武田氏館、湫尾神社

ひたちなか市の武田地区は、武田信玄で有名な甲斐武田氏発祥の地となっています。

その武田に鎌倉時代の地方豪族の館を参考にした建物、武田氏館(たけだしやかた)があります。とは言っても鎌倉時代からあった建物というわけではなく、実は平成3年(1991年)に、各自治体に1億円を配ったふるさと創生事業で作られたものです。僕は今までここに来たことはなく、今回初めて来てみました。

 

内部は武田氏の歴史を解説した案内や、武士の様子を再現したものなどが展示されていました。また外には厩(うまや)もありました。

平安時代末期、源義家の弟義光が、長男義業(よしなり)を常陸太田の佐竹郷に、三男義清(よしきよ)をこの武田郷に土着させ、義清は武田の地名をとって武田を名字としたのが武田氏の始まりとのことです。しかし義清の子清光(きよみつ)は周辺の豪族と勢力争いをする中で行き過ぎた行為があり、朝廷より甲斐に配流となって甲斐国で土着し、その17代後に信玄が生まれたとのことです。

 

武田氏館のすぐ近くには湫尾(ぬまお)神社があり、こちらに甲斐武田氏発祥の地の碑が建っていました。