ぶらぶら千葉旅 2日目

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泊まった宿では、そういえば最後まで名前も聞かれず、宿帳のようなものに書くでもなく終わりました。部屋にタオルはなく、風呂場にあったタオルで体を拭いたりするような不思議な宿でしたが、「男はつらいよ」で寅さんが泊まるのもこんな宿だよなあ、と思うとまんざらでもありません。こういう予約なしの飛び込み宿は、以前にも富山の高岡だったかでやったような気がします。当時の具体的な旅の記録は残していませんでしたが、宿が決まるまでの緊張感を久しぶりに味わいました。今回は最悪は電車で東京方面に行ってしまえばなんとかなるだろう、という最後の手段がありましたが。
そういえば初めての海外旅行でイギリスLiverpoolに行った時も、予約しないで行って街に着いてから案内所で探した宿に泊まったものでした。
 
行ってみたい居酒屋もありましたが、勝浦に泊まろうと思った理由がもう一つありました。それは朝市です。なんでも日本三大朝市に数えられるとか。宿に泊まる時、朝食はどうしますか?と聞かれましたが、朝市で何か食べようと思っていたので素泊まりにしました。
 
朝市会場は宿からもすぐ近くです。

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港で上がった海産物だけでなく、山のものなども売られています。すぐに食べられるものは何かないかと思っていると、さんが汁がありました。これは昨日も食べたなめろうを火に通したものです。それから、串焼きのお店ではカツオの赤身を、パン屋さんではカツオのカツサンドを買いました。このカツサンドが見た目以上にボリュームがあり、たちまちお腹いっぱいになってしまいました。

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勝浦の名物料理にはもう一つ、タンタン麺があるのですが、これはひき肉が入っているので僕には食べられません。でも朝市会場の通りにタンタン麺で有名なお店があるらしく、行列ができていました。
 
朝市会場近くの高台には遠見岬神社があります。楽しい旅ができますように、美味しいお酒が飲めますようにとお参りしました。参道の途中からは勝浦の街が一望できました。

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お土産にカツオの角煮を買った後で電車に乗り3駅で昨日通り過ぎた大原に到着。大原からはいすみ鉄道に乗ります。乗り換え時間が数分しかなく、昨日の銚子電鉄と同じように混雑した乗り場ではきっぷを買う時間もなく、そのまま列車に飛び乗りました。

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車内では観光で来た乗客向けのアナウンスもあったりして和ませてくれます。乗った列車は途中の大多喜止まりです。今回の旅ではあまり下調べはしていませんでしたが、大多喜にはお城があったことを思い出して途中下車です。大原駅で乗るときに、きっぷは車内でも買えるとのアナウンスがありましたが、車掌さんが車内を巡回するわけではなかったので降りるときに車掌さんにお金を払おうとしました。でも、僕が買おうとした、いすみ鉄道小湊鉄道を通しで乗ることができるきっぷは駅で買うようにと言われましたので、そのまま降りて駅の窓口できっぷを買いました。
 
大多喜城は、去年見たNHK大河ドラマ真田丸」にも出てきて印象に残った徳川家康の家臣、本多忠勝が治めた城です。いまだに真田丸本多忠勝を演じた藤岡弘、さんの姿が目に浮かびます。昔はお城見学は特に興味がありませんでしたが、最近は日本の歴史にも興味を持つようになりました。ただしこの大多喜城天守閣の形をした博物館で、入場料は200円。内部は普通の建物と同じ作りでした。

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大多喜城のすぐ下には大多喜高校があり、部活動を行う生徒さんたちがいました。校内には本多忠勝が掘ったと言われる井戸や、大多喜城内建造物唯一の遺構である薬医門があったので、そちらも見学してきました。校内ですれ違った高校生に「こんにちは」と挨拶されるのが清々しいです。校内にお城の唯一の遺構である薬医門がある、と言えば茨城の水戸一高も同じではないか、とも思いました。きっとこの大多喜高校も歴史のある伝統校なのでしょう。

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大多喜は江戸時代の城下町の街並みが残る小江戸としても有名のようです。次の列車までまだ時間があったので、城下町の様子を見て歩きました。国指定重要文化財登録有形文化財の建物だけでなく、一般の商店なども建物の外観を板張りにして街並みを揃えてありました。

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最初の予定ではこの辺でお昼を食べようかと思いましたが、朝食べたカツサンドがまだ残っている感じです。大多喜駅の中にあるいすみ鉄道グッズを売るお店で、スティックケーキや最中などを買ってそれを昼食としました。昨日は買えなかった銚子電鉄の濡れ煎餅も売られていたので、1枚購入しました。

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ほどなくしてやってきた2両編成の列車に乗って終点の上総中野駅まで行きます。
 

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これがいすみ鉄道小湊鉄道に通しで乗れる房総横断乗車券です。いすみ鉄道が片道720円、小湊鉄道が片道1,410円ですが、この房総横断乗車券は1,700円です。後戻りさえしなければ途中下車可能です。
 
いすみ鉄道はJR木原線を受け継いだ第三セクターの鉄道です。僕の地元にも第三セクターで運営するひたちなか海浜鉄道があるので興味があります。こちらのいすみ鉄道は、公募社長がいろいろアイディアを出しているユニークな会社で、特に車内で食事ができる列車を走らせているのには一度乗ってみたいと思っています。ときどき居酒屋列車も走らせるみたいで、どちらかというとこの居酒屋列車に興味がありますが。
 
上総中野駅では20分の接続で小湊鉄道に乗り換えです。上総中野駅は山の中のこじんまりとした無人駅でした。でもやってきた小湊鉄道ディーゼルカーながら4両編成で、大勢の乗客が降りていすみ鉄道に乗り換えていきました。

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小湊鉄道も観光列車を走らせていて、今日はトロッコ列車もあるようです。でも、当日券があるかどうかはわかりませんし、そろそろくたびれてきたのでこのまま真っ直ぐ五井まで行って、今回の旅は終わりにしようと思います。
 
帰り道は、五井から船橋船橋から東武線に乗って柏、柏から常磐線というルートでした。夕方になって宿が決まっていない旅、というのはとてもスリリングでしたが、30年ぶりに訪れたところ、初めて行ったところ、行き当たりばったりの旅にしてはいろいろ楽しめました。
 
 
最後に、今回乗った銚子電鉄いすみ鉄道も都会のラッシュ並みの混雑でした。これは大型連休中なので特別なのでしょうか。鉄道会社にとってはうれしいことなのでしょうが、のどかさを味わいたいわがままな乗客(僕のことです)にとっては期待と違う結果となりました。地元の利用客とたまにしか来ない旅行客ではニーズが全然違います。例えば乗り継ぎ時間にしても、地元客にとっては待ち時間が短いに越したことはありません。でも旅行客は乗り換え駅では一度外に出て駅舎を眺めたり、駅の中の様子を見たりしたいのである程度の時間があったほうがうれしいのです。その両方を満足させるのは難しいのでしょうが、乗客がいなくて赤字がかさみ廃止となっては元も子もありません。ともかく鉄道が存続できるように祈っています。

ぶらぶら千葉旅 1日目

連休中の予定は特になかったのですが、なんとなく千葉方面に行ってみようかな、と前の日に思い立ちました。
銚子電鉄とかいすみ鉄道とかのローカル線に乗ったり、時間があったら房総半島を1周してみたりしようかな、という大体の予定だけ立てて、とりあえず水戸駅から大洗鹿島線に乗ります。

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終点の鹿島神宮で一度降りて、銚子までのきっぷを買います。鹿島線は自動改札になっておらずSUICAは使えません。有人の改札口が懐かしい雰囲気でした。

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香取で乗り換えて着いた銚子では、ホームの先の方にある銚子電鉄乗り場に向かいます。

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なんだかたくさんの人がいます。係員さんから終点の外川までの往復割引乗車券を買いました。銚子から外川までの片道運賃は340円ですが、往復割引乗車券だと600円でした。今日は終点まで行って帰ってくるだけのつもりなので買いませんでしたが、他にも1日乗車券などもありました。
それにしてもこの電車はえらい混雑で、2両編成でしたがラッシュ時並みの乗車率でした。ローカル線でのんびりと行こう、と思っていたのですが、全然イメージと違いました。

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銚子電鉄に乗ったのは約30年ぶりくらいです。当時は確かクリーム色と紅色の電車が走っていましたが、今は緑色の電車でした。なのであまり懐かしいとは思わなかったのですが、終点の外川駅はきっとそれほど変わっていないと思います。30年前当時の写真が出てきましたので載せてみたいと思います。
 

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これは今日の外川駅

 

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そしてこれが約30年前の外川駅

 
 
当時はNHK連続テレビ小説澪つくし」を放送していた頃で僕もよく見ていました。当時の案内板は位置が変わりましたが、健在でした。

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時間的にお昼を過ぎていたので、この辺りで昼食をと思いましたが、お店に入って食べるほどしっかりした食事でなくてもいいかな、と思ったので何か買って外で食べようと思いました。ちょうど魚屋さんで手作りのさんま煮がパックに入って売っていたので、近くの雑貨屋さんでおにぎり1つと共に買ってきました。天気もいいので港に行って漁船や釣りをする人たちを見ながら食べました。ビールでもあればもっと最高だったのですが、酒屋さんが見当たらなかったので、お茶をお供にしました。さんまは意外と量があって、全部食べたらお腹いっぱいになってしまいました。

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銚子行きの電車も満員でした。あとで聞こえてきた話によると、ちょうど団体さんが乗っていたみたいで、銚子で降りた後の折り返しにはなるほどそんなに乗っていませんでした。ちなみにこの電車に、若い今時のギャル風の女性の車掌さんがいました。あとで調べてみるとやっぱり話題になっている方みたいでした。
 
銚子からはSUICAを使って南下していきます。総武本線、という立派な名が付いていますが、このあたりは単線で車窓ものどかな風景が広がっています。成東で東金線に乗り換え、大網で外房線に乗り換えます。こういう鈍行乗り継ぎ旅は青春18きっぷを使っていくものなのでしょうが、期間中に5回使い切る自信がないのと、急に思いついた旅行なのでやむを得ません。でもSUICAなので行き先を決めなくても電車に乗れるのは助かります。ただし途中下車ができないのは残念です。
 
いすみ鉄道の乗り換え駅である大原には17時39分に到着しました。もう夕方なのでこの辺りで泊まってみようかなとも思いましたが、駅の中から見た駅近くの街の雰囲気ではあまり泊まるところがなさそうです。もう少し先の勝浦まで行くことにしました。
 
勝浦到着は18時22分です。あたりが少し暗くなり始めました。今日は行き先を決めずに来たので当然宿の予約もしていません。宿の予約サイトでは空き部屋がありませんでした。こうなったら、街を歩いて宿を見つけたら飛び込みで聞いてみるしかありません。
 
街の方向に歩いて、道路によくある広告地図に旅館の名前があるのを発見し行ってみると、そこは国の有形文化財にもなっているという趣のある和風旅館でした。こんなところに泊まれたらいいなあと思いながら、扉を開けて空室があるか聞いてみると、今日は満室とのこと。仕方なく次の宿を探します。だんだん住宅ばかりになってきたところで一度は引き返したのですが、先ほど見た広告地図にもう1軒旅館があったのを思い出し、場所を確認してもう一度行ってみます。
 
先ほど引き返したところからちょっと先にその宿はありました。でも扉を開けて声をかけても誰も出てきません。あれれ、と思いつつ外に出て、駄目元で旅館の目の前の道路から電話してみると今度は出てくれました。今日これから泊まりたいことを伝えると、空いているとのこと。電話を切ってすぐに扉を開けると、おばちゃん(おばあちゃん?)が出てくれて、すぐに部屋に案内してくれました。昔ながらの和室で部屋にはすでに布団が敷いてありました。お風呂もすぐに入れる、と言われましたが、これから飲みに出かけるので後にします。門限があるか気になりましたが、いつでも空いてますよとの返事。そういえば料金も聞かずに入ってしまいましたが、素泊まりで4,500円でした。
 
 
泊まるところが決まれば一安心。後はいつもの過ごし方です。実は勝浦には居酒屋評論家の太田和彦さんによる居酒屋ガイドブックに載っているお店が1軒あるのでした。実を言うとそれが勝浦で泊まることに決めた理由の一つでもあったのですが、連休中はお店が営業しているか心配していました。でも宿を探している途中でお店の場所と灯りがついていることを確認済みでした。
 
ところがいざお店に着いてみると、灯りはついているものの入り口ののれんが外に出ていませんでした。これはもしかして貸切なのかな、と心配になり電話してみようかと思っていたところ、別の1組のお客さんが扉を開けてお店の人に入れるかどうか聞いてから入って行きました。そこで僕も同じく聞いてみると、料理に時間がかかるがそれでもよいかとのこと。もちろん構いません、ということでカウンターを1席用意してくれました。
 
なにはともあれビールです。生だとアサヒ、瓶だとキリンとアサヒ、とのことなのでキリンの瓶ビールを注文します。料理はとりあえず注文せず、しばらくはお通しをつまみます。後から来たお客さんの料理が来だした頃におもむろに注文します。
 
勝浦は漁港の街、なので当然刺身なのですが、盛り合わせにはせずあえて単品で、メダイとサザエの刺身、それと勝浦の名物料理であるなめろうを注文しました。
 
しばらく待つと注文した料理が届きます。盛り合わせだと1品2〜3切れのようでしたが、単品だとたくさん出てきますので、食べ応えがありました。酒はすでにビールから日本酒に切り替えています。勝浦の地酒、腰古井という銘柄だそうです。甘口、辛口と種類があるようですが、辛口をお燗で頼みました。

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それにしてもこのお店はだいぶ繁盛している様子で、奥の方のお座敷も賑わっています。調理するマスターもバタバタしています。後から来たお客さんには席がないと断ってたりもしました。座った席がちょうどマスターと店員さんが会話する場所らしくつい本音が口に出るのが聞こえたりして、若干居心地の悪さを感じたのでこの辺でお会計としました。
 
さて、少し飲み足りないのでもう1軒、あたりを少し歩いてみましたが、どこも夜は早そうです。先ほどの店と似たような和風のお店ですが、他にあまり選択肢はなさそうなので入ってみることにしました。ラストオーダーに近い時間とのことですが、まずはお酒です。勝浦のもう一つの地酒だという東灘を、今度は冷たくしたのでいただきます。

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料理の方は、遅い時間なのでなにが出せるか聞くと、食べたいものを言ってというのでメニューから選んでみると、今日は終わったとのこと。だから出せるのを聞いているのにそれでは別のを、というとそれもないとのこと。そういうのを3、4回繰り返して最終的に注文したのは、まご茶という漁師のお茶漬けです。解説によると、あじ、かつお、とびをねぎ、みそ、しょうがでよくたたきまぜたものを飯の上に乗せ、だし汁をかけて食す、とのことです。さらさらっとおいしくいただきました。

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勝浦の夜はまだまだ続きます。正面がガラス張りになっているバーを見つけたので入ってみました。

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途中で思い出しましたが、そういえばこのお店は太田和彦さんの番組でも紹介されていたお店でした。ジントニック、グレンリベットと定番の酒を飲んだ後、せっかくのカクテルバーに来たので、勝浦が初めてなのでこれぞ勝浦というカクテルを、とマスターに注文したら、太田和彦さんも飲んだカクテルを作ってくれました。地酒の腰古井をベースにしたもので、グラスの縁に塩が乗っています。この塩が海を感じさせてくれました。

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今日の最初に入った2軒は、悪くない店なのでしょうが、やはり連休中の多忙な時期に行ってしまったためちょっと印象がよくありませんでした。ただし味そのものはとてもよかったので、次に来る機会があったらもう少し静かな時期に来たいものです。

宇都宮飲み歩き

東京からの帰り道、まっすぐ茨城に帰るのもなんなんで寄り道していくことにしました。
行き先は宇都宮で、北千住から東武線の特急けごんに乗ります。私鉄の有料特急には乗り慣れないので切符を買うところからドキドキしました。

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全席指定席で自由席はないのですね。宇都宮にまっすぐ行く電車はないので途中の栃木で乗り換えて東武宇都宮駅に着きました。

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宇都宮に行った目的はずばり飲み歩きです。1軒目はBLUE MAGICというクラフトビールのお店です。以前東京ドームでのふるさと祭りに行った時に知ったお店です。

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敷地内で作るビールを中心に約10種類のタップがありました。悩んだ末に頼んだのは「ドライホップしていません」というビールです。その名の通りドライホップしないで仕込んだものだそうで、ホップからくる柑橘系の香りが特徴的でした。

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もう一種類「ドライホップしました」というのもあって飲み比べたくなりましたが、この後行きたいお店もあるのでそんなにたくさんは飲めません。次の一杯は別のタイプの「金の使者〜春Ver〜」というものにしました。これはジンジャーに桜フレイバーを加えた、先ほどのに比べるとアルコールも少し低くて(先ほどのは5.6%でこちらは5%)軽い感じで飲めました。

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お店のマスターとビール談義をしつつ、飲み比べるためにはまた飲みに来ないと、と思いお店を出ました。ちなみにこのお店は一応のフードメニューはあるものの、食べ物の持ち込みは自由だそうです。お隣のグループでは持ち込んだタッパーをレンジにかけていましたが、そういうシステムなんですね。
 
 
さて、2軒目は宇都宮に来た目的である庄助に行きます。

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太田和彦さんの著書で何度も紹介され、吉田類さんの酒場放浪記にも出てきた有名店です。開店から1時間ほど過ぎた時間だったので席が空いているかちょっと心配でしたが、暖簾をくぐり一人です、と言うと運良くカウンター席に案内されました。
 
1軒目でビールは済ましてきたのでここでは最初から日本酒です。このお店は会津の末廣1種類で、お燗にしてもらいました。
黒板に書かれたたくさんのメニューから、最初に選んだのは菜の花からし和とさといも煮。煮物などはカウンターの上に大皿で並んでいました。

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続いての注文はほたるいか酢みそと栃尾油揚げ焼き。このころになるとカウンターのお隣の方とも会話が始まり、油揚げの量が多かったのでおすそ分けしたり、逆に頂いたりしました。この間酒の追加注文も忘れません。

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そして最後にとっておいたのがこのお店の名物柚子みそです。柚子の中をくりぬいて味噌を詰め、お店の中の天井に吊るして干したものだそうです。薄くスライスして食べるのですが、これが日本酒によく合います。

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この写真にもちらっと写っていますが、このお店はいたるところに猫の小物が置いてあったり、トイレには猫写真が飾ってあったりしました。おかみさんが動物好きのようです。これも酒好きで猫好きの僕には高ポイントでした。

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今日はこれから電車に乗って家まで帰るので、2時間ほど飲んでお店を後にしました。
 
宇都宮は茨城から近いのでなかなか夜泊まりがけで来ることはありませんでしたが、とても楽しい夜を過ごすことができました。
でも宇都宮にはもう一つ、バーの街という顔もあります。今日は行けませんでしたので、また来なくてはなりません。

ひよっこ展

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4月から始まったNHK連続テレビ小説「ひよっこ」は茨城県が舞台です。
僕はこのいわゆる「朝ドラ」が好きで毎作品とも全部見ているのですが、今回は茨城県が舞台ということで余計に楽しく見ています。耳慣れた茨城弁が毎朝全国放送で聞けるし、SNSでも茨城弁ていいねとかいう書き込みを見るととても嬉しくなります。
 
有村架純さん演じる主人公谷田部みね子のお母ちゃん(木村佳乃)が、出稼ぎ中に行方が分からなくなったお父ちゃん(沢村一樹)を探しに東京の警察署に行ったとき、担当の警察官が「いばらぎの〜」と何度も言うのに耐えかねて、「いばら『ぎ』じゃなくて、いばら『き』です。」というシーンは、全茨城県民の気持ちを代弁してくれたと拍手喝采でした。
また、ナレーターの増田明美さんにまで「変なおじさん」と紹介されたみね子の叔父さん宗男(峯田和伸)は、物語の舞台の昭和39年当時としては珍しくマッシュルームカットでユニオンジャックを付けたスクーターに乗っています。ビートルズが好きなのかなあとなんとなく思っていましたが、現実世界でポールマッカートニーが来日して、ビートルズ時代に舞台に立った武道館でライブをやるというその日に、なんとドラマの中で宗男の口からビートルズの言葉が出てきました。しかも珍しくニュース映像で動くビートルズの姿まで登場です。茨城に住む朝ドラファンでビートルズファンの僕にとっては最高の朝ドラです。
 
僕は今回の武道館のポールライブには行きませんでしたが、東京ドームでのライブを見に東京に来たついでに、「ひよっこ展」が開催されているNHKスタジオパークに行ってきました。ちなみに大型連休中(NHKではゴールデンウィークとは言わずにこう呼ぶことにしているらしいです)は入場料が無料でした。
入り口近くの展示コーナーでは、等身大のみね子や他の出演者のパネル、すずふり亭の入り口、小道具などが展示されていました。
 

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谷田部家の皆さんと。
 

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みね子とのツーショット。
 

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すずふり亭のショーウィンドウとメニュー。
 

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すずふり亭のマッチ。
 

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みね子の親友時子が愛読している雑誌。
 

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みね子の高校の制服とすずふり亭のテーブル。
 

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みね子の高校のバッチ。架空の常陸高校に通っています。字は違いますが、僕もヒタチの名のつく高校に通っていたので親近感が湧きます。
 
 
スタジオでの収録現場見学ができるかなと思っていたのですが、この日は見学コーナーの窓が塞がれていて見ることはできませんでした。
 
トーリーは今後、みね子が集団就職していった先の東京が舞台になるようなので、茨城が出てくることが少なくなってしまいそうなのが寂しいです。
 

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おまけで、別のところで展示していた大河ドラマ「おんな城主直虎」に出てくる猫の人形。

Paul McCartney 30 Apr @東京ドーム

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ポールマッカートニー東京最後のライブの日、今日は入り待ちする時間はありませんでしたが、夜は東京ドーム近くのホテルに泊まることにしたのでドームに行く前にチェックインしました。
 
今日はアリーナ席なので開演前の酒は控えました。今日の席はB10ブロック。最初はアルファベットと数字の組み合わせを勘違いしていてずいぶん後ろの方の席だろうなと思っていたのですが、実はステージ正面のいい席だったのでした。しかも席に着いてビックリ、本当に真正面でした。今までファンクラブ経由で取ったチケットはそれほどいい席ではなく、こういう席は初めてでした。しかもしかも、すぐ後ろには20年前にパソコン通信で知り合った友達がいて声をかけてきたのでさらにビックリです。

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開演前のDJタイムでも席でじっとしていられなくて通路で踊っていたら、同じく踊っていた方と盛り上がり、今日もまた初めて会ったのに一緒に写真を撮らせてもらいました。

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今日も開演時間通りには始まりませんでしたが、昨日よりは少し早めにポール登場です。うわっ、今日は肉眼でもちゃんと顔が認識できる距離です。しかも真正面すぎてポールの真後ろにいるドラムのエイブの姿が見えないくらいです。衣装は昨日よりは少しフォーマルっぽい衣装でした。

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今日のオープニングもA Hard Day’s Nightでした。でも2曲目は昨日のSave Usの代わりにWingsのJuniors Farmでした。他にもI’ve Just Seen A Faceの代わりにWe Can Work It Outをやったりと、今回は毎日同じセットリストではないようでした。
 
アリーナ席なのでほとんどの人はずっと立ちっぱなしでしたが、僕はもう体力に自信がないので途中で少し席に座ったりもしました。それでも隙間からポールの顔だけが見えたりして、本当に素晴らしい席でした。

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今回のポールは、以前に増して積極的に日本語を話しています。しかも自分の名前や東京ドームといった英語も「ポォルゥ マッカァトニィ」とか「トウキョウ ドウム」とかちゃんと(?)母音まではっきり言う日本語の発音で話していました。「ゴールデンウィーク」は今日だけだったかな?
 
Live And Let Dieでは爆発の演出があるのですが、遠くからだと炎と音で楽しむところが、今日はしっかりと熱も感じることができました。

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本編最後の曲はHey Judeなのですが、今日は主催者側からのサプライズ企画ということで、あらかじめ座席に用意してあったサイリウムを掲げました。会場全体が青いサイリウムで光ります。幻想的な光景でした。今日はアリーナ前方の席ということで、前回の武道館の時に作った手製のメッセージボードを掲げてみました。スクリーンに映るといいなと思いましたが、それは確認できませんでした。

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そしてアンコール。昨日とは少し構成が変わり、Get Backを演奏しました。そしてその後、特別ゲストと紹介があり、登場したのは2人組の女性ファンでした。最初に登場した人はあまり英語が得意ではなかったようで、会話のテンポがかみ合わないところもあってもどかしく感じました。でもそれは客席から見てるから言えることで、きっとステージ上では緊張しているだろうし、照明は眩しいだろうし、会場全体に聞こえるようにマイクを通して話すのは難しいでしょう。もし自分がステージに上がったら真っ白になってまともに返事できないのだろうなと思いました。
ゲストはこの2人だけでは終わりませんでした。次は4人の女性が登場しました。その姿を見てあっと驚きました。なんと昨日開演前に写真を撮らせてもらった日本語Tシャツを着てた2人組だったのです。昨日、そのTシャツはどうしたのですか?と聞いたら、手作りしたわけではなく売られているのを買ったんです、ということでしたが、同じTシャツを着ている人は他に見なかったので、昨日会った人に間違いない、と思いました。さらにもう2人の方も、アンソロジーのスカートをはいていましたが、そのスカートも見覚えがあります。昨日の入り待ちの時に隣にいた人もアンソロジーのスカートをはいていたのです。こちらも素敵なスカートですね、と声をかけようかと思ったのですが、こちらは思っただけで言いませんでした。でもこのスカートも他では見ません。ちょっと自信がありませんが、ステージに上がった4人とも昨日近くにいた人かと思うとなんだか僕も嬉しくなってしまいました。4人はステージに残り、Hi, Hi, Hiを間近で聴くことができ、最後にはポールと一緒にハグをしていました。なんともうらやましい方たちです。

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そして最後の最後、アビーロードB面メドレーが始まると、これでもう最後なんだと涙が出てきました。
 
結局今回は東京だけの日程だし、今までアンコールは2回あったのに今回は1回だけとか、さすがのポールも疲れたのかなとも思うけど、最後にはまた来るよと言ってくれたのでその言葉を信じようと思います。
 
退場するときにふと隣のブロックを見るとなんとここにもビートルズ仲間がいました。こうやって、特に会おうと決めたわけでもないのに知り合いに会えるのもポールのおかげです。
 
昨日は退場後は家に帰るのに慌ただしかったですが、今日はこのまま泊まりです。水道橋駅近くにビートルズの曲を流す洋風居酒屋があったので、ビールを飲みながら余韻に浸っていました。周りの人もドーム帰りの人のようです。誰かが会場で使ったサイリウムを出すと店の人も気を利かせてHey Judeを流してくれたので、店内にいるみんなで大合唱が始まりました。昨日、今日と楽しくて仕方がありません。こんなに幸せにしてくれたポールに感謝です。

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この日のセットリストはこちらを参考にさせてもらいました。

第十一回ちょっ蔵新酒を祝う会

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毎年4月の最終日曜日に開催されてきた磯蔵酒造のちょっ蔵新酒を祝う会。去年いろいろあったみたいで今年の開催がなかなか決まりませんでしたが、開催要項を多少変更してなんとか開催されました。
ただし今回は僕の方でも少し問題がありました。ポールマッカートニーの来日ライブと日程が重なってしまったのです。
2年前にも4月末にポールマッカートニーの来日ライブがあったのですが、このときはちょうどライブのない日にちょっ蔵新酒を祝う会があったので両方行けましたが、今回はちょうど重なってしまいました。
ポールのライブは今回は2回行くから1回だけにしておくか、でもこの日は日本公演最終日だから外せない、ちょっ蔵新酒を祝う会も毎年行っているから今年も行きたい、といろいろ悩みながら出した結論は、土曜日に東京ドームから一度家に帰り、昼から始まるちょっ蔵新酒を祝う会に1時間ほど滞在してからそのまま東京ドームに行く、ということでした。本当は土日と2日連続のライブなので東京に泊まれればよかったのですが、ちょっ蔵新酒を祝う会だって楽しみたい。今回はやむを得ません。
 
いつもなら場所取りのために早い時間に着くようにしているのですが、今回はすぐに帰るので開蔵時間の少し前に着きました。蔵の前というか蔵の周りはすでに入蔵待ちの長い列が続いています。今年は入蔵者を制限したそうですが、こんなに人が並んでいて入りきれるのだろうかと心配になります。
 
12時を過ぎて蔵に入り、後から来た飲み仲間とともに中庭に陣取ります。入蔵時にもらった四合瓶はいつもならその場で開けて飲むのですが、今日は飲みきれないので封を開けずに持ち帰ります。その代わり一杯売りのカウンターで酒を購入して、立川談四楼師匠による乾杯です。

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入蔵待ちの列に知り合いが何人も来ているのがわかったので、蔵をぐるっと回り一通り挨拶をしました。酒の方は追加で買った瓶をみんなで飲み比べです。
後半になって周りが暗くなればなるほど楽しくなるステージも、今日は最初の笠間稲荷囃子だけしか見られません。
滞在時間1時間半ほどで泣く泣く蔵を後にしました。

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Paul McCartney 29 Apr @東京ドーム

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2016年大晦日の紅白歌合戦の中で、2017年に日本ツアーに来ることを公表したポール。最近は2013年、14年(これは中止になりましたが)、15年と続けてきていたので、正直に言うとまた来るのか、とも思いましたが、せっかく来るのですから行かないわけにはいきません。今年のゴールデンウィークは久しぶりにイギリスに行ってみようかなとも思っていましたが、その予定も中止しました。
 
最初に発表された日程は4月27日、29日、30日の東京ドーム3日間でした。東京以外の日程は後から追加発表するのかな、と思いつつ実際に追加になったのは25日の日本武道館だけでした。そのうち僕は週末になる29日と30日の2回見に行くことにしました。でも、25日の初日の後は、すでに見に行った友人たちがSNSに感想を載せたり、新聞にも記事が載ったりしたのですが、自分が見に行く前にはできるだけ内容を知りたくなかったので、29日まではうっかりネタバレしないようにSNSもできるだけサラッと見るだけにしました。
 
そしていよいよ今日が僕にとっての初日です。電車で行くのに勝田駅から特急に乗ったら、なんと同じ車両に高校の同級生で同じくビートルズファンのKくんが乗っていました。隣の席が空いていたので座席指定を取り直し、上野まで一緒に行きました。前回のポールのライブの時も偶然東京ドームの外で再会し、今回も特に待ち合わせをしたわけでもないのにまたまた偶然会うことができたので、笑うしかありません。

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VIPチケットを持っている彼とは上野駅で別れ、僕は銀座に行きました。今ちょうどパティボイドの写真展が開催されているのです。パティは最初はジョージハリスンと結婚しましたが、後に別れて次はジョージの親友のエリッククラプトンと結婚し、再び離婚、その間もジョージとエリックはずっと親友同士という不思議な関係です。そのパティが写真家になっていたとは知りませんでしたが、ジョージとエリックを中心に、1960年代後半から70年代のロックスターたちの素顔が記録されていました。

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その後銀座の隠れ家的な大衆居酒屋「三州屋」で軽く昼飲みをして、前回ポールが泊まっていたホテルペニンシュラに行って出待ちをしている人を眺めた後に、僕自身は出待ちではなく東京ドームで入り待ちをすることにしました。

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14時半ぐらいに道路沿いに陣取り、その間酒を飲みながらパンフレットを読んだり、ビートルズ仲間と会って一緒に写真を撮ったりして待ちました。

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近くには遊園地のジェットコースターがあり、時々歓声が上がるので紛らわしいのですが、ついに15時半くらいにポールの乗った車がやってきました。前に見た時は大きめのSUVタイプの車だったのですが、今回はセダンタイプの車でした。それでも窓を開けて手を振るポールの姿を一瞬見ることができました。用意したカメラでも撮影したのですが、こちらの方はイマイチでした。

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それからドームの中に入場します。今日の席は1階スタンド席ですが、2階から入場しました。ここはラウンジのような空間があり、売店の列も少なめなので開演待ちの穴場だと、前回Kくんから教えてもらっていたのでした。2階席は座席も少しゆったりしているようなので、下手な1階席よりこの2階席の方がいいなあと思いました。

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とそこに、日本語で「ザ ビートルズ」と書かれたレトロ風なTシャツを着た女性2人組がいたので、思わず声をかけて写真を撮らせてもらいました。

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開演時間が近くなってきたので本来の自分の席に移動します。今回の席は1塁側ベンチの少し上の方で、野球を見るならとてもいい席ですが、ライブの時はステージからずっと遠い席です。今日は立ったり座ったり、のんびり飲みながら楽しもうと思います。

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待ち時間にはポールやビートルズの曲をミックスしたようなDJがかかっていますが、予定時間を30分ほど過ぎた19時ごろ、音楽の雰囲気が変わり、いよいよポールの登場です。今回の衣装は上着を着ているもののデニムのシャツにジーンズでしょうか?これまでに比べると少しラフな雰囲気です。1曲目がいきなりビートルズのA Hard Day's Nightです。実は武道館公演の翌日に出張先のホテルでついうっかりスポーツ新聞を見てしまい、A Hard Day’s Nightが演奏されたという記事を目にしてしまいました。慌てて新聞を閉じたのですが、この曲は海外で演奏されていたものの、日本では初登場の曲です。記事を見てしまった時は後悔しましたが、意外にも1曲目だったので逆にネタバレダメージが最小で済んだのはよかったです。

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続いての曲は以前にも聞いた曲が続きましたが、「今度はエレクリックな曲を」と紹介して始まったのがTemporary Secretaryです。これも日本では初めて演奏される曲でした。それほどメジャーな曲ではないので、周りには微妙な空気が漂っているのを感じました。
 
次のLet Me Roll Itでトイレタイムにしました。始まる前にビールを飲んだらトイレが近くなるのはわかっているのですが、こんなお祭りの時に酒を飲みたい気分は止められません。これもスタンド席だからできる余裕です。通路側の席だったらもっと余裕があるのですが、こればかりは運も必要です。
 
その後も初めてライブで聴く曲がたくさん演奏されました。I’ve Got A Feeling、The QuarrymenのIn Spite Of All The Danger、こんな風に曲作りをしたんだよと言いながらYou Won’t See Me、ビートルズのデビュー曲Love Me Doビートルズ日本公演でも演奏した(ただしリンゴのボーカル)I Wanna Be Your Manなどなど。In Spite Of All The Dangerなどはビートルズ前史の伝説の曲なのに、今この時代に本人による生演奏が聴けるなんて夢みたいです。
 
歌詞がスクリーンに映し出された曲は、後から聞くとリアーナとカニエウエストと共演したFourFiveSecondsという曲だそうです。
 
ただ、ニューアルバムを出したわけではないので、基本的には前回、前々回のツアーと同じようなセットリストでした。2013年にやった曲を新曲というのには苦笑してしまいましたが。
 
ステージは約2時間で本編が終了。ほんの少しのインターバルの後、日の丸とユニオンジャック、それとレインボーカラーは性多様性のシンボルでしょうか?3つの大きな旗を振りながらバンドメンバーが再登場しました。

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しっとりとYesterdayを歌い上げた後はロックンロール大会です。Sgt. PeppersのRepriseはアンコールにふさわしく、続けてHi, Hi, Hi、I Saw Her Standing Thereときてお馴染みのアビーロードB面メドレーで終了です。今までのライブではアンコールは2回あったのですが、今回は1回で終わりのようです。トータルで2時間半。とても楽しいライブでした。前の席の人がとても元気に歌ったり踊ったりしていて一緒に盛り上がったので、最後に写真を撮らせてもらいました。

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この日のセットリストはこちらを参考にさせてもらいました。