高野山

大阪の休日2日目は、南海高野線に乗って高野山へ。
高野山は、昔南海高野線沿線の仕事をしていたときに高野山行きの文字を見て、いつか行ってみようと思っていたところ。あれから10数年経ち、やっと高野山に行くことになった。
この日も南海難波駅から出発。橋本までは普通の特急だったが、橋本から先は、急に険しい山の中の路線となり、特急と言えども車輪をぎしぎし言わせながらゆっくりと上っていった。特急電車の終点は極楽橋という駅だけど、ほとんどの乗客はそこからケーブルカーに乗り換えて高野山駅まで向かう。


駅からは今度はバスに乗り継ぎ。ちなみに今日は南海の「高野山世界遺産きっぷ」というのを買った。これは難波から高野山までの往復切符と高野山内のバスのフリー乗車券、それに拝観割引券などがセットになっているもの。

まずはバスで奥の院口まで行き、そこから杉の中の参道を歩いて奥の院へ向かう。この参道はたくさんの墓碑が並んでいるけど、歴史の教科書に登場するような人物がたくさん出てくる。たとえば豊臣家とか織田信長など。他にも伊達政宗石田三成もある。さすがに真言宗の総本山なだけある。




そして奥の院は、弘法大師が入定した廟があるところ。その周辺は撮影録音が禁止とのこと。普段はお寺や神社に行ってもお賽銭はしない僕だが、この総本山は特別な場所のような気がして神妙にお賽銭を入れてきた。

奥の院の後は、徒歩とバスを乗り継いで高野山の街の中心部まで戻り、昼食にした。高野山と言えば精進料理が有名なので、食堂に入り精進定食を食べた。もともと肉を食べない僕にとってもうれしいメニュー。そして、お寺ではお酒は御法度と言われているけど、高野山では余りの冬の寒さに酒を飲むことも許されているという話を聞いた。この食堂でも普通にお酒やビールなどのアルコールがメニューにあるので、お酒を熱燗で頼んだ。

昼食の後は金剛峯寺の拝観。実際の真言宗としてはここが総本山となる。古いお寺の板張りの廊下を歩き余計なものの置かれていない畳の部屋を見ると、シンプルな生活に身が清められるような気がして憧れる。石の庭も見事だった。


それから壇上伽藍。赤い柱の根本大塔は、以前からポスターなどで見る高野山のイメージだ。その他の建物が茶色の渋いものばかりなのでこの極彩色は異様に目立つ。

その他に、大門を見物したところで帰り道に着いた。



おまけ画像。

高野山でも酒は珍しいものではないようだけど、さすがにこの街にスナックがあるのを知ったときには驚いた。どんな人が客としてくるのだろうか。


そしてお土産用に売られている「般若湯」。