エンジン01クロージングシンポジウム

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金曜日から行われている「エンジン01文化戦略会議オープンカレッジin水戸」。土曜日の講義は参加できませんでしたが、せっかくのイベントなのでもっと話を聞きたいと、県民文化センターで開かれた日曜日のクロージングシンポジウムを聴講してきました。
 
時間の関係で2本だけでしたが、1本目は「人工知能の未来 ~ 人間はAIと恋愛できるのか?」というタイトルで、冨山和彦さん、安藤桃子さん、林真理子さん、松尾豊さんというメンバーが出席しました。松尾さんは東大で人工知能を研究している方で、冨山さんは会社の経営者で、この2人が人工知能の専門家、そして映画監督の安藤さんと進行役の作家の林さんは人間による表現者としての立場で意見を交わしていました。90分間という時間があったので結構いろいろな話題がでましたが、人工知能が発達すると職が奪われるのではないか、という危惧もあるけど、人工知能に向いている分野、人間に向いている分野があり、結局はどう使うかという人間側の問題なのだ、という話が印象に残りました。タイトルにある「恋愛」についてはあまり触れられませんでしたが、AIに恋することはできても、愛することはできないんではないか、という意見も出て、なるほどと思いました。
 
2本目は「寿命125歳時代の人生設計・恋愛設計」というタイトルで、田原総一朗さん、奥谷禮子さん、下村満子さん、古市憲寿さん、堀紘一さんという錚々たるメンバーです。人生経験が豊富な方々が1本目よりも多い5人も出席しているので、皆さん言いたい放題、さらに話題が発散します。ちょっと話が噛み合っていないような場面もあったような気がします。今回の進行役となった田原さんは確か僕が学生時代に講演会で大学に来た時に話を聞いたことがあるかと思います。だいぶお年を召したようで、何度も聞き直すことがありましたが、話す意見はさすがに鋭く、まるで朝まで生テレビを生で見ているような雰囲気でした。
 
今日は大きな会場だったので登壇者同士の話を聞くだけでした。やはり大学の教室で行われた土曜日の講義を聞いてみたかったなと思いました。
 
プログラムはこの後も続くのですが、今日は出張に行かなくてはならないので、ここまで聞いたところで会場を後にしました。
 
「エンジン01文化戦略会議」のオープンカレッジというのは今回初めて知りましたが、毎年場所を変えて開催されるということなので、水戸で再び開催されるということはこの先ないでしょう。本当にいい機会でした。