キネマの神様

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松竹映画100周年記念の山田洋次監督作品を、TOHOシネマズひたちなかで見てきました。
当初は志村けんさん主演の映画となるはずだったのが志村さんが新型コロナウィルスに感染して亡くなってしまい、映画の撮影も中断してしまったのですが、その後沢田研二さんが主演と決まり撮影が再開。映画公開もやはりコロナの影響で予定より遅れたそうです。
 
山田監督の作品では、昔「キネマの天地」を見たのですが、それは1986年、松竹大船撮影所50周年記念作品だったのでした。今日見た作品はタイトルが似ていますが、もともとは原田マハさんの同名の小説が原作とのこと。でも山田監督が脚色し、松竹の大船撮影所がモデルの映画人の話になりました。
 
主演の沢田さん以外は誰が出演しているかよく知らないで見たので、この俳優さんは誰だろう?と思いながら見ていました。若い頃の淑子役は井上真央さんかとずっと思って見てましたが、実際は永野芽郁さんだったし、現在の淑子役が宮本信子さんとは最後まで気がつきませんでした。なんだか改めてもう一回見たくなりました。
 
それにしても、沢田さんの役はときおりコメディタッチになるので、本職のコメディアンだった志村さんだったらどんな風に演じたのだろうと思いました。お祝いの場で得意の歌だと言って沢田さんが「東村山音頭」を歌い出したときには思わず涙が出そうになりました。
 
ところで、沢田さん演じるゴウが孫と一緒に、昔自分が撮るはずだった映画の脚本を書き直して賞を受賞したシーン、未発表作品に限るはずの応募規定に引っかかるのではと気になってしまいましたが、最終的には映画は完成しなかったからOKなのですかね?
 
原作本も気になりましたが、ストーリーは原作とは大きく変わっているとのこと。その代わりに映画の脚本をノベライズしたディレクターズカットを原田マハさんが書いたそうです。そこで、ディレクターズカット版を読んでみることにしました。