大阪散歩

もともと9月8日にBeady Eyeのライブのため大阪に行く予定にしていたところに、前日の7日に久しぶりの大阪出張となった。そのため8日は移動する手間が省けたのでその分時間ができた。そこで、ちょっと気になっていた場所に行ってみることにした。

僕はNHK連続テレビ小説が好きなので、去年の秋から今年の春まで放送されていた「てっぱん」ももちろん全部観ていた。
それを見ていて大阪でお好み焼きを食べたいと思っていた。地元にもお好み焼き屋さんはあるのだがやはり大阪で食べたい。大阪には仕事でよく行っていたのでドラマが放送中に行けるかと思っていたら、大阪に行く機会が激減して、ついに放送中には行けなかった。放送中に一度だけ大阪には行ったけど、その時には時間が無くてお好み焼きは食べられなかったのだ。そしてドラマのロケ地にも行ってみよう。

心斎橋のホテルに泊まったので出発地は恵美須町通天閣がある新世界。通天閣自体は上ったことがあるので下から見るだけにした。朝から串カツ屋さんが賑やか。でもなんとなく観光地営業っぽい感じがする。入るならもう少し素朴な感じの店がいいな。

ドラマのロケ地となったチンチン電車の駅は阪堺電車帝塚山四丁目駅。恵美須町から出る路線とは別区間なので、一度住吉まで行く。
住吉は住吉大社があるところ。僕は信心深くないのでお参りしようとは思わないけど、境内を一回りしてみた。


この後阪堺電車の住吉公園駅から再びチンチン電車に乗る。阪堺電車はこの住吉で路線が交差している。

住吉公園駅から3つ目の駅が帝塚山四丁目駅。この駅は主人公の祖母の家の近くという設定だったので、何度も登場した駅だ。


この駅を境に専用軌道から共用軌道になる。この近くにお好み焼き屋があれば最高なんだけど、そうはうまくはいかない。しばらくは線路沿いを大阪市内に向けて歩いてみた。

次に目指すのは阿倍野区王子町三丁目。ここにドラマでは「橘不動」として登場した「播磨湯」というところがある。帝塚山四丁目駅からは2kmくらいか?あべの筋からちょっと入った住宅街にそれはあった。播磨湯は銭湯だったけど現在は営業していないようだ。入り口の「播磨湯」と書いてあるアーチのところがドラマでは「橘不動」となっていた。周りの風景はセットだったのだろう。この場所に不動尊があるわけではない。


それでも銭湯の入り口の掲示板には「てっぱん」のポスターが貼ってあり、ここがゆかりの地であることを物語っている。


播磨湯の近くにはローカル色満点の王子商店街があった。お昼も過ぎてお腹がすいてきたのでここら辺でお好み焼きを食べたかったが、この商店街にはなかったので食べログの力を借りてお好み屋さんを探し、念願のお好み焼きを食べることができた。


そして再び阪堺電車に乗って阿倍野へ。阿倍野も再開発途中でだいぶ様子が変わった。阪堺電車の出口は地下道のみとなり、大きなショッピングセンターもできた。このショッピングセンターの中にできたのが、居酒屋界では有名な「明治屋」。元々は路面電車の通り沿いにあったのだが、再開発のため移転したのだった。

ショッピングセンターの中と言っても以前のお店の内外装をできるだけ取り入れたようで、ちょっと古ぼけた雰囲気が新しいショッピングセンターの中に再現されているのが面白い。以前の店には一度だけしか入っていないが、よくできた移転だと思う。


中に入り、瓶ビールときずし、いかげそ天を食べる。話を聞くと4月5日に移転オープンしたそうだ。