水戸線地酒でいやど〜も

去年の秋に乗った水戸線地酒でいやど〜も」が再び走るのでまた乗ってきました。

前回は友部駅発着で水戸線結城駅までの往復がセットだったのですが、今回は行き先は同じく結城だったのですが、出発地が水戸で往路と復路が別々の申し込みとなりました。友部発が水戸発になったということはその分長く列車に乗れ、すなわち酒を飲める時間が増える、ということです。

 

水戸駅は普段上り特急列車が発着する7番線から乗車します。駅の発車標もこの特別列車のために用意された表示が出ていました。

 

車内に乗り込むと居酒屋風ののれんが出ていたりして早速気分が盛り上がります。

 

座席の前に特別に設置されたテーブルに小さなカップに入った6種類の酒が振る舞われ、さらにおつまみセットも配られました。

 

友部駅のホームではJRの社員さんたちのお見送りがありました。

 

いろいろいただいたお土産の中に笠間焼のおちょこがありましたので、プラカップではなくこのおちょこで飲むことにしました。やはりプラカップよりおちょこで飲む方がおいしくなります。

 

往路の車内でいただいたのは6蔵の次のお酒。

つくば市、浦里酒造店の霧筑波 純米吟醸 超辛口

水戸市、明利酒類の副将軍 ピュア茨城 特別純米蔵なま

笠間市、笹目宗兵衛商店の松緑 特別純米酒

笠間市、磯蔵酒造の稲里 星 純米吟醸

桜川市、村井醸造の真上 純米吟醸

結城市、武勇の武勇(Buyu Cycle)

 

車内では各蔵の方が回ってきて蔵やお酒の説明してもらったりして会話も弾みます。普段は通勤電車に使用されるロングシートが、こういう時には居酒屋のカウンター風になって初対面の人とも自然と会話が生まれるのがいい感じでした。

 

お酒に夢中であまり周りの景色は見ませんでしたが、約1時間20分で列車は終点の結城駅に到着しました。

水戸駅では写真を撮るのに失敗した先頭車両のヘッドマーク

結城駅では歓迎の横断幕が。

結城市のマスコットキャラクター、まゆげったもお出迎え。

 

前回の結城では市内でイベントが開催されていましたが、今日は特にそういうものはないようです。オプションで武勇の酒蔵見学もありましたが、僕は蔵には行くものの他に行きたいところがあったので自由行動としました。

 

まずは火災から再建中の結城酒造へ。敷地はまだ更地でしたが、社長夫婦がそれぞれ別の蔵で酒造りを続けています。いつかまたこの場所で酒造りが再開できることを願っています。

 

そして武勇へ。こちらでは最近「日本酒若手蔵元活性化プロジェクト」で造ったサイクリングのラベルをつけた酒ができたと聞いたのでそれを買おうと思ったのですが、蔵では予約だけで売り切れとのことで買えませんでした。水戸駅の地酒バーには在庫があるとのことなので、帰りに買うことにしました。

 

結城酒造や武勇があるのは昔からの建物が多く残る結城駅の北口側でしたが、再び駅に戻りさらに駅を通り越して南口側に行きます。南口側は普通の住宅地なので街歩きの面白味はないのですが、こちらにはクラフトビールの結城麦酒があるのです。今日は水戸線地酒列車の走行に合わせて蔵開きが行われているということで、ビールを飲みに行くのが今日のもう一つの目的でした。

 

結城麦酒に来たのは約2年前に続き2回目ですが、最近醸造所を改修して外からビールの仕込みタンクが見えるようになっていました。

3種類あった生ビールから2種類、ユズエールとトマトビールを飲んでみました。トマトビールはレッドアイのような感じですが、ブルワーの塚越さんによると、トマトジュースを後から混ぜるとビールが薄くなるので、遊びで最初から入れて造ってみた、とのこと。先日LuckyFM茨城放送磯山さやかさんの番組に塚越さんが電話出演したのを聴いたのですが、塚越さんは元校長先生で、それほどビールが好きというわけでないのにビール造りを始めてしまったそうで、なかなかユニークな方です。今日はその茨城放送と結城麦酒のコラボコースターを手に入れることができました。

 

ここでゆっくりしたかったのですが、帰りの地酒列車の時間が決まっているので、遅れないように少し早めに駅に向かいました。

 

 

結城駅からは結城市筑西市観光大使の方も乗り込んできました。

 

帰りの車内では、行きとは違う5蔵の6種類の酒をいただきました。その中には先ほど行ってきた結城酒造のお酒もあります。夫で社長の浦里昌明さんは筑西市の来福酒造で、妻で当時の浦里美智子さんは北海道の三千櫻酒造で、それぞれ結城酒造の「結ゆい」を造っていて、今日はその2つを飲むことができました。

昌明さんはこの列車の車内に乗っていたので、抽選で当たった結ゆいのバッジを持ってもらって写真を撮らせてもらいました。

 

結ゆい以外の酒は次の通り。

筑西市、来福酒造の真向勝負 純米吟醸

桜川市、西岡本店の花の井 特別純米酒 泥棒猫ラベル

笠間市、須藤本家の郷乃誉 純米大吟醸 火入

水戸市、吉久保酒造の一品 吟醸酒 生

 

結城市観光大使もやってきたので一緒に写真。

 

車内の様子。

 

水戸駅までの時間もあっという間でした。

車内でJR社員の方とお話ししましたが、今年はJRのデスティネーションキャンペーンの本番なので、また次の企画を考えているとのこと。次の乗車も楽しみにしたいと思います。

 

水戸駅で降りた後は、茨城ロボッツの写真展で開催されていたグッズコーナーのRDT一日店長の様子を見て、その後、いばらき地酒バーで一杯やりました。こちらでは先ほどの地酒列車で一緒だった方たちも飲んでいたので「いやどーも」「かえってどーも」とお互い声をかけて一緒に飲んだりました。

 

さらにその後は、水戸のまちなかに移動して梯子酒をしたのでした。