アイルランド3日目はダブリンから少し足を伸ばしてキルケニーという街に行ってきました。今回初めてアイルランドに行くにあたり、ダブリンだけではなくどこか地方の街にも行ってみたいなと思っていましたが、普段地元の行きつけのアイリッシュパブでいつも飲んでいるビールがキルケニーという銘柄なので、これまで散々飲んでいるのでその名のつく街に行かない手はないだろう、というわけです。
キルケニーにはダブリン市内のHeustonという駅から鉄道で行くことにしますが、その駅まではLUASという路面電車で向かいます。路面電車の停留所に向かう途中に、パブのビール樽の搬出作業に遭遇しました。日本とは桁違いなビール消費量に比例して、大きな樽が次々と搬出されていました。
これがLUASの電車。
Heuston駅。
駅の自動券売機でクレジットカードでキルケニーまでの切符を買おうとしたらなぜか使用不可となってしまいました。何台かある自動券売機の全てで使えなかったので、窓口で購入しました。時間に余裕を見ておいてよかったです。事前に調べた情報だとダブリンからキルケニーまで片道25ユーロ、往復だと27.7ユーロなので、往復の方がお得なのですが、帰りはバスにしようかとも思っていたので片道で購入しました。
この列車に乗ってキルケニーに向かいます。非電化で3両+3両の6両編成の列車でした。
車内にはコンセントもついていました。でもこのイギリス式の大きなプラグを持ち歩いているのかな?
車窓にはアイルランドらしい風景が広がります。
ダブリンから1時間25分でキルケニー駅に到着。
街を歩くとこじんまりとしていますが、可愛らしい街並みが続きます。
さっそく「キルケニー」の看板を発見。
こちらにも。
川のそばに立つキルケニー城が見えました。
まず観光案内所で情報収集です。写真に撮ってあったキルケニーのビールに描かれた教会のような建物はこの辺にあるのか、と案内所の人に質問してみると、その建物はフランスのものだと教えてくれました。それからビール工場に見学に行きたい、というと道順を教えてくれました。
ビール工場の見学は最後のお楽しみにして、まずはお城を見学します。
入場料は8ユーロでしたが、ここでもなぜかクレジットカードが使えず、結果的には無料で見学しちゃいました。その分、帰りにお土産でも買っていこうかと思っていたのですが、入り口にしか売り場がなかったみたいで買うのを忘れちゃいました。
見学した後はパブでランチ。
アイルランドに行ったならクラムチャウダーを食べるべし、というお言葉を聞いていたので、チャウダーが食べられる店を探したら、シーフードチャウダーがありました。一緒に飲むのは、日本の地元のパブでいつも飲んでいるキルケニーです。
このパブはThe Fieldという名前で、中にはスポーツ関係の写真がたくさん飾られていたので、一種のスポーツバーのような感じでした。
キルケニーの街並み。イギリスでもそうですが、パブの隣に別のパブがある、というのはどれだけパブ好きなんでしょうね。
キルケニーの街ではお城とビール工場だけ見ればいいかなと最初は思っていたのですが、ゲール語の名がキルケニーの街の名前の由来にもなったと伝えられる聖カニス聖堂(St. Canis Cathedral)も近くなのでそちらに行ってみました。
ラウンドタワーと呼ばれるタワーにもセットで入れる入場券もあり、少し迷いましたが、高いところからキルケニーの街が望めるとのことで両方に入ることにしました。
僕自身はキリスト教徒ではありませんが、聖堂の厳かな雰囲気は心が落ち着きます。
ラウンドタワーは、煙突みたいなもので、上に上がるには煙突の中のはしごのような階段を登るしかありません。結構なスリルです。苦労して登ってみると確かにキルケニーの街が一望できました。この写真の方向には先ほど見てきたキルケニー城も見えます。
さて、次はビール工場の見学です。でも今からチケットを買うと、約40分後のスタートとのこと。
とりあえず購入して、時間までパブでビールを飲んで待つことにします。この時点で当初予定した帰りのバスの時間が過ぎることが確定しましたが、キルケニーという街は来てみたらとても愛らしくて気に入りました。次のバスもあることだしこれからダブリンに戻ってもまだ明るいはず、もう少しこの街で過ごすとしましょう。
入ったのはビール工場の目の前にあるThe Pumphouseというパブ。ここも地元のバブで名前を教えてもらっていたパブでした。そしてここで飲むのもキルケニー。お昼を食べたパブでは普通のグラスだったのですが、ここではキルケニーのグラスでしたので飲んでいるところを自撮りしました。キルケニーというビールは輸入用の銘柄だそうですが、ちゃんとお店にも出ているのですね。もしかしてお値段は高めなのでしょうか?でもここで飲んだキルケニーは5.2ユーロでした。まだ割高感はあるけど、少なくともダブリンよりは安かったので安心しました。やっぱりダブリンは物価が高いんだなと思います。
見学コースの時間が近づいたのでビール工場に戻ります。ここのビールはSmithwick’sと言います。発音はスミディックスと聞こえました。ここの見学は案内人がガイドしてくれるタイプでした。中世の修道院で始まったというビール作りが映像で紹介されます。それから歴代のSmithwick家の当主の絵が飾られた部屋、と思いきや絵の中の人物が動いて話し始めました。それからお馴染みの現代のビール作りの工程説明があり、最後はお楽しみの試飲タイムです。3種類ほどのエールが飲めて、いくらか料金を足すと3種の飲み比べセットになるのですが、僕は普通に1種類だけのにしました。飲んだのはオリジナルのビールだというRed Aleでした。ああおいしかった。
キルケニーからは、当初計画していたよりも1本遅いバスでダブリンに戻ります。バスだとダブリンまで13ユーロです。ダブリン市内の乗り場もいくつかあるので、地方への移動は鉄道にこだわらなければバスの方が便利かもしれません。ただ、バス停は道端にポツンとあるので、鉄道に比べると本当に時間通りに来るのだろうかと若干の不安感はあります。
途中で、これまで見られなかった晴れ間が見えました。ちなみにこれで夜の8時半くらいです。
キルケニーから約2時間後、ダブリン市内で降りた直後のバス。
ダブリン市内、Liffey川沿いの夕景。
一旦ホテルに荷物を置きに戻った後、今日もテンプルバーにあるQuays Irish Restaurant で夕食。何かアイルランドらしい料理はと思ったらスモークサーモンを見つけました。それと、昼間見学したSmithwick’sのペールエールを注文します。
ドーム型のサーモンの中には野菜が入っていてもちろん美味しかったのですが、アイルランドに来てギネス、キルケニーに常陸野ネストビール、チャウダーにスモークサーモンと、地元のパブでもお馴染みのメニューばかりです。あまりにも自然すぎて外国にいる気がしません。
食事の後はまたパブへ。今度は川沿いのパブ「Ha penny Bridge Inn」に入ってみます。
飲んだのはO’haras Irish Pale Aleです。
ここでも生演奏がやってました。おとといはギターとフィドルでしたが、今日のはギターとアコーディオンでした。トラッドな音楽だけでなく、ポップスやロック系の音楽も演奏してくれるので馴染みやすいです。大好きなoasisのDon’t Look Back In Angerを演奏した時には僕も含めてお客さんも声を出して一緒に歌いました。
明日は朝早く出発するので今日がアイルランド最後の日。楽しかったなあ。