キルケニー

アイルランド3日目はダブリンから少し足を伸ばしてキルケニーという街に行ってきました。今回初めてアイルランドに行くにあたり、ダブリンだけではなくどこか地方の街にも行ってみたいなと思っていましたが、普段地元の行きつけのアイリッシュパブでいつも飲んでいるビールがキルケニーという銘柄なので、これまで散々飲んでいるのでその名のつく街に行かない手はないだろう、というわけです。
 
キルケニーにはダブリン市内のHeustonという駅から鉄道で行くことにしますが、その駅まではLUASという路面電車で向かいます。路面電車の停留所に向かう途中に、パブのビール樽の搬出作業に遭遇しました。日本とは桁違いなビール消費量に比例して、大きな樽が次々と搬出されていました。

f:id:ScouseKats:20170711085447j:plain

これがLUASの電車。

f:id:ScouseKats:20170711091053j:plain

 
Heuston駅。

f:id:ScouseKats:20170711091136j:plain

駅の自動券売機でクレジットカードでキルケニーまでの切符を買おうとしたらなぜか使用不可となってしまいました。何台かある自動券売機の全てで使えなかったので、窓口で購入しました。時間に余裕を見ておいてよかったです。事前に調べた情報だとダブリンからキルケニーまで片道25ユーロ、往復だと27.7ユーロなので、往復の方がお得なのですが、帰りはバスにしようかとも思っていたので片道で購入しました。
 
この列車に乗ってキルケニーに向かいます。非電化で3両+3両の6両編成の列車でした。

f:id:ScouseKats:20170711094451j:plain

車内にはコンセントもついていました。でもこのイギリス式の大きなプラグを持ち歩いているのかな?

f:id:ScouseKats:20170711094818j:plain

車窓にはアイルランドらしい風景が広がります。

f:id:ScouseKats:20170711103957j:plain

 
ダブリンから1時間25分でキルケニー駅に到着。

f:id:ScouseKats:20170711114700j:plain

f:id:ScouseKats:20170711115403j:plain

 
街を歩くとこじんまりとしていますが、可愛らしい街並みが続きます。

f:id:ScouseKats:20170711120747j:plain

さっそく「キルケニー」の看板を発見。

f:id:ScouseKats:20170711120835j:plain

こちらにも。

f:id:ScouseKats:20170711122156j:plain

川のそばに立つキルケニー城が見えました。

f:id:ScouseKats:20170711120905j:plain

 

まず観光案内所で情報収集です。写真に撮ってあったキルケニーのビールに描かれた教会のような建物はこの辺にあるのか、と案内所の人に質問してみると、その建物はフランスのものだと教えてくれました。それからビール工場に見学に行きたい、というと道順を教えてくれました。
 
ビール工場の見学は最後のお楽しみにして、まずはお城を見学します。

f:id:ScouseKats:20170711122511j:plain

f:id:ScouseKats:20170711123650j:plain

f:id:ScouseKats:20170711124115j:plain

f:id:ScouseKats:20170711125131j:plain

f:id:ScouseKats:20170711125613j:plain

f:id:ScouseKats:20170711131428j:plain

入場料は8ユーロでしたが、ここでもなぜかクレジットカードが使えず、結果的には無料で見学しちゃいました。その分、帰りにお土産でも買っていこうかと思っていたのですが、入り口にしか売り場がなかったみたいで買うのを忘れちゃいました。
 
見学した後はパブでランチ。

f:id:ScouseKats:20170711143327j:plain

f:id:ScouseKats:20170711141226j:plain

アイルランドに行ったならクラムチャウダーを食べるべし、というお言葉を聞いていたので、チャウダーが食べられる店を探したら、シーフードチャウダーがありました。一緒に飲むのは、日本の地元のパブでいつも飲んでいるキルケニーです。
このパブはThe Fieldという名前で、中にはスポーツ関係の写真がたくさん飾られていたので、一種のスポーツバーのような感じでした。
 
キルケニーの街並み。イギリスでもそうですが、パブの隣に別のパブがある、というのはどれだけパブ好きなんでしょうね。

f:id:ScouseKats:20170711144705j:plain

 

キルケニーの街ではお城とビール工場だけ見ればいいかなと最初は思っていたのですが、ゲール語の名がキルケニーの街の名前の由来にもなったと伝えられる聖カニス聖堂(St. Canis Cathedral)も近くなのでそちらに行ってみました。

f:id:ScouseKats:20170711154644j:plain

f:id:ScouseKats:20170711154920j:plain

ラウンドタワーと呼ばれるタワーにもセットで入れる入場券もあり、少し迷いましたが、高いところからキルケニーの街が望めるとのことで両方に入ることにしました。
 
僕自身はキリスト教徒ではありませんが、聖堂の厳かな雰囲気は心が落ち着きます。

f:id:ScouseKats:20170711150846j:plain

f:id:ScouseKats:20170711151537j:plain

 
ラウンドタワーは、煙突みたいなもので、上に上がるには煙突の中のはしごのような階段を登るしかありません。結構なスリルです。苦労して登ってみると確かにキルケニーの街が一望できました。この写真の方向には先ほど見てきたキルケニー城も見えます。

f:id:ScouseKats:20170711154133j:plain

聖堂の周りには墓地があります。十字架の周りに丸いのが付いているのがケルト風の墓標です。これもアイルランドで見たかった風景の一つでした。

f:id:ScouseKats:20170711145247j:plain

 

さて、次はビール工場の見学です。でも今からチケットを買うと、約40分後のスタートとのこと。

f:id:ScouseKats:20170711155342j:plain

f:id:ScouseKats:20170711155808j:plain

とりあえず購入して、時間までパブでビールを飲んで待つことにします。この時点で当初予定した帰りのバスの時間が過ぎることが確定しましたが、キルケニーという街は来てみたらとても愛らしくて気に入りました。次のバスもあることだしこれからダブリンに戻ってもまだ明るいはず、もう少しこの街で過ごすとしましょう。
 

f:id:ScouseKats:20170711163152j:plain

入ったのはビール工場の目の前にあるThe Pumphouseというパブ。ここも地元のバブで名前を教えてもらっていたパブでした。そしてここで飲むのもキルケニー。お昼を食べたパブでは普通のグラスだったのですが、ここではキルケニーのグラスでしたので飲んでいるところを自撮りしました。キルケニーというビールは輸入用の銘柄だそうですが、ちゃんとお店にも出ているのですね。もしかしてお値段は高めなのでしょうか?でもここで飲んだキルケニーは5.2ユーロでした。まだ割高感はあるけど、少なくともダブリンよりは安かったので安心しました。やっぱりダブリンは物価が高いんだなと思います。

f:id:ScouseKats:20170711161152j:plain

f:id:ScouseKats:20170711161741j:plain

 

見学コースの時間が近づいたのでビール工場に戻ります。ここのビールはSmithwick’sと言います。発音はスミディックスと聞こえました。ここの見学は案内人がガイドしてくれるタイプでした。中世の修道院で始まったというビール作りが映像で紹介されます。それから歴代のSmithwick家の当主の絵が飾られた部屋、と思いきや絵の中の人物が動いて話し始めました。それからお馴染みの現代のビール作りの工程説明があり、最後はお楽しみの試飲タイムです。3種類ほどのエールが飲めて、いくらか料金を足すと3種の飲み比べセットになるのですが、僕は普通に1種類だけのにしました。飲んだのはオリジナルのビールだというRed Aleでした。ああおいしかった。

f:id:ScouseKats:20170711172126j:plain

f:id:ScouseKats:20170711173241j:plain

f:id:ScouseKats:20170711173736j:plain

 
キルケニーからは、当初計画していたよりも1本遅いバスでダブリンに戻ります。バスだとダブリンまで13ユーロです。ダブリン市内の乗り場もいくつかあるので、地方への移動は鉄道にこだわらなければバスの方が便利かもしれません。ただ、バス停は道端にポツンとあるので、鉄道に比べると本当に時間通りに来るのだろうかと若干の不安感はあります。
 
途中で、これまで見られなかった晴れ間が見えました。ちなみにこれで夜の8時半くらいです。

f:id:ScouseKats:20170711202905j:plain

キルケニーから約2時間後、ダブリン市内で降りた直後のバス。

f:id:ScouseKats:20170711205558j:plain

ダブリン市内、Liffey川沿いの夕景。

f:id:ScouseKats:20170711210618j:plain

 

一旦ホテルに荷物を置きに戻った後、今日もテンプルバーにあるQuays Irish Restaurant で夕食。何かアイルランドらしい料理はと思ったらスモークサーモンを見つけました。それと、昼間見学したSmithwick’sのペールエールを注文します。

f:id:ScouseKats:20170711224425j:plain

f:id:ScouseKats:20170711220438j:plain

ドーム型のサーモンの中には野菜が入っていてもちろん美味しかったのですが、アイルランドに来てギネス、キルケニーに常陸野ネストビール、チャウダーにスモークサーモンと、地元のパブでもお馴染みのメニューばかりです。あまりにも自然すぎて外国にいる気がしません。
 
食事の後はまたパブへ。今度は川沿いのパブ「Ha penny Bridge Inn」に入ってみます。

f:id:ScouseKats:20170711225304j:plain

飲んだのはO’haras Irish Pale Aleです。

f:id:ScouseKats:20170711225658j:plain

ここでも生演奏がやってました。おとといはギターとフィドルでしたが、今日のはギターとアコーディオンでした。トラッドな音楽だけでなく、ポップスやロック系の音楽も演奏してくれるので馴染みやすいです。大好きなoasisDon’t Look Back In Angerを演奏した時には僕も含めてお客さんも声を出して一緒に歌いました。

f:id:ScouseKats:20170711231423j:plain

 

明日は朝早く出発するので今日がアイルランド最後の日。楽しかったなあ。

ダブリン

ホテルの外はだいぶ賑やかで、明け方3時頃に一度目が覚めてしまいました。その後寝直して、いつもと同じくらいの6時過ぎに起きました。
朝食はホテルの中のレストランで食べました。Irish Breakfastは10ユーロでしたが、これには肉が含まれるのでコンチネンタルブレックファーストを。トーストとフレーク、ポーリッジなどの簡単なもので、こちらは5ユーロでした。
 
今日はダブリン市内の観光です。

f:id:ScouseKats:20170710100348j:plain

f:id:ScouseKats:20170710104917j:plain

まずはオコンネル通りにある中央郵便局(GPO, General Post Office)にいきます。ここは郵便局なのですが、ただの郵便局ではなく、アイルランドの歴史的に有名な郵便局です。1916年のアイルランド独立に向けてのイースター蜂起の時に蜂起軍の司令部になったのです。そのため内部には歴史博物館があるので、見学してみました。アイルランドは長くイギリスに支配されていたので、アイルランドではあまりイギリスのことはよく思われていないのかもしれません。アイルランド独立を描いた映画もあったのですが、まだちゃんと見たことがありません。いずれ見ないといけないと思います。その時にここに来たことを思い出そうと思います。
そういえば今ではすっかりイギリスとアイルランドの関係はすっかり平和ですが、僕が初めてイギリスに行ったころはまだIRAが活動していて、マンチェスターで訪れた場所がその後爆破されたということを思い出しました。
 

f:id:ScouseKats:20170710110039j:plain

次はトリニティカレッジへ。ここには美しい装飾文字で有名な「ケルズの書」という古い書物が展示されています。ダブリンに行ったならばぜひ見てみたいものの一つでした。「ケルズの書」がある図書館に入るには入場料13ユーロですが、学生によるウォーキングツアー付きだと14ユーロと断然お得なので、ツアーの方に申し込みました。

f:id:ScouseKats:20170710110238j:plain

f:id:ScouseKats:20170710112418j:plain

この右側にいるのが学生ガイドさんです。建物の由来だとか、どんなことに使われているかなどを説明してくれています。この大学には「ドラキュラ」を描いたブラムストーカーも学んだとかで、あれがブラムストーカーの部屋だ、とかも説明してくれました。

f:id:ScouseKats:20170710131852j:plain

f:id:ScouseKats:20170710131036j:plain

ツアー解散後に図書館に入る列に並びます。ケルズの書を見る前にいろいろ説明があり、最後にご対面です。「ケルズの書」は1000年以上も前に書かれたキリスト教福音書です。このころはまだ印刷技術はなかったので、修道士による手書きで、紙ではなく子牛皮紙に書かれています。展示されていたのは全部で4点。見開きで展示されているページは、時期により開かれるページが変わるそうで、何度来ても楽しめるとか。混雑する中をじっくりと見学してきました。
 

f:id:ScouseKats:20170710123445j:plain

f:id:ScouseKats:20170710125204j:plain

2階の展示室に上がると、そこは高い天井まで届くような書棚が並ぶ「ロングルーム」です。その大きさに圧倒されます。なんでも映画「スターウォーズ」にもこの図書館をモデルにしたシーンがあるそうです。それと、先ほど見てきたイースター蜂起の際に使われた「アイルランド共和国宣言」の実物や、アイルランドで最も古いハープなども展示されていました。見応え十分です。

f:id:ScouseKats:20170710124951j:plain

f:id:ScouseKats:20170710124851j:plain

f:id:ScouseKats:20170710124420j:plain

 
さて次はダブリンでの最大の目的、ギネスの工場見学です。このトリニティカレッジからは少し距離はありますが、歩いて行けない距離でもないと思い、街を眺めながらぶらぶらと西の方角に進みます。
 
f:id:ScouseKats:20170710133801j:plain
 
少し分かりづらいですが、街の中にある道案内の標識です。上段にゲール語、下段に英語と2カ国語表記になっています。
 
少し疲れたなと思うころに、途中のパブで昼食兼休憩とします。頼んだのはベジタリアン春巻きとチップス。そしてもちろんビールです。ここで飲んだのはFranciscan Well Rebel Redというものでした。

f:id:ScouseKats:20170710143017j:plain

f:id:ScouseKats:20170710140048j:plain

 
 
このパブからほどなくして目的地に到着しました。

f:id:ScouseKats:20170710144303j:plain

f:id:ScouseKats:20170710144740j:plain

f:id:ScouseKats:20170710144757j:plain

工場というかGuinnes Storehouseという見学用の施設で、時間指定で予約もできるのですが行く時間が読めなかったので特に予約はしませんでした。でも着いてみたら結構な人数が入場待ちしていたのと、Wifiが使えるとの印を見つけたので、その場でオンライン予約しました。ちなみに今回の旅では特にWifiの機器を持っていなかったので、ネットに接続できるのはホテルとか公衆のフリーWifiだけでした。もちろん自由に使える環境があるに越したことはないのでしょうが、なくてもなんとかなりました。
 
予約の際に時間指定はありましたが、特にガイドがつくツアーというわけではなく、見学者が自由に歩いて見て回るタイプの施設のようでした。ビールの原料の話から始まり、製造過程などの説明はビール工場見学のお約束です。原料といえば、水も欠かせませんが、決してこの工場の近くを流れるLiffey川の水を汲んでいるわけではない、と書いてあるのが笑えました。

f:id:ScouseKats:20170710151137j:plain

f:id:ScouseKats:20170710151039j:plain

ギネスが独特なのは麦をローストすることのようで、その温度は232度、と強調しているのが印象的でした。

f:id:ScouseKats:20170710151724j:plain

f:id:ScouseKats:20170710152412j:plain

 
見学コースの途中でテイスティングルームがありました。

f:id:ScouseKats:20170710153954j:plain

f:id:ScouseKats:20170710154516j:plain

ここでガイドの人がいて試飲できますが、それがとても小さなグラスなのでこれも笑えます。そして、あとでちゃんとパイントで飲めるから安心してください、というアナウンスもちゃんとありました。でも安っぽい使い捨てのカップではなく、ちゃんとグラスで出してくれるのがいいなあ、と思いました。
 
その部屋を出ると再び自由見学エリアです。続いてはギネスの宣伝コーナーのようなところで、ここにもハープが展示されています。アイルランドとハープは切っても切れない縁があるのですね。

f:id:ScouseKats:20170710155304j:plain

f:id:ScouseKats:20170710155317j:plain

 
なんかデジタル顔ハメ写真機があったので僕も一枚撮ってみました。

f:id:ScouseKats:20170710155947j:plain

 
それから、今度はギネスアカデミー、というコーナーです。

f:id:ScouseKats:20170710161259j:plain

ここでは美味しいギネスの注ぎ方を体験できる、というもので、ここで入場券の半分を渡すと自分でギネスを注ぐことができ、しかも証明書をもらえるのでした。いつも地元のパブで注いでもらっているので、口では偉そうなことを言ってますが、実際に自分で注いでみたことはありません。ガイドの人の説明に続いて参加者が次々とチャレンジしていきます。自分の番ではあまりうまく注げなかった感じですが、それでも楽しかったです。

f:id:ScouseKats:20170710162637j:plain

f:id:ScouseKats:20170710162936j:plain

f:id:ScouseKats:20170710163833j:plain

でもやっぱりプロの注いだちゃんとしたギネスも飲みたい、ということで見学コースの最後には有料で飲めるバーがあります。ダブリン市内を一望できる展望バーで飲むギネスは格別でした。

f:id:ScouseKats:20170710170452j:plain

f:id:ScouseKats:20170710172015j:plain

1階に戻りお土産を買って、バスで一度ホテルに戻ります。
 
夕食は昨日見て気になった「IZAKAYA」に行ってみることにしました。

f:id:ScouseKats:20170710191546j:plain

中に入ってメニューを見てビックリ、僕の地元の常陸野ネストビールがあるではないですか!しかも4種類も。嬉しくなってそのうちの一つ、ジャパニーズクラシックエールを注文してみました。ネストビールは海外でも有名、という話は聞いていましたが、実際に目にしてみると興奮していまいました。
それと料理は「Ama Age Tofu」と野菜餃子です。「Ama Age Tofu」甘あげというか厚揚げ豆腐みたいなものでした。餃子の方も、普段は肉が入っているので餃子は食べないのですが、ここではベジタリアン向けである印が付いていたので安心して注文しました。他にも気になるメニューはありましたが、ひとりではそんなに食べられません。一人旅は気軽にあちこち行ける反面、食事の時に種類が食べられないのがマイナスです。

f:id:ScouseKats:20170710204050j:plain

f:id:ScouseKats:20170710204633j:plain

f:id:ScouseKats:20170710204949j:plain

 

今日は1日歩き続けたので疲れました。パブには行かずに早めに寝ました。
ホテルに戻る途中にもまた別の日本風のお店を見つけました。日本も意外とクールなのかも?

f:id:ScouseKats:20170710212530j:plain

f:id:ScouseKats:20170710212443j:plain

アイルランド1日目、ダブリン

会社の勤続25年で報償休暇を取ることができたので、アイルランドリバプールに行ってきました。
リバプールはこれまでに何度も行っていますが、アイルランドは初めてです。普段アイリッシュパブに行っているだけに、一度は行ってみたいところでした。
まずは成田空港からKLMでアムステルダム経由でダブリンに行きます。

f:id:ScouseKats:20170709085209j:plain

機内で飲むビールがハイネケンなのはオランダの航空会社だからでしょうか?

f:id:ScouseKats:20170709113325j:plain

機内では映画を3本見ました。ビートルズの「Eight Days A Week」は一度見ていましたが、また見ることができてよかったです。それから気になっていながらも映画館で見られなかった「この世界の片隅に」と「国王のスピーチ」を見ました。また、機内では一度読んだ本ではありますが、司馬遼太郎街道をゆくシリーズでリバプールアイルランドのことが書かれている「愛蘭土紀行I」を読み直していました。
 
約12時間の飛行でアムステルダムに到着し、そのまま乗り継ぎゲートですぐにダブリン行きの飛行機へ搭乗しましたが、この時なぜか座席のアップグレードが行われました。ヨーロッパ都市間のフライトなのでそれほど豪華な座席というわけではありませんでしたが、うれしいものです。ただ、当初は窓際を選んでいたのに通路側の席になったのはちょっとだけマイナスでした。
 
ダブリンの入国審査では少し細かく聞かれて、滞在日数、ホテルはもちろんのこと、ダブリンのあとどこに行くとか、職業だけでなく会社名まで聞かれました。それでもなんとかこなして、17時過ぎには空港の外に出ました。
 
空港から市内までは約30分です。まずはホテルにチェックインしました。当初の予定ではツインベッドの部屋でしたが、ダブルベッドの部屋に変えることもできるとのことなので変えてもらいました。予約する時はツインベッドの方が安いから予約した気がしましたが、これも少しラッキーだったでしょうか?

f:id:ScouseKats:20170709182346j:plain

f:id:ScouseKats:20170709183923j:plain

 
荷物を置いてまずは街に出ます。機内食を食べたので食事は特に必要ないですが、ともかくパブに行きます。ダブリンでも有名なテンプルバー地区へは歩いて行ける距離です。というかそこに行くために近いホテルを選びました。最初に入ったのはその名も「The Temple Bar」というパブです。飲むのはギネス。普段はギネスはそれほど飲みませんが、ダブリンに来たらやっぱりギネスでしょう。

f:id:ScouseKats:20170709192836j:plain

f:id:ScouseKats:20170709194656j:plain

f:id:ScouseKats:20170709194926j:plain

 
ちなみにテンプルバー、という名前なので、近くに寺院でもあるのかと思いますが、実はテンプルという人の名前から取られているのです。お店の壁にそのテンプルさんに関する碑がありました。

f:id:ScouseKats:20170709201840j:plain

ギネスを飲み終えたら次の店に移動です。今度は生演奏が聞ける店を探しますが、いくつかあるようです。その中1軒に入りました。ここで普段日本でもよく飲んでいるキルケニーを飲みましたが、なんと1杯7.75ユーロもしました。日本円にすると約1,000円です。日本で飲むのとほとんど変わりません。ちなみに先ほどのギネスも6.60ユーロでした。イギリスだとビールは安いイメージがありましたが、ここではそんなことはないようです。それとも観光地価格なのでしょうか?

f:id:ScouseKats:20170709210309j:plain

f:id:ScouseKats:20170709205505j:plain

 
夜の9時を過ぎて、と言っても十分に明るい空の下、時差の関係で今日は1日が30時間以上あるので、疲れを残さないようにパブはこの2軒だけにしてホテルに引き上げました。

f:id:ScouseKats:20170709210504j:plain

 

ちなみに、ホテルの近くに「IZAKAYA」と書かれたお店を発見しました。気になるので後で行ってみたくなりました。

f:id:ScouseKats:20170709192255j:plain

BOOT UP! ROBOTS!!

f:id:ScouseKats:20170708150723j:plain

プロバスケットボールチームの茨城ロボッツの新シーズンスタートアップイベントに行ってきました。
バスケットボールは今までそれほど興味はありませんでしたが、地元にプロチームができると聞いて観に行ったのが去年でした。リーグ自体も新しいので、いろいろとファンサービスに努力しているのも好印象です。
 
チアリーディングチームのRDTのパフォーマンスやメンバー紹介、ロボッツの選手紹介と、チームの社長、ヘッドコーチ、監督による新シーズンに向けてのプレゼンテーションなどが行われました。

f:id:ScouseKats:20170708130313j:plain

f:id:ScouseKats:20170708132506j:plain

 
新シーズンの開幕試合は9月30日と少し先ですが、早く試合を見てみたくなりました。
 
RDTメンバーで一番のお気に入り、MAKOちゃんとツーショット写真も撮ることができて満足です。

f:id:ScouseKats:20170708140304j:plain

水戸市芸術祭、「スクリーンの仲間たち」

f:id:ScouseKats:20170701162308j:plain

水戸芸術館で毎年開催されている水戸市芸術祭美術展覧会を見てきました。水戸市民によるアマチュアの展示会なので普段は見に行かないのですが、今回はインスタレーションの作品に興味深いものがあるというので見てきました。
展示室の白い壁を少し削って、中に隠れている塗装が見えるようにしているのですが、それが地層のようにも見えます。これまでに20年以上もの歴史を重ねてきた展示会が一瞬でよみがえるような感覚に襲われました。
 
芸術館のエントランスでは、「水戸の梅まつり 第70回 大撮影会と写真コンテスト」入賞作品展も行われていました。このコンテストには僕も今年初めて応募してみたのですが、当然入賞するわけもなく、どういう作品が入賞するのだろうという視点で見てみました。

f:id:ScouseKats:20170701162342j:plain

 

f:id:ScouseKats:20170701163801j:plain

続いては常陽資料館へ。こちらでは「スクリーンの仲間たち」というタイトルで、水戸市在住の映画看板絵師の大下武夫さんの作品展が開催されていました。昔水戸にもたくさんあった映画館には手書きの大きな看板が掲げられていました。映画の宣伝用の作品のほか、俳優のポートレート風の作品もありました。映画看板の作品は写真で再現しているものが多かったのですが、看板そのものは使い捨てだったんでしょうから仕方がないのでしょう。でも一点だけ、「トラック野郎」の作品は実際の看板のようでした。
 
 
美術巡りをした後はくろばねの長兵衛へ。ちょうど今週の「おんな酒場放浪記」でも再放送分で紹介されていたので、久しぶりに行ってみました。相変わらず気さくな店内の雰囲気に心が和みます。

f:id:ScouseKats:20170702142245j:plain

店内には吉田類さんと倉本康子さんのサインや写真が飾られていました。

f:id:ScouseKats:20170701182421j:plain

 

 

映画看板絵師の大下さんについては、下記で詳しく紹介されています。

mito.life

きっと、うまくいく

f:id:ScouseKats:20170625124647j:plain
シネポートシアター MITOの第16回上映会は「きっと、うまくいく」というタイトルのインド映画でした。
インド映画は何年も前に流行った「ムトゥ 踊るマハラジャ」しか見たことがないと思いますが、あの映画は1998年頃に日本で公開されたようです。
今回は、7月で惜しくも閉店してしまうイタリアンレストラン「ブラックバード」が行う自主上映活動「cinema blackbird project」としての上映会でもありました。
 
最近気持ち的にちょっと沈んでいる状態でしたが、楽観的なタイトルのこの映画を見れば気分も晴れるかと思い、見に行ってきました。
インド映画界だけでなく、ハリウッドの映画人の間でも有名らしい作品だそうです。基本はエリート大学で「3バカ」と呼ばれた3人組の学生の生活を、卒業した学生が振り返るというものでした。3時間近い上映でしたが、笑いあり、涙あり、途中からはミステリーも混じり、飽きることはありませんでした。
 
途中ではインド映画お約束の登場人物がスクリーン全体で踊るシーンもあったり、ヒロインもとても綺麗な女優さんで、なるほど娯楽要素満点の作品でした。
 
上映後は「ブラックバード」のアキさんによるミニトークもありました。シェフの沼田さんもいたので今更ながらご挨拶もしてきました。「ブラックバード」は今後はアキさんの実家の山形県に移転するそうなので、いつかは山形に行ってみたいと思います。

f:id:ScouseKats:20170625164439j:plain

沢野ひとし×木村晋介対談、高野秀行サイン会

f:id:ScouseKats:20170624130104j:plain

先週に引き続き本の雑誌展のイベントで町田のことばらんどへ。今回は沢野ひとしさんと木村晋介さんの対談です。
最初は木村さんの創作落語でした。木村さんの落語は以前にも新宿での雑魚釣り隊のイベントで聞いたことがありましたが、それ以来です。舞台は今から20年後の世界で、椎名誠さんがもう直ぐこの世を去るというときに、目黒孝二さん、沢野ひとしさん、木村晋介さんが病院に駆けつけて、、、という話でした。まくらが20分くらい、本題が10分くらいというお話でしたが、人生で大切なのは仕事、家族、友情の3つである、と話していました。僕自身で言えば、仕事はなんとか、友情にもまあ恵まれたでしょう。でも自分の家族はまだ持てないのでいます。まだまだだなあ。
 
落語の後は沢野さんと木村さんの対談になりました。お二人は中学時代の同級生で、高校のときに沢野さんが千葉に引っ越して椎名さんと出会い、木村さんと椎名さんを引き合わせたのが沢野さんでした。そして椎名さんに奥さんを紹介したのが木村さんです。そんな3人が今でも友達でいるのはとても素晴らしいことだと思います。
今日はそんなお二人が出会った頃の話が中心でしたが、ときどき思いついたように沢野さんがホワイトボードに字を書き始めます。書いている間に「晋ちゃん、何か話してよ」と沢野さんが言うので木村さんが一人で話していくのですが、沢野さんが書き終わると木村さんの話の途中で話題を急に変えるのがとても可笑しかったです。沢野さんは「本の雑誌」でも中国の話を連載していますが、中国に住みたいとか、それで中国語も習っているそうです。
 
最後は質問コーナーになりましたが、沢野さんに対して中国語で好きな言葉は?という質問には「车到山前必有路」と答えていました。これは、山の前に来れば道は必ずある、という中国のことわざ(?)だとか。道がないように見えても、行ってみればなんとかなるものだ、という意味なのかな?なんかいい言葉でした。
 
対談が終わった後はお二人のサイン会もありました。会場で売られていた本にそれぞれサインを書いていただきましたが、持参した「本の雑誌」創刊号〜10号の復刻版にもサインを書いていただきました。これは後で椎名さんと目黒さんにも書いてもらうのが夢です。
 
 
さて、今日はこれから松戸まで移動します。松戸では今度は高野秀行さんのサイン会があるのです。本の雑誌社から発行された「謎の独立国家ソマリランド」が集英社から文庫化されたのを記念するサイン会なのですが、そもそも僕が高野さんのことを知ったのも「本の雑誌」で椎名さんが絶賛していたのを読んだからです。そして本の雑誌社の営業の杉江さんも今日は同行しています。町田と松戸、なんとなく似た名前の街ですが、この二つの街は小田急線〜地下鉄千代田線〜常磐線が直通で繋がってもいます。そのルートで松戸に到着し、東口のペデストリアンデッキに直結する良文堂書店がサイン会の会場です。
 
僕は今回初めて行きましたが、この良文堂は高野さんの著書を揃えていて、高野ファンには聖地とも呼ばれているそうです。
到着した時にはすでにサイン会は始まっていて、僕も早速発売されたばかりの「謎の独立国家ソマリランド」の文庫本と、まだ読んでいない続編とも言える「恋するソマリア」の単行本を買って列に並びサインをしてもらいました。杉江さんとも先週以来ですが、今日はスーツ姿なのでキリッとしています。高野さんと少し話をさせてもらい、最後は3人で一緒に写真を撮ってもらいました。