朝目が覚めると今日も雨でした。
佐賀駅から特急かもめで長崎に向かいます。
長崎駅に着いて、改札口で駅員さんに、きっぷを記念にもらいたい、と言ったらちゃんと乗車記念と書かれたスタンプを押してくれました。このあたりが観光客の対応に慣れた土地なんだなと思います。
ついに長崎に上陸です。今まで長崎県には一度も足を踏み入れたことがありませんでしたが、これで日本全国47都道府県の全てに行った事になります。でも初めての長崎なのに、「長崎は今日も雨だった〜」と歌の世界そのまんまです。雨が降っても喜ばれる観光地も悪くはないのではないでしょうか?
今回の旅では、長崎に2泊します。初めての長崎ですが、まずは長崎市内を重点的に見て回ろうと思います。
まずは出島。長崎駅からそう遠くなさそうな距離だったので、歩いて行きました。
出島は歴史の教科書に載っていたのを覚えています。教科書に載るような場所に実際に来ることができて感激です。江戸時代に長崎に来たオランダ人が住んでいたような当時の建物が復元してあって、畳敷きの和室に西洋風の椅子やベッドがあるのが目に入ります。
屋外にはミニチュアの出島がありました。
1時間以上滞在しましたが、お昼をだいぶ過ぎたのでお腹が空きました。近くにある中華街で長崎名物のちゃんぽんをいただきました。
今回予約したホテルはオランダ坂のすぐ近くでした。一旦ホテルによって、荷物を預けようと思ったらもうチェックイン可能とのこと。荷物を部屋に置き、身軽になって再び街歩きに出かけました。
これがオランダ坂。
そしてグラバー園に行きます。
山の斜面に沿った園内は、まず一番上の方にある旧三菱第2ドックハウスを見学します。もともとは別の場所にあったのをここに移築したものです。
グラバー園から見た対岸の造船所の風景。手前側には大きなクルーズ船も見えます。
中には当時の様子を思わせる家具などが展示されていますが、グラバーさんのものではなく市民が寄贈したものが大半だそうです。そんな中で、このトランクとステッキは実際にグラバーさんのものだったと、たまたま近くで他の人に案内しているガイドさんの解説する声が聞こえてきました。
これがグラバーさん。
せっかくなので僕も記念写真。
出島では江戸時代、ここグラバー園では明治時代の雰囲気を存分に味わうことができました。
ホテルで少し休憩した後、居酒屋巡りのスタート。
太田和彦さんの「居酒屋味酒覧」最新の2016年版には長崎市内の居酒屋が3軒紹介されています。そのうち2軒は祝日休みと記載されていました。今日は平日で明日が祝日なので、もう1軒が明日開いていれば明日行くのが効率が良いので、まずそのお店に電話して明日開いているか聞いてみました。すると明日は休みとのこと。そうなったら仕方がありません。3軒のうち1軒は少し離れたエリアにあるようだったので、今日はそのうちの残りの2軒にターゲットを絞っていざ出陣です。
路面電車で繁華街である観光通り方面に行き、1軒目、先ほど電話したお店を見つけて中を覗いてみると、席が空いていないと言われてしまい、いきなり調子が狂ってしまいました。先ほどの問い合わせの電話で予約すればよかったのかな?と思いつつ、次のお店を探します。
「居酒屋味酒覧」の別の1軒は道路を挟んで反対側で2軒目狙いなので、今度はそこからすぐ近くの、別の居酒屋ブログで紹介されているお店、「はくしか」を訪れました。こちらはすんなり入れました。
それからおでん。じゃがいも、だいこん、つみれと定番の他、はくしか特製あげとか、わかめ、あご天などご当地ものをいただきました。
こちらもメニューに長崎名物と書いてあって気になっていた「はとし」。どんなものか想像がつかなかったので、注文する前にこれが何なのか聞いてみたところ、海老のすり身をパンに挟んで揚げたものだそうです。そんな名物があったとは知りませんでしたが、興味を持って食べてみました。酒のつまみにあうものかと思いましたが、意外と合いました。
酒は日本酒に切り替えます。長崎に来たのも初めてならば、長崎の日本酒を飲むのも初めてです。六十餘洲という酒をいただきました。
おでん船を囲んだコの字型カウンターでお隣になった方は長崎出身ですが今は別の場所に住んでおられる方とか。今日は久しぶりの里帰りなんだそうです。そしてそのまたお隣の方は地元のご常連らしく、マスターと長崎弁で会話しています。とても明るい方でたまたま訪れた僕のような人にも気さくに話しかけてくれたので楽しい時間を過ごすことができました。その方は近くに自分でもお店を持っているらしいのですが、お店の方はスタッフに任せて自分は飲みに来ているとか。こういう地元の人たちの会話を聞くのが旅の楽しみです。
ここは飲食店街のようです。「居酒屋味酒覧」のもう1軒を見つけて入ろうと扉から中を覗いてみると、どうやら空席はなさそうです。扉を開けずに退散し、最初に行こうと思った「安楽子」を再び覗いてみると、今度は席が空いていました。時間差で訪れる作戦成功です。
2軒目なので最初から日本酒を頼もうと、地酒があるか聞いてみたところ、こちらでは地酒はなく、お店の名前を冠した福岡で作っている酒1種類のみとのこと。まずはその1杯と、刺身盛り合わせをいただきます。
こちらのお店は連休前で多忙のようで、マスターもスタッフもピリピリしていました。そういえば去年のゴールデンウィークに入った千葉の勝浦の居酒屋もこんな雰囲気でした。やはり連休だと普段の姿とは違うのでしょう。
僕は普段は焼酎は飲まないのですが、地酒がないならお店の流儀に従ってみるかと、珍しく焼酎を飲んでみました。焼酎初心者でも飲めそうな麦焼酎を水割りで。
さてもう1軒。先ほどいっぱいだったお店をもう一度覗いてみますが、こちらはまだ席が空きそうにありませんでした。このお店に入るのは諦めて、思案橋横丁をさまよいます。
ここでは交番までもがこんなにおしゃれな外観でした。
長崎県産酒あるばい!という看板に惹かれて入ったお店「串乃屋 」にて、銘柄を指定せずに長崎の日本酒、と頼んだら出てきたのはこちら「はね木搾り」でした。
ここは串揚げのお店でしたので、海老やアスパラガスなどをいただきました。
続いては長崎出身の友達に教えてもらった佐世保の酒、梅ヶ枝をいただきます。
実は今日はUEFAチャンピオンズリーグ準決勝のリバプールの試合が行われます。試合は日本時間の夜中に行われるのですが、このあたりでテレビ中継がお店がないか探していました。
それっぽい「ファイヤーボール」というお店を見つけて中に入ってみたのですが、どうも雰囲気が違いました。ジントニックを1杯だけ飲んで、おとなしくホテルに帰りました。