台湾2日目

台湾2日目の朝も雨でした。
ホテルの部屋のテレビをつけると日本の番組もたくさん見ることができます。NHKでちょうど台湾の鉄道旅行の番組をやっていたのでつい見てしまいました。

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朝食はホテル内で食べることができます。アラカルト方式ですが台湾風の食事だけでなく日本風のメニューもありました。顔だけでは判断できませんが、会話している言葉を聞いていると、泊まっている人のほとんどが日本人なのではないかというくらい日本人が多かったです。
 
部屋に戻って改めて今日の予定を検討します。もともとライブに行くのが目的だったのでそれ以外のことはあまり考えておらず、ガイドブックなども持ってきていませんが、やはり初めての台湾なので故宮博物院は外せないと思いました。それからホテルのロビーに置いてあった日本語の情報誌を見て、龍山寺とその近辺が気になったのでそこに行くことにしました。
 
まずは地下鉄で士林に移動してそこからバスです。バス乗り場がどこにあるかわからなかったので、地下鉄の駅にいた案内人風の人に尋ねてみましたが、日本語はわからないようでした。そこで手元にあったパンフレットに載っていた故宮博物院を指差すと、地図を指してここでバスに乗る、と教えてくれました。桃園空港から移動するときにバスに乗りましたがそのときは乗る前に切符を買いました。でも今度は街の中で初めてバスに乗ります。料金の払い方はどうするんだろう、と調べようと思ったそのときにちょうど故宮博物院行きのバスが来ました。観光客が多い路線らしくちゃんとバスにも日本語で「こきゅうはくぶついん」と掲示されていました。他にも観光客らしき人たちがいたのでその流れに乗ってバスに乗りました。とりあえず乗るときに運賃は払わなくてよさそうです。バス料金も何も調べずに乗ってしまいましたが、バスが動き出してからiPhoneで調べたところ、運賃の支払い方法は乗車するときと下車するときの2種類あって、乗るところにそのどちらかを示す掲示があるとのこと。改めてバスの中を見渡してみると、確かにその表示があり、このバスは下車時に払うようでした。それから料金は基本が15元で距離により変わるとのこと。場合によっては乗るときに払い、降りるときにもう一度払うということもあるそうです。知らない土地でのバスは日本国内でさえ色々なパターンがあって難易度が高いです。ましてや海外は言葉の壁があって余計難易度が高まります。なんとか乗り込めて安心しました。

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バスは15分くらいで故宮博物院に到着しました。これから故宮博物院の見学です。

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250元の入場券を買ったあと、これだけ大きな博物館なので音声ガイドは必要だろうと思い別にあった貸し出しカウンターに行きましたが、残念ながら日本語ガイドは充電中のため12時まで使用不可とのこと。そこまで待てないので止むを得ず英語ガイドを借りました。この音声ガイドを借りるのに200元かかったのは予想外でした。それから音声ガイドを借りる時にはパスポートを預ける必要がありました。台湾滞在中に空港以外でパスポートが必要になったのはこの時だけでした。

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ここから中国4千年の歴史を学びます。前半は石器、銅器、陶磁器など人間が作り出した食器や道具などが中心でした。後半は書や画などの芸術品がありました。デジタル技術を使ったバーチャルな展示もありましたが、実物を見たあとではどうしても見劣りしました。
 
1階から3階までいくつもの部屋に分かれた展示をとりあえず一通り見ました。いろんなお宝が次々と展示されるので後半はお腹いっぱいになってしまいます。故宮博物院自体が大陸から台湾に移動した経緯も興味深いものがあります。最後に小さめなサイズのガイドブックを自分用のお土産に買いました。

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2時間以上も見学して時間も1時を過ぎてしまいました。外に出るといつの間にか雨も上がっていました。雨が上がるととたんに気分もよくなるのが現金なものです。

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再びバスで士林に戻りました。帰りのバスは乗るときに運賃を払うタイプでしたが、あいにくちょうどぴったりの小銭がなかったので20元を支払いました。
 
士林で地下鉄に乗る前にお昼を食べます。駅の周辺にも食べ物屋さんがいくつかありましたが、そのなかから店頭で餃子を焼いている餃子屋さんが目に止まりました。肉が入っているのは食べられませんが、野菜の水餃子があったので食べたいと思い、店頭で店員さんにまず日本語で話してみましたが通じず、次に英語で話してみると別の店員さんが受けてくれました。注文の方式がよくわからなかったのですが、10個セットでいいかというのでそれでいいと答えて店の中で食べたいと伝えて店の中のテーブル席で待ちました。よく見るとテーブルの上に注文票があります。ここで欲しいものの数を書けば注文できたようです。改めて注文しようと思い水餃子5個と飲み物らしきものを1つ書いて店員さんに渡しましたが、そのうちに最初に頼んだ水餃子10個が届いてしまいました。どうやら2重オーダーになってしまったようです。オーダーした店員さんにさっきの取り消したいと身振りで伝えましたが、うまく伝わったかどうかわかりません。ちょっとヒヤヒヤしながらとりあえず水餃子を食べました。そのあとも他のお客さんの餃子が次々と出来上がっていきましたが、再び僕のところには来なかったのでどうやら先ほどのキャンセルは伝わったようです。よかった。

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次は地下鉄を1回乗り換えて龍山寺に行きます。観音さまをはじめとして航海の守護女神や受験の神様、商人の神様などいくつもの神様が祀られているようで、みな熱心にお祈りをしていました。個人客には長い線香を無料で配っているようでしたので僕ももらい、旅の安全といつまでも美味しくお酒が飲めることをお祈りしてきました。お祈りしてからなにかを足元に投げて占っているような動作をしている人もいます。あれはなんだったのでしょうか?少し気になりました。

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それから数分ほど歩いたところが古い建物が残る一角とのことで、日本統治時代の学校を郷土教育センターとしていました。午前中は古代から近代までの古い歴史を学びましたが、ここではより現代に近い時代の歴史を学べました。隣接する地区も清代の街並みが保存されている場所とのことで、煉瓦造りの建物が残っていました。ちょうどモデル撮影会みたいなのが行われていたようで、綺麗なお姉さんがポーズをとり、その周りに大きなカメラを持った人たちが何人もシャッターを切っていました。

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歴史も学んだし街歩きもしたので、夜の楽しみを前に一度ホテルに戻って休憩します。
 
あたりが暗くなってから歩いて出かけます。今日も夜市にしようかそれともレストランで食べようかあまり決めないで、まずは日本料理店が多く集まるという繁華街の方に歩いてみました。でも今日は日曜だったからか、賑わいもそれほどではなく、これといって興味を持つようなお店も見つからなかったので、昨日の夜に少しだけ立ち寄った寧夏夜市に再び行ってみました。
 
すると昨日とは打って変わって賑やかな夜市が広がっていました。やはり天気がいいと人出も違います。最初は子供向けのゲームの屋台があり、子供たちが夢中で遊んでいました。日本でのお祭りの時の夜店のようなものですが、台湾ではそれが毎日開催されているようです。

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次が食べ物屋さんの通りです。今日はここで夕食としましょう。昨日食べすぎた反省から、今日は少なめにしましょう。まずは端から端まで一通り覗いたあと、目をつけていたところに戻ります。最初は焼いたジャガイモにチーズを乗せたものを買います。これだけだと口の中がパサパサになるので、もう一つ汁物をとイカのスープの屋台に行きます。お店によって日本語のメニューがあるところもありましたが、ここは通じないようで、調理している鍋を指差して注文しました。ここでビールを飲みたいところですが、注意して周りを見てもあまりというかほとんどの人が酒も飲まずにひたすら食べています。台湾には外で飲む文化がないのでしょうか?その点が飲み歩きが好きな僕にとっては惜しいです。

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なので、ビールは近くのコンビニエンスストアで缶ビールを調達し、再び夜市で何かつまみになりそうなものをと物色していると、日本のおでん風の屋台がありました。これならチビチビとつまみながら飲めそうです。おでんの具がなんだかわかりませんので、これもおでん舟の種を指で指しながら注文しました。その後なにやら言われたようですが意味がわからずにいたらお店の人もあきらめたようですが、取り出したおでん種を鍋に入れ替えてガスコンロで少し温めなおしてくれました。それを屋台の裏側に置かれたテーブル席で食べました。テーブルには辛子も置いてありましたがマスタードだったのが惜しいです。ここは和辛子が欲しかったところです。

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昨日の夜は食事と缶ビールで300元しましたがよく考えたら一口蟹フライが150元と今思えば高いものを注文してました。今日は1品が50元から60元のものを3品でしたが、食事はそれで十分満足です。あとは酒があれば言うことないのですが。。。
 
買った缶ビールも飲み終えたので夜市を後にしました。ホテルに戻るまでの間に酒が飲めるところがないかさまよいました。日本の赤提灯が掛かったオープンなお店もありましたが、ちらっと見た限りではやはり食べ物が中心で冷蔵庫の中の酒もあまり期待できそうもなかったので通り過ぎました。この際だから日本料理店でもいいかとも思いかけましたが、やはりピンとくるお店がありません。日本の飲み屋街が恋しくなりました。
 
あてもなく彷徨い続けましたがとうとう見つけることもできず、足や腰が相当疲れてきたのでホテル近くのマッサージ屋さんに入ることにしました。あいにく台湾のお金の持ち合わせでは足りなくて、カードもつかえないとのことですが、日本円でも大丈夫、とのことなので1万円札を出してマッサージが1000元、おつりを1800元受け取りました。明日には帰ってしまうのでここまで台湾のお金は使い切るペースだったのですが、最後にまた手持ちの現金が増えてしまいました。
 
マッサージのコースは、全身と足裏を半分ずつの70分コースでした。まずは全身でしたが疲れた腰よりも肩や頭を重点的にマッサージされました。肩は慢性的に凝っているので見抜かれたようです。それから足裏です。昔香港に行った時にも足裏マッサージを受けてその時は肝臓に気をつけてと言われましたが、今日は夜も遅かったせいか黙々とマッサージされました。マッサージは少しきつめで痛かったのですが、これがよく効いてお店を出る頃には信じられないくらい足が軽くなりました。
 
ホテルに戻る前にもう一度缶ビールを買い、ホテルの部屋に置いてあって無料で頂けるカップラーメンを食べました。カップラーメンの他にフルーツやスナック菓子なども無料でしたので、大変便利なホテルでした。