳に行ってみることにした。
いつもの常磐道を北に向かうと、いつの間にか震災復旧工事が終わっていた。震災直後の常磐道はすごいがたがたでビックリしたものだ。
湯ノ岳へはいわき湯本ICで降りてすぐだ。頂上には展望台があったが、途中にあった駐車場からの方が市街地の展望がよい。

駐車場からのパノラマ写真はこちらで


さて、山を下りて街に向かい、まずは書店へ。震災関連の出版物をチェックして、気になる本を数冊購入した。東京の書店では目にする機会が少なくなったが、こちらでは一つのコーナーになっている。これも現場感覚を感じる一つ。

その後、今日の目的であるいわき駅前のイルミネーションを見るのに駐車場を探して車を走らせていると、前によく行った何軒かの居酒屋の灯りがついていることに気がつき、急遽近くのホテルに予約を入れて飲み歩きツアーを実施することにした。

その前にイルミネーションを見物する。このイルミネーションは、「いわき光のさくらまつり」と題して、原発事故で立ち入りが禁止されている、桜で有名な富岡町の夜ノ森公園に思いを寄せてイルミネーションで桜並木を再現しようというものだ。

仙台の光のページェントとか他の地域のイルミネーションに比べると規模は小さいかもしれないけれど、復興への思いが込められているイルミネーションはきれいだった。


そして次はお楽しみの居酒屋巡り。
最初に入ったのはおでんの一平。

お店は新年最初の営業日らしく大賑わい。最初に予約しているかどうか聞かれたが、一人ならということでカウンターに席を作ってもらったが、後からどんどんくるお客さんは満席と断られていた。早めに入っていてラッキーだった。この店に最後に訪問したのは2011年の7月だったみたい。ずいぶんと久しぶりだったが、店の人は僕のことを憶えていてくれていた。うれしいことだ。
ゆっくりして行きたかったが、他にも回りたい店があるので、ビールと熱燗一杯で後にする。

次に向かった店も久しぶりの店で楽しみだったけど、こちらはすでに満席で入れなかった。
次に向かうのは、以前昼間に訪れて飲むことができなかった夜明け市場

地震津波で店を失った人たちが営む復興飲食店街だ。まだ営業していない店もあったが、営業しているお店はこちらも満席。扉の中が覗けず恐る恐る入った和食の店「魚菜亭」もほぼ満席だったが、カウンターに1席だけ空きがあって入ることができた。
こちらのご主人は久之浜にお店を持っていたそう。久之浜には小学校に仮設商店街があるが、最初はそこに入ろうとしたそうだ。でも小学校に居酒屋は無理だということでこちらに店を出したとのこと。
ここで飲む酒は、会津中将と、いわきの米で作った「いわき遠野の純米酒」。

ずいぶんと立派なお通しの後に、いわきと言えばの目光の唐揚げを食べる。

魚菜亭を後にして先ほどの店に立ち寄ってみると、今度は営業時間終了のようだった。戻り際にもう一度駅前通りのイルミネーションを見る。

駅前のビルにありよく通ったバーは今日はまだ営業していないようだ。再び夜明け市場に行き、先ほどは満席だった別のお店「串焼酒場 ありがとう」に入る。今度は入れた。こちらで飲んだのは、夜明け市場の名からとった「夜明けハイボール」。

いわき特産のトマトを使ったハイボールだ。これも一度飲んでみたかったのだ。それからおかわりは「八重角ハイボール」。今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」にちなんだハイボールだ。

このお店はもちろん初めて入った店だったけど、カウンターで一人飲んでいると、いつの間にか後ろの小上がりの席の女性2人組と80年代の洋楽話で盛り上がってしまった。いやあ楽しかった。


そしていわき飲み歩き最後の1軒は、アイリッシュパブの「Sin-e(シネイ)」。パブというよりはバー感覚のお店で、大好きなキルケニーを飲む。

この店のマスターが11月のやびな市でも店を出していて久しぶりに会ったのだった。


いわきで飲んだのは確か2012年の3月以来。久しぶりの店2軒と行きたかった夜明け市場の店に行けて楽しかった。でも、今回行けなかった店もあるので、またいわきに行かなくては。

この日のその他の写真はfacebookのアルバムにて。