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名取、閖上1日目

勤務先のグループ会社の有志8名で宮城県名取市に行ってきました。
同じグループ会社と言っても会社も勤務地もバラバラですが、皆東北の復興に関心があり、そのうちの1名が仙台の学生時代に名取市閖上によく行っていたけど震災後は一度も行っていない、というところから、それなら行ってみようか、という話しになり関心がありそうな人が集まってミニツアーのようになりました。

僕はひたちなか市内に住む人を乗せて一路北に向かいます。これまで宮城に行く時は磐越道と東北道経由でしたが、今回は常磐道と国道6号線のルートです。常磐道を終点の富岡で降りると6号線を走ります。富岡から双葉までは帰還困難区域内なので信号機は全部黄色点滅ですから、文字通りノンストップで走ります。今日はパトカーの先導付きでした。


集合は名取市閖上さいかい市場の若草寿司です。僕も何度か来たことがありますが、今回のミニツアーを中心になって企画してくれた仲間は若草寿司の方とすでにおなじみになっているので、僕たちのことも暖かく迎えてくれました。

一部の仲間は集合場所を間違えたりもしましたが、神奈川から来た人や東京から電車で来た人たちとも合流して少し遅めのお昼ご飯を皆で食べました。食べたのは閖上名物の赤貝を使った赤貝丼です。

以前さいかい市場の別のお店に来た時は手が出なかった赤貝ですが、その後やはり食べたくなってしまい、今回は念願の赤貝丼初体験です。日本酒が飲みたくなりましたがまだ車の運転が控えていますのでここはガマンです。

さいかい市場を出るときに、1台の車が縁石に乗り上げているのに気がつき皆でよっこいしょと持ち上げたりというアクシデントがありました。こういうときは仲間が多いと便利です。


ここで一度ホテルにチェックインして、車をまとめてから皆で浜の方に向かうことにしました。閖上中学校の前にある資料館、「閖上の記憶」で地元の方の話を聞こうという計画だったのですが、すでに閉館時刻を過ぎていました。赤貝丼の時間配分を間違えてしまったようです。中学校にある慰霊碑にお線香をあげました。

校庭の方に回ると山の方に夕陽が沈むところでした。僕は昔の閖上は知らないけど、昔閖上に来ていたと言うHさんは、きっと前はこんなに見晴らしがよくなかったはずとつぶやいていました。そんな話を聞くと悲しすぎるくらいきれいな夕陽でした。


次は日和山に行ってみようかと車の方に戻りかけたところで、側溝捜索で頑張っているみつとめさんがちょうど道具の片付けかなにかで中学校に来ていました。彼女に閖上の記憶に入れなかったことを話したところ、見学させてもらえるよう懸け合ってくれて、特別に中に入れてもらいました。時間が遅いので少しだけと断りつつも、スタッフの方はビデオや写真を使って丁寧に説明してくれました。僕も閖上には何度か訪れてはいましたが、やはり地元の方から直接話を聞くと印象が違います。一緒に行った仲間たちも多くのことを学んだことと思います。みつとめさん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


さて、辺りはすっかり日が暮れてしまいました。日和山に行くのは明日の朝にしてホテルに戻ります。その前にイオンに寄りお土産等のお買い物をしました。南相馬をはじめとして福島県内の各地で目にする凍み天はこのイオンでも売っていました。ここでは屋上駐車場に停めたのですが、出るときに1名乗り遅れて引き返すと言うアクシデントがありました。2台の車に分乗したのですが、お互い別の車に乗っているだろうと言う思い込みがありました。

さあ次は今日のメインイベント、サッポロビール園です。

名取駅の西側にはサッポロビールの工場があり、その一角がビアレストランになっているのです。ビール園に来るのは久しぶりです。学生のときに札幌のサッポロビールのに行ったのと、福島のアサヒビールのに行って以来かな。普通の飲み放題だとサッポロビールになるのですが、ちょっとプラスしてエビスビールも飲めるコースにしました。
料理の方は仲間たちはジンギスカンですが、僕だけシーフードを追加してもらいました。でもビールが飲めれば僕は充分幸せです。サッポロの生、エビスの生、エビスのブラックを順番に飲んだのですが、全部で何杯飲んだかは覚えていません。

8名のうち一人が今日のうちに新幹線で東京に帰るということになっていたので、皆で仙台駅まで見送りにいきました。このビール園は名取駅のすぐそばにあるのでとても便利でした。途中の南仙台駅などは昔はなかった、とか東京行きの新幹線は11番線から出るとかあることないこと話しながら賑やかに見送りました。

ここで残った7名で軽く2次会をすることにしました。駅の地下にある郷土料理のお店「みやぎ乃」に入り、今度は日本酒「雪の松島」を飲みました。しかしさんざんビールを飲んだ後だったので日本酒を十分に味わったとは言えず、また来なくてはという気持ちになりました。

泊るホテルは名取にあるので、再び電車に乗って名取に戻ります。ちょうど来た電車は常磐線の電車でした。常磐線に乗って帰る、なんていうと普段の生活と変わりません。一瞬僕がどこにいるのか分からなくなってしまいました。

ホテルに戻ると若草寿司でもらったというその名も「ゆりあげの風」という焼酎を皆で飲みました。僕は普段焼酎は飲みませんが、せっかくいただいたお酒です。ありがたくいただきました。


そういえば名取に向かう車の中で大友良英さんのラジオ番組をpodcast版で聴いていたのですけど、投稿したメールが読まれるという嬉しい出来事がありました。ラジオ番組の投稿なんてしたことがなかったのですが、8月に福島で盆踊りのときに本人に会ったことや、「あすなろ三三七拍子」のサントラに友人の応援団が参加していることなどがあったのでその思いを書いたのがよかったのでしょう。
このラジオ番組は後からでも番組のホームページから聴くことができます。
10月25日放送の#238です。