取手市災害ボランティア活動参加記録

6月2日に台風2号による大雨が降りましたが、茨城県内では取手市で大きな被害が出ました。そこで災害ボランティアセンターが立ち上がったのですが、当初は取手市内在住者が募集対象でした。でも人手が足りなかったらしく、その後茨城県と千葉県在住者に範囲が広がり、さらに往復の高速道路が無料対象となったので、当初の予定を変更してボランティア活動に参加してきました。

 

ボランティアセンターは取手市の藤代庁舎に開設されましたが、駐車場は近くの藤代スポーツセンターでした。家を7時過ぎに出発し、常磐道の谷田部インターで降りてスポーツセンター駐車場には8時30分頃に到着し、そこからボランティアセンターまではバスで送ってもらいました。

 

ボランティアセンターではオンラインによる事前受付はありましたが、それとは別に受付が必要でしたが、QRコードを読み取ってフォームに入力するという方式でした。今までに参加したところでは紙に記入する方式でしたが、今回初めてのフォーム入力方式でした。

9時に受付が始まりマッチングですが、ここで以前にも別のところで一緒にボランティアに参加した仲間に久しぶりに再会しました。

 

今回の活動場所は牛久沼の近くの旧藤代町の双葉地区というところで、そこまではまたバスで送迎してもらいました。この地区は田んぼが広がる中に造成した住宅地のようでしたが、牛久沼や近くの川の水が溢れたというわけではなく、地区内の排水が間に合わないほどの大雨が降ったことにより水が溜まってしまったようです。だから取手市内でもピンポイントでこの地区だけに被害が出たようです。

 

バスで到着したのは地区内にある幼稚園でした。最初のお手伝いは、園庭の砂をスコップで剥ぎ取るものでした。天気は曇り空ではあったものの蒸し暑く、そして湿った砂は重いので、久しぶりの力仕事にいきなり体力を消耗しました。それでも100人くらいの人数でやったらいつの間にか終えることができました。

こちらは幼稚園のフェンス。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、うっすらとスジがあるところまで水がたまっていたようです。

お昼休憩の後は近くの家を回り、人手が足りないところに3人くらいずつお手伝いに入って行きました。水に浸かってしまったものを家の中からとりあえず庭には出したものの、ゴミ袋に入れるのがまだだったので、ゴミ袋に入れて道路に出すお手伝いをしたり、泥に使ってしまった植木鉢を処分するお手伝いなどを行いました。

 

ところどころ休憩をとりながら、午前中2時間、午後は1時間ほど活動したところで担当の分は終わりました。帰りの迎えのバスが来るのが3時ごろなので、それまでは休憩です。一緒に参加した人たちとお話ししましたが、ある方は阪神淡路大震災の時にボランティアで行ったそうです。僕はその時は何もできなかったので、それが東日本大震災の時にお手伝いをするようになった理由の一つでもありました。あとは2015年の常総水害とか2019年の台風の後などに参加した方も多数いました。僕も2019年のひたちなかや水戸で活動して以来でした。

 

3時になって、幼稚園の園長先生や自治会の副会長さんの挨拶がありました。今は幼稚園も休園しているのですが、子供たちやその親たちも困っているだろうから、早く再会できることを祈っています。そして副会長さんはボランティアが多数来てくれたことに感謝して涙ぐんでいました。

 

送迎バスでボランティアセンターまで戻り、高速道路の無料措置に必要な書類にハンコを押してもらいます。そしてまた別のバスでスポーツセンターの駐車場まで送ってもらい解散となりました。

 

ところで、せっかく藤代まで来たので、行ってみたいところがありました。近くを通るJR常磐線は、取手駅藤代駅の間で交流と直流の切り替えが行われます。この区間は電気が通っていないので電車は惰性で走ります。最近の電車は改良されたのでそんなことはないのですが、昔は電車内の明かりが一度消えたものです。電車では数えきれないほど通ったその場所を、電車の外から見てみようと思ったのです。

 

ちょうどやってきた電車は、昔のカラーを再現した上り普通電車と、下り特急列車でした。

 

そして帰り道をナビで表示すると最短ルートは牛久市内の6号国道を通ってつくば牛久インターから圏央道に入るルートでした。せっかくなので国道沿いにあるクラフトビールの牛久醸造場でビールを買い、さらについでに牛久シャトーにも立ち寄ってこちらでもクラフトビールを買って帰りました。