4時間のボランティアに参加すると4時間のライブに参加できるというロックコープス。今日はそのライブであるセレブレーションの日です。今年で6年目ですが、最初の3年は福島市、次の2年は幕張でのセレブレーションでしたが、今回は福島に戻ってきました。でも福島市ではなく白河市で開催されます。
白河は通過したことはあっても行くのは初めてです。何で行こうか迷いましたが、水郡線で磐城棚倉まで行き、そこからバスで白河に行くルートにしました。この棚倉から白河までの間は、第二次世界大戦の前までは白棚線(はくほうせん)という鉄道路線がありましたが、戦時中に休止になり、戦後はバス路線になったという歴史があります。そのため途中は鉄道路線を転用したバス専用線があります。いつかは乗ってみたいと思っていたのですが、それが今日実現することができました。
棚倉から1時間弱で白河に到着。
白河駅は立派な駅舎でした。
ちょうどお昼時で、白河名物だという蕎麦を、駅前のお蕎麦やさんでいただきました。そばの前には日本酒なのでしょうが、あまりの暑さに瓶ビールを。福島オリジナルのラベルが楽しいです。
セレブレーション会場は白河駅近くのコミネスというホールでした。過去5回のセレブレーションはアリーナでのスタンディングでしたが、今回は普通のホールなので着席形式でした。なのでまず最初に座席引換券を受け取ります。開演までまだ時間があったので近くの図書館で時間をつぶしました。
そして開場。
ロビーにはキビタンがいたので記念撮影。
開演するとまずは福島県の内堀知事が登場します。毎年このセレブレーションで見るので大人気です。
今回の出演アーティストの1組目は、erica。
初めて聞く人でした。
ステージが終わると一度開場の外に出ます。外にある飲食ブースはちょっと寂しい数で、ビールはアサヒしかないのは残念でしたが、そのビールを買ってロビーの展示を見てみました。これまでのTシャツ、参加した会の写真などが展示されていました。もちろん僕の参加したいわきのオリーブの時のもありました。
開場の中に戻ると、シークレットゲストのステージが終わるところでした。そんなゲストがいたなんて知りませんでした。シークレットにしてたら分からないではないか。
そして最後がDA PUMP。これももちろん知らないアーティストでしたが、それでもUSAという曲が流行ったということくらいは知っていました。そしたらいきなり1曲めにそのUSAを歌ったので場内は大盛り上がり。DA PUMPというグループは男性6人で登場し、2人だけがマイクを持って歌い、他の4人はダンスだけのようです。そして途中のMCにより本来はもう一人メンバーがいるということを知りました。
アンコールでもう一度USAをやってライブステージはおしまい。これまでは毎回4組のアーティストが参加していましたが、今回はボランティアの募集も遅かったし、セレブレーションも2組プラスシークレット1組でやや規模が縮小しました。毎回セレブレーションにはあまりよく知らないアーティストばかりなのでライブ自体はそれほど興味がないのですが、それでも今日ここにいる人たちはみな同じ気持ちを持って参加したボランティア仲間です。その一体感が毎回参加する理由です。今日も実際にいわきで一緒に参加した人とも再会できて嬉しくなりました。
さて、今日はこのまま白河に泊まりたいところですが、今日は同じ白河で福島県内では有名な風とロックのイベントが開かれており、気がついた時には白河の宿は取れませんでした。それで取ったのは郡山のホテルです。白河から郡山までは電車で移動しました。
郡山に着いたら行ってみたい居酒屋がありました。郡山で過ごした学生時代に、先輩に連れられて行った居酒屋ですが、卒業以来行っていません。郡山に泊まる機会はその後も何度かありましたが、そのお店は土曜日でも休むことがあるらしく、なかなか行けません。今日はやっているかとドキドキしながら店の前に行くと、今日はやっていました。ホテルにチェックインして荷物を置き、いよいよ約30年ぶりの訪問です。
入った時は先客が一人しかいなく、やや拍子抜けでしたが、コの字カウンターに座り最初のお酒を注文するとまもなく他のお客さんも入ってくるようになり、20人弱ほどに増えました。ところが今日は店の親父さんが一人で対応しているらしく注文に時間がかかります。これ幸いと店内を見渡しながらのんびりと飲みます。
ここのお酒は郡山の仁井田本家の酒だけを扱っています。ここで飲んだ金寶自然酒が生まれて初めてうまいと思った日本酒なのでした。今は酒蔵の代が変わり新しいラベルの酒になりましたが、今日最初に飲んだのは定番とも言える「金寶」。それから次は新しい「しぜんしゅ」。そしてもう一杯、180mlボトルで温める燗誂(かんあつらえ)。
味が変わったかどうかはよくわかりませんが、記憶の中にある店内風景がそう変わっていないことに感涙です。
店の親父さんは忙しそうにしていてなかなかカウンターに出てきてくれず、お話しすることができなかったのは残念でした。
お酒3杯と料理は冷やっこ、しめさば、いか塩辛、じゃがいもバター焼きで合計2,570円でお店を後にしました。
さて、2軒めはどうしましょうか。居酒屋はもう堪能したので次はバーへ。前に郡山に泊まったのはもう7年も前でした。その時に行ったバーを記憶に頼り探しましたが、ちょっと雰囲気が違います。でも場所に記憶があったので入ってみました。するとそこは前の「我酒飲(がしゅいん)」という名前から「963」という名前に変わっていました。とりあえずジントニックを頼み、マスターに少し話を聞くと4年ほど前にこのバーになったと言います。「963」は郡山の郵便番号でした。昔住んでいたところの近くにある日本酒の笹の川酒造がつくるその名も「963」というウィスキーがあるというので飲んでみました。
郡山に前回来たのは4年前で、その時建設中だった駅前の旧丸井跡地のホテルはすでにオープンしていたし、今は旧西武のビルがリニューアル工事中でした。街の再開発もあるでしょうが、今日30年ぶりに行った居酒屋「酒蔵金寶」は次に来るまで残っていて欲しいです。