桂宮治独演会

水戸芸術館桂宮治さんの独演会。

以前の独演会を思い出してみたら、毎年この時期に来ていたのですね。

毎度お馴染みの私服でのオープニングトークでは、去年は大雨で交通機関が乱れ小山経由で来たことを話していましたが、今年は昨日梅雨入りしたものの今日はいい天気になり、半袖短パンで水戸に来たという話から始まり、毎度お馴染み笑点のエピソード、草笛光子さん主演の映画の話、水戸の名物駅弁は何か、などで約30分笑わせて、一度袖に戻りますが、着物に着替える途中の姿で舞台に登場し、お客さんの目の前で着物を着るというシーンがありました。

 

そしていよいよここからが落語です。

1本目は素人芝居をめぐる騒動を描いた「蛙茶番」。落語は想像力で楽しむ芸術ですが、その魅力が存分に詰まった話でした。

2本目は酒好きの主人公が、隣の家の猫が食べた鯛の残り物を手に入れ、飲み友だちを誘って酒を手に入れて、その友だちが離れている間に酒を飲み干してしまう、という「猫の災難」で、酒を飲む仕草だけで酔っ払った姿を演じるのが見どころでした。

仲入りの後は「江島屋騒動」。前半の笑いとは一転した怪談話で、照明も暗くなり雰囲気を作っていました。落語なのにあまり笑う場面が少ない話でした。

 

芸術館を後にしてその後は飲み歩きですが、途中で旧三菱UFJ銀行水戸支店の建物を中心とした施設の工事状況を確認。仮称で「テツ・アート・プラザ」と名前がついています。明治時代からの建物が残る旧三菱UFJ銀行は、ほんの数年前まで現役の銀行として使われていましたが、その後銀行としては使われなくなりました。その後どうなるかと思ったのですが、カフェとギャラリーを併設した施設に生まれ変わるということです。その計画の中心になっているのが、アダストリアの福田三千男会長です。福田さんは水戸芸術館を運営する財団の理事長を務めてもいるので、変な施設にはならないと思います。開館は来年秋とのこと。どんな施設になるか楽しみです。