ビール列車自体は以前から運行していたようですが、今回は水害からの復興イベントとして走るとのことです。ですが最初に申し込んだ時はすでに満席だったのでキャンセル待ちをお願いしていて、幸運にもキャンセルが出たので無事に乗ることができた、というわけです。
ビール列車は取手駅から出るので、地元の駅からは「ときわ路パス」で取手に向かいます。この切符は以前も利用しましたが、今回は単純に取手まで往復すると約3000円かかりますが、それが2150円になるので大変お得です。せっかくなのでまっすぐ取手には行かず、土浦で下車してミニ散歩です。
駅から10分くらい歩くと古い建物が残る通りがありました。明治初期創業のてんぷら屋さんとか蕎麦屋さんもあり、お昼を食べようか迷いましたが、もう少し散歩を続けます。その先にあるのが亀城公園です。水掘に囲まれた城が亀のように見えたことから亀城と呼ばれた土浦城のあったところです。本丸や二の丸に建物はありませんが、櫓門は江戸時代から残るものだそうです。復元された櫓もあり、なかなか趣がありました。
土浦で再び電車に乗り取手で降ります。ビール列車の受付開始まではまだ少し時間がありました。ビール列車ではお弁当が出るものの、おつまみの持ち込み歓迎とのことなので、駅ビルの中でお惣菜をいくつか買ってきました。
そしてビール列車の受付を行い、ホームに向かいます。常総線の1日フリー切符と、ビール列車乗車記念券、それと乗車位置を示した座席表をもらいました。ビール列車は3両編成のようです。
そしていよいよビール列車がやってきました。駅の発車案内にもちゃんとビール列車の名前が出てくるのが楽しいです。
列車の中にはすでにビールが注がれて待っていました。これはすばらしい。お弁当は「常総ていすと復興特別弁当」となっていました。
このヒール列車、取手駅を14時23分に出発して下妻駅には15時23分に到着します。途中の水海道駅と石下駅ではそれぞれ7分、6分と停車します。これはビール列車には車内にトイレがないので、トイレ休憩のために停車するようです。車内にはビールサーバーが置かれて、関東鉄道の社員やキリンビールの社員がビールを次々と注いでくれます。常総線の沿線には取手にキリン、守谷にアサヒの工場があるので、それでこの2社によるビール列車が走り、今日はキリンの担当なのでした。ちなみにビール以外にもチューハイやソフトドリンクも飲むことができます。
その後車内にやってきたのは、地元の商店によるチーズやチャーシューの試食です。下妻駅のホームで販売しているので買ってくださいね、とのことなのでもちろん買いました。
その下妻駅に列車が到着です。一度通り過ぎた後戻って3番線に停車しました。ここで約1時間停車するので、通常の列車の邪魔にならないように普段使わないホームに停車するようです。
下妻駅では水害被害の様子や復旧工事の様子が写真で展示されていました。
今回は復興ビール列車ということもあって、下妻まで来る途中、被害がひどかった付近を通る時には車内放送があったり、徐行したりしました。
帰りも約1時間、17時22分に取手駅についてビール列車の旅が終わりました。
このビール列車には一人で申し込んだので、最初は一人で楽しめるのかな、と思いましたが、周りには一人で参加した人も多く、また向かい合わせの席で飲んでいると居酒屋のカウンターで飲んでいるような気分になり、自然と会話が生まれました。キリンからはお土産ももらったし、これはとても面白かったです。これからも定期的にビール列車があるようなので、また行ってみたいと思いました。
おまけ。今回のビール列車に乗るついでにときわ路ご当地キャラクターのスタンプラリーも規定の4つのスタンプをゲットしました。