東北六魂祭2016 1日目

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東北六県のお祭りが一堂に会する東北六魂祭東日本大震災のあった2011年に仙台で初めて開催され、震災で大きな被害にあった岩手、福島と続き、その後山形、秋田で行われて今年は青森での開催です。
東北六魂祭は東北を一巡した今回で最後と言われ、また青森出身の友達もねぶたの跳人(はねと)として参加するというので青森まで観に行ってきました。
 
青森に行くのは1月に続き今年2回目です。
青森駅を出て最初は駅近くのまるっと青森広場を覗きました。ここは青森県内の特産品販売があり試食しながらステージイベントを観ました。
その奥の方にある東北グルメ広場に行こうとしましたが長蛇の列だったので行くのを断念して、メイン広場に行きます。
こちらでは東北6県の県庁所在市のブースがありましたが、青森市のところにかわいいミスねぶたのお姉さんがいたので思わず一緒に写真を撮ってもらいました。

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青森県内で販売されているキリン一番搾りの青森づくりを飲みながらメインステージを観ていると、ちょうど東北6祭りミスによるPRが始まりました。
先ほどのミスねぶたのお姉さんも登場しました。
 
その後ホテルにチェックインして少し休憩します。今回は当初は青森市内のホテルの予約が取れなかったので弘前のホテルを予約していました。でも直前になって青森市内で空室があったので予約をし直しました。おかげで夜の時間を気にすることなく過ごせます。
 
夕方になり再び外に出て、六魂祭のメインイベントのパレードを観に行きます。
会場となる大通りにはすでに観客が集まっていたので僕は少し後ろの方で立って観ました。
 

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最初は秋田の竿燈です。大きな竿燈を手だけではなく、肩や腰、更には額に載せると観客からは大きな拍手が沸き起こります。
竿燈が下がると次は特別参加の八戸三社大祭の山車がやってきました。山車の上が動いて大きく広がりました。
その後は順番に踊りのパレードが続きます。
 

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盛岡さんさ踊りは初めて観ましたが、太鼓のリズムがワクワクしてとても気に入りました。踊りも意外とダイナミックでかつ優雅です。
 

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山形市長が若くてイケメンでした。
 

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七夕は動かないのでパレードするのはすずめ踊りです。扇子を持ってチュンチュン踊るのですが、時々動きを止めてポーズを作るのが面白いです。
 

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福島県の郡山に住んでた時には福島にこんなお祭りがあるとは知りませんでしたが、東北六魂祭の福島代表はこのわらじまつりです。大きなわらじをお神輿のように担いで歩きます。時々観客席に向かってわらじを傾けるサービスがありました。わらじの後ろには踊り手が続くのですが、他のお祭りが民謡調なのに対してこのわらじまつりではサンバ風というか、だいぶ現代的で、よく見れば洋風の衣装も混じっていました。
 
 
パレードの最後は地元のねぶたです。

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ねぶたは3台運行されました。地元だけあって多くの跳人が跳ねてます。
先頭には青森の市長がいましたが、他の市の市長は単に先頭を歩いているだけだったのに、青森市長はちゃんと跳ねてました。さすがねぶたの国の市長です。

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多くの跳人の中から友達の姿を探しましたが、みんな同じような衣装なので探しきれませんでした。
 
ここまでがパレードの往路で、もう一度戻ってくるまで少し休憩です。その間にやはりこの六魂祭を観に来た友達と合流することができました。友達は先に来ていたのか、道路側にシートを敷いて席を確保していましたので一緒に席に座らせてもらいました。先ほどよりはパレードに近づきました。
 
復路は六つのお祭りが入り混じってのパレードでした。これがまた観ていて楽しかったです。踊ってる人たちもみんなニコニコ笑顔でした。
 
すると向こうの方から跳人の友達が近づいてきました。どっちが先に気がついたかわかりませんが、お互い無事に会うことができてよかったです。

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パレードが終わると、合流した友達が近くの居酒屋に予約をしていた、というので突然ですが同席させてもらいました。ビールから始まり青森の地酒、魚がどんどん出てきてお腹いっぱいいただきました。

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すると友達のお父様の元同僚の方が青森に住んでいる、ということで急遽電話で連絡を取り、その方とも合流して行きつけだというスナックに連れて行ってくれました。なんとも予想外に事態は進みますが、それもまた楽し。こうして青森の夜は更けていったのでした。

うつくしいひと

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水戸の大工町ホテル・ザ・ウエストヒルズ・水戸で不定期に開催されているシネポートシアター MITOの上映会に行ってきました。
もう12回目の開催だそうですが初めて行きました。今回の上映作品は熊本被災者支援チャリティ上映会として、「うつくしいひと」という作品です。監督の行定勲さんも来場してのトークもありました。
 
映画自体は39分と短いものでしたが、監督をはじめ出演者も熊本出身者で占められた「くまもと映画プロジェクト」ということで、熊本の美しい街、景色、そして人がスクリーンに登場しました。熊本は学生の頃に夜行列車で通過したことしかないので、いつか必ず行ってみたいと思います。
 
監督のトークでは、この映画の企画自体はずっと前からあったものの、監督のモチベーションがあがらずなかなかとりかかれなかったのが、この映画に主演した高良健吾さんや橋本愛さんといった若手で勢いのある俳優たちが出てきたので撮る気になったとのことでした。熊本といえば熊本城と阿蘇くまモン。映画にはそれらを入れてくれとの要望もあったものの、ステレオタイプにハマるものかと抵抗しつつも、できた映画にはしっかりその3つが入っていました。ただしそこは素直には出てきません。くまモンに関する重大な秘密がある、ということで、この作品の中でははっきりとは示されませんでした。
さらにこの映画が特別なものになったのはやはり熊本の地震です。映画を撮影したのは去年の10月でしたが、今では映画に出てきた約8割が失われたり元の姿ではなくなってしまったそうです。地元の人にとってはあって当然なものが実はそうではないということに気がついた。そして、映画を撮影したのは去年の10月のある一瞬でしかなかったのが、映画になったことでその一瞬が永遠になったと監督は話してくれました。そう、それが映画の素晴らしさだと思います。
 
上映の後、監督と一緒に記念写真を撮ってもらいました。

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そして家に帰ってから、熊本城復興支援で購入した熊本の日本酒、瑞鷹の「熊本城」を飲んで熊本に想いを馳せました。

殿、利息でござる

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TOHOシネマひたちなかで映画を観てきました。江戸時代に今の宮城県で実際にあった話だそうですが、仙台藩の小さな宿場町で庶民が私財を投げ打って町を救うというものです。
宮城に住む友達のお父さんがエキストラでこの映画に参加したということもあって観てきました。
 
コメディー映画というわけではありませんが、笑いと人情にホロリとする映画で、なんだか落語を聞いているような気がしました。
 
無私の行いをした人々ですが、それを自慢するようなことはするな、という掟を守っていたためにずっと知られていなかったそうです。その子孫が経営する酒造会社が今でも宮城県にあるというので飲んでみたくなりました。

無限迷宮への夢 エッシャーの世界、blackbird

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茨城県近代美術館で開催されているエッシャーの展示を観に行ってきました。
エッシャーは滝から落ちた水が流れてて行った先が先ほどの滝になっている絵や、左から右へ飛んでいる白い鳥と右から左へ飛んでいる黒い鳥が途中で入れ替わって左右対称になっている絵など、不思議な絵が面白い版画家です。
上にあげた有名な絵はもちろん、独特の世界に至るまでの風景版画から始まり、制作過程がわかるような下絵などが展示され、
だまし絵の世界を堪能してきました。
 
展示の途中には作品を拡大したコーナーがあり、そこでは写真撮影が可能となっていました。

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来週は錯視をテーマにした講演会もあるようなので行ってみたいと思います。
 
美術館の後は南町のトラットリアblackbirdへ。

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イタリアンがメインのお店ですが、まずはビールで喉を潤した後は、ヒカリモノのマリネ3種盛りと、日本酒の稲里です。イタリアンに日本酒というのも一見不思議な組み合わせですが、きりりと冷やしてシャンパングラスで飲むと意外に合うのです。
 
実はこのblackbird、オーナーシェフが先週交通事故で入院してしまった、ということで今は残ったスタッフによる縮小営業中です。シェフとはまだ知り合いと言えるほどの関係ではありませんが、イベントによく出店して挨拶しているので顔ぐらいは覚えてもらえているかと思います。水戸で飲む機会はそれほどありませんが、水戸の街を文化的にしてくれている中心的な存在なので、応援するためにこれからも通いたいと思います。

柳家落語三人会

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先週に引き続き今日も落語を聴いてきました。
今日は水戸芸術館で、柳家さん喬喬太郎、さん助の三人会です。
さん助さんは以前水戸芸術館での演劇「やさしい死神」にも出演した常陸太田市出身の落語家さんです。演劇に出た時はまだ二ツ目で名前もさん弥でしたが、去年真打に昇進しました。
生で落語を聴く機会はあまりなく、磯蔵での立川談四楼一門ばかり聴いていたので、やはり一門が違うと流儀も異なるのでしょうか?前座に出たやなぎも含めた4人ともマクラがやたらと長いのが驚きました。
演目は、やなぎ「松竹梅」、さん助「崇徳院」、喬太郎「路地裏の伝説」、仲入り後にさん喬の「妾馬」でした。
崇徳院NHK連続テレビ小説ちりとてちん」でも重要なエピソードで紹介されましたが、今日は江戸に置き換えた話でした。
喬太郎のは創作落語でした。長いマクラもちゃんと本題につながっているのはさすがです。
そして待ってましたの声も上がったさん喬は、庶民が登場することの多い落語において珍しく殿様が登場しました。でも主人公は職人なので使っている言葉からして違います。そのギャップが笑いを誘います。でも最後はしっかりと兄妹人情話で締めました。
舞台は屏風の前に高座があるのみ。視覚から受け取る情報は何もないのに、噺家の繰り出す言葉と簡単な仕草だけでそこが現代にも江戸時代にも変化します。何もないからこそ何でもできる。最高の舞台芸術です。
 
落語を聴くと条件反射的に日本酒が飲みたくなります。帰りにたまらずに水戸駅北口近くの居酒屋に入って日本酒を飲みました。
看板に茨城の地酒、納豆料理とある「陽菜田」です。最近までその存在を知らなく、今日初めて入ったのですが、お店の人に聞いてみたらもう8年もやっているとのことでした。

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嘉楓

勝田駅前に新しくできた居酒屋「嘉楓(かふう)」。

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アイリッシュパブのDoyle’sやスペインバルのマルの姉妹店で和の居酒屋です。本日オープンということで早速行ってきました。
 
以前はレコード屋さんだった建物を居酒屋に改装していますが、昔の面影はほとんどなく、2階建てのモダンな雰囲気に仕上がっていました。
ビールはサッポロ黒ラベルとエビスの生ビールに、瓶のサッポロラガーが揃っています。

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それ以外にも日本酒や焼酎、ワインなども用意されています。カウンターに座ると早速いつもの飲み友達もやってきました。まずは黒ラベルで開店お祝いの乾杯です。
料理は、開店前には蕎麦が食べられるお店、と聞いていましたが蕎麦だけでなくおつまみになるような単品料理が充実していました。その中から蕎麦味噌野菜スティックと蕎麦つゆ冷奴をオーダーしました。

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蕎麦味噌はそれだけでもいい酒のつまみになります。ビールのおかわりにはエビスを頼み、その後は地元茨城は笠間の地酒、郷乃誉 純米大吟醸を飲みました。

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日本酒は茨城の酒の他に、オーナーであるこーさんの出身地の新潟の酒もあります。

せっかくなので自慢の蕎麦を食べたかったのですがもうお腹いっぱいです。これから何度も来て、他のメニューも頼んでみたいと思います。
 
店長はマルのスタッフだった仲田君です。開店おめでとうございます。頑張ってください!

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立川談四楼一門会「ちょっ蔵 お寺では寄席」

磯蔵酒造の「ちょっ蔵 新酒を祝う会」十周年記念の落語会が笠間の西念寺でありました。

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新酒を祝う会では毎年寄席が開かれているのですが、今回は十周年記念なので祝う会とは別の日に落語会が設けられました。
会場は蔵ではなく、少し離れた西念寺というお寺です。このお寺には初めて行ったのですが、浄土真宗親鸞ゆかりのお寺なのだそうです。
 
新酒を祝う会での落語会は、かつて磯蔵酒造で落語会を開いた立川談志の紹介により、酒好きの落語家ということで談四楼師匠に声がかかったのが最初だそうです。僕も毎年談四楼師匠の落語を聴いてます。
 
今日の落語会では、弟子の立川只四楼と寸志、色物としてナオユキも登場しました。
演目は登場順に、只四楼の「真田小僧」、談四楼の「三年目」、寸志の「かぼちゃ屋」。中入り後にナオユキの漫談、トリがもう一度談四楼の「一文笛」でした。

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マクラで現代の話をしながら途中でスーッと江戸時代の話に入るのが聴いていて心地よいです。落語はビジュアルとしてはとても地味です。小道具も扇子と手拭いしかありません。でも噺家の言葉と身振りだけで物語の世界に引き込まれていきます。基本的には可笑しい話が中心なのですが、「一文笛」は人情話で涙を誘うものでした。
 
いつもの祝う会の寄席と違ったのは会場だけではなく、ナオユキの漫談があることでした。東京の寄席に行くと落語だけでなく立って芸を披露するスタンダップコメディなどもあるので、その雰囲気をこの笠間でも、ということで談四楼師匠が連れてきてくれたナオユキでしがが、最初はどんな人なのかわかりませんでした。くたびれたスーツを着た関西弁のおっさん風でしたが、酒を飲んでいないのにまるで酔っているかのような動きで酒場のあるある話を繰り返し語る芸風に大笑いでした。
 
落語会が終わると、少し時間をおいて磯蔵酒造で第二部があります。第二部というのは「談四楼師匠と一杯やる会」で、いつもは落語会が終わるとそのまま帰ってしまう談四楼師匠ですが、今日は一緒に酒が飲めるというのです。落語はもちろんですがこちらも楽しみでした。私服に着替えた談四楼師匠と、弟子の只四楼、寸志も加わり、約30人での宴会が始まりました。酒はもちろん売るほどある稲里です。しぼったまんまの純米酒「山」、新酒を祝う会十周年記念酒、そして山田錦大吟醸が酒席に用意されました。

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談四楼師匠は順番に各席に回ってくるということでそれまでは同席になった人たちと、蔵人たち、お弟子さんも含めて会話を楽しみました。同席の人たちとは今日初めて会う方でしたが、みんな磯蔵の酒が好きで集まっています。すぐに気が合いました。
 
会の終盤になってやっと談四楼師匠がやってきて一緒に話をします。今まで落語のエッセイ本などを読んでいると地方の落語会に行った時は地元の人たちと酒を飲むということがよく描かれていましたが、そういう場に初めて出席できて嬉しかったです。
 
最後は談四楼師匠に今日買った本にサインをしてもらったり一緒に写真を撮ったりしました。

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これは蔵主とも一緒の写真です。こういったイベントを開いてくれて感謝です。

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