いわき市

共通の話題を持つ友人たちとの不定期な集まり「イギリス研究会」を僕の地元で開催することになりました。
前日はいつも飲み歩いている勝田駅前の店をはしごしながら飲み食べ話しました。


そして今日は前回2011年11月と同じように被災地の現状視察ということで、いわき市まで出かけました。


前回訪れたところとほぼ同じルートをたどりましたが、僕自身は何度も訪れているところでも、遠方から来た友人たちはそう何度も来れるところではないので、熱心に現地の空気を感じようとしてくれていました。いくら文字で読んでも、映像で見ても、実際にその場所に行って肌で感じるものとは比べ物にはなりません。ましてや友人のうちの一人は震災発生当時は海外に在住していたので今回は初めての東北訪問となりました。いわきで感じたことを地元に持ち帰り、周りの人に伝えてくれたら嬉しく思います。


さて、今回のルートを降りて歩いた地点で区切って箇条書きにすると、次のようになります。
常磐道をいわき勿来ICで降りて、国道6号から小名浜の工業地帯、アクアマリンふくしま、ららミュウの脇を通って、三崎公園を経由して、いわき海星高校、永崎海岸、豊間のセブンイレブン
豊間から塩屋埼。
薄磯。
舞子浜から四倉、道の駅よつくらで昼食。
久之浜
浜風商店街。
ここで平の中心部に戻り、友人のリクエストでカトリック教会に立ち寄り。
最後はラトブの中の本屋さんで福島に関する震災写真集を購入していわき駅で解散。



塩屋埼灯台のふもとのお土産屋さんではこのハンカチを買いました。
デザイナーになりたいという夢を持っていて震災の犠牲になったいわき市の小学4年生の鈴木姫花ちゃんが描いた絵が、ハンカチになっているのです。姫花ちゃんの夢が叶いました。


浜風商店街の酒屋さんで買ったのは猪苗代湖ズ限定の「I love you I need you ふくしま」の純米吟醸酒。作ったのは会津の花春。前にも買ったけどまた飲みたくなった。



商店街の一角にある久之浜復興情報館では地元の方から震災直後の様子を聞かせてもらいました。
ここ久之浜地震津波、火災、原発の四重苦にあった。
津波は何度も押し寄せた、最初の波が小さかったのでみんな安心して家に戻った、そしたら高さ6メートルもの津波が来た。
その後火災が発生したが、消火のための水が無く、津波が何度も来るのでその度に避難するためなかなか消火活動が出来なかった。
そしてその後は福島第一原発の事故が起こり、ここは原発から30kmの場所で一時みんな避難した。しばらくして家に戻ってみたら泥棒の被害にあった。


もう言葉になりません。
話を聞かせてもらったお礼を言って帰ろうとすると、偶然にも小名浜ボランティアセンターのセンター長だった人が来ていたのでご挨拶をして、友人が兵庫県から来たので案内していると話したら神戸からも支援があって助かった、という話をされました。


最後にこうやって地元の人たちの話を聞くことができて有意義な会になったと思います。


写真は薄磯地区。基礎だけになった家に花の絵が咲いているのが印象に残ります。

本物の花も育てられています。

よつくら道の駅で昼食。うに丼と私、みたいな。



いわき駅からJRで帰る友人たちを見送った後、一人でちょっと寄り道。
4月から始めた「八重たんフラワースタンプラリー」もついにここいわきでコンプリート。全部で14種類のスタンプを集めることができました。実際いわきの花の名所は桜とツツジの松ヶ丘公園で、今の時期はもう花は咲いていないのですが、ただスタンプを押すだけでは意味が無いので、その松ヶ丘公園に行ってみました。市内中心部にほど近い小さな山の上の公園は、以前は有料の乗り物などもあったようですが、震災後に老朽化の影響もあり撤去されていました。


それから帰り道にコンビニで今日の福島民報を買いました。
昨日今日と福島市東北六魂祭が開催されて、人出が多そうだからというのと友人たちが来るということで福島市まで行く気はなかったのですが、それでも気になるので地元紙でその雰囲気を感じようと思ったのでした。そしたらなんと1面と最終面を使って写真がぶち抜かれて、迫力と熱気が伝わってきました。

ちなみに同じ日に郡山市でも大規模なお祭りが開かれていたのが中通りで意地を張り合う福島らしく苦笑しました。



最後におまけ画像として、前日にスペインバルで飲んだスペインビールのマオウ ネグラとみんなで食べたパエリヤです。地元のお気に入りの店を友人も気に入ってくれたようでうれしいです。


6月7日補足
一緒に行ったYさんのブログです。