「本の雑誌厄よけ展」、公開編集会議

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町田市民文学館ことばらんどで、愛読する「本の雑誌」の展示があるので行ってきました。
椎名誠さんの本を読んで、「本の雑誌」という雑誌があることを知ったのが高校生の頃。
大学に行った時に月刊化し、その頃から毎号購入を続けている「本の雑誌」。気がつけばもう30年くらい読んでいます。
この展示は「本の雑誌」の創刊42年の記念で、半端なのは厄年にかけているとのこと。だから「厄よけ展」なのです。
 
展示の最初の部屋に最初に全号の表紙が一堂に展示されていて、その年のトピックも記されています。それを読みながら、そんなこともあったと感慨にふけったり、前史として椎名さんの子供の頃のノートや、手書き雑誌、克美荘ノートなどの伝説の展示を見て当時の椎名さんたちの熱い思いを想像したりして、楽しみました。
 
そして今日は関連イベントとして、公開編集会議がありました。残念ながら浜本編集長はインフルエンザのため欠席となりましたが、他の社員さんたちによる雑誌が出来るまでの話を聞いた上で、今日来館している一般の人たちと一緒に、これから作る号のまだ決まっていないページについて企画を考えるというものでした。
その内容については今はまだ書かないほうがいいと思いますが、今後どう雑誌に反映されるのかとても楽しみです。
 
展示は6月25日まで行われ、この後もいくつか関連イベントがあるので、何度か町田に来ることになりそうです。
 

水戸 v 横浜FC

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雨となりましたが、せっかくのひたちなか市招待デイなので、ホーリーホックの試合を見に行ってきました。
相手は横浜FC。初めての観戦です。カズが出るかと思ったら今日はサブのメンバーにも入っていませんでした。
昔は嫌いな選手だったけど、50歳の今でも現役でプレイするのはさすがに尊敬せざるを得ません。
 
ケーズデンキスタジアムのメインスタンドは、一応屋根はあるものの高い位置にあるので、雨風があたります。カッパを着ての観戦となりました。ちなみにホーリーホックではピッチ脇で観戦する席もあるのですが、この雨では罰ゲームにしか見えませんでした。
 
試合の方は雨で転がるボールが途中で止まるような悪コンディションで、通ると思ったパスが通らなかったり、タッチラインを割りそうで割らなかったりと、普段とは違うボールコントロール技術が必要でした。それでも途中数回はゴールになりそうなチャンスがありましたが、結果は無得点の引き分けでした。相手はJ2リーグ首位のチームだったので、引き分けで済んで良かったと思うしかありません。

日立オクトーバーフェスト

大型連休最終日、茨城県で初めてオクトーバーフェストが日立で開催されるということで行ってきました。
当初の予定では連休の途中に行ってみようかとも思っていたのですが、勝田のアイリッシュパブのオーナーや常連さんたちが今日行くことにしたというので、一緒に行くことにしたのです。常連さんたちとはいつもお店で会うことができますが、オーナーと一緒に飲むのは滅多にありませんから。
 
開場時刻の12時すぐに日立駅に着くように電車で移動します。会場は日立駅前の新都市広場です。

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早速1杯目のビールを買って、みんなで乾杯です。

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次のビールを求めて会場を歩いていると、どこかで見た顔がありました。いわき平にあるバーのマスターが、やはり常連さんたちと一緒に飲みに来ているのでした。記念に一緒に写真を撮りました。

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後でアイリッシュパブのオーナーにも紹介しました。両者を引き合わせることができてよかったです。
 
会場にはステージもあり、会場全員で乾杯もしました。

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司会進行をしていたお姉さんとは、後で一緒に写真も撮らせてもらいました。漫才コンビ「おぼんこぼん」の「こぼん」の娘さんで、泉水いづみさんです。ドイツの民族衣装が可愛かったです。

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今日はステージにねばーる君も来ていました。ねばーる君は以前一度見たことがありましたが、その時は会場の関係で伸びませんでした。なので今日は伸びる姿を初めて見ることができました。

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ねばーる君もストローでビールを飲んでいます。

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ステージでは他にもショーが行われて楽しめました。

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ビールを売るテントは4箇所、それぞれで5〜6種類くらいのビールがありました。全部で何杯飲んだか憶えていませんが、6〜7杯くらい飲んだような気がします。

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以前行った東京のオクトーバーフェストは混雑して、並んでいる間にビールを飲み終えてしまうくらいだったので、もう行かなくてもいいかなとも思っていましたが、地方のオクトーバーフェストだとそれほど混雑していないのでよかったです。もちろんそれが地元開催ならば最高です。普段はドイツビールは飲みませんが、今日ばかりはたくさん飲んで楽しかったです。

ひよっこラッピングバス、藤森照信展、「エレクトラ」

水戸芸術館で演劇を見る前に、茨城交通の「ひよっこ」のラッピングバスを探して約1時間、水戸駅北口で待ちました。
待った甲斐があり、初めてひよっこバスを見ることができました。

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せっかくなのでこのバスに乗って芸術館に行こうと思います。途中の南町三丁目のバス停案内では「ひよっこ」に出演している木村佳乃さんの声が流れます。4月は沢村一樹さんの声でしたが、1ヶ月ごとに変わるそうです。
 
水戸芸術館では藤森照信展を見ます。オープニングの日に一度見ていますが、実はこの展示は前売り券を買っていました。ところが水戸路上観察学会の方で招待券をもらっていたので、前売り券が残っていたのです。展示は一度見ているので、2回目の今回は気になったものを改めて見てきました。
 
それと、学校の春休み期間中は高校生ウィークで無料のカフェになっていたスペースが、春休み終了後も引き続き残っていました。藤森展に関連して出店している滋賀の老舗和菓子屋「たねや」のお饅頭を買って、飲食が許されている展示スペースでお茶にしました。このお饅頭は近江八幡の店舗限定のものだそうです。そして飲食が許されている展示スペースは、藤森さんデザインのテーブルや椅子があります。美術館の展示作品に囲まれながらのお茶はなんとも贅沢です。

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よく見ると監視員さんが座る椅子も藤森さんデザインの椅子だったのが洒落ています。

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そして今日のメインイベント、ACM劇場で「エレクトラ」を観ます。
白石加代子さん、麿赤兒さんの両ベテランに、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」に出ていた高畑充希さんがメイン扱いですが、僕にとっては共演の中嶋朋子さんが出演するということで興味がありました。
 
原作はギリシャ悲劇なので少しとっつきにくいかなと思いましたが、公演前に買ったパンフレットに書かれてあったあらすじや人物関係図を事前に読んでおいたおかげでそれほど苦労せずに観ることができました。普段はネタバレを恐れて事前には見ない派なのですが、難解なものだったりする場合には先に読んでおいた方がいいのですね。
 
舞台は独白が多く、白石加代子さん、麿赤兒さんの演技はとても迫力がありました。対する若手陣も高畑充希さんはテレビドラマで見ていたのと同じような、でも舞台らしい声でした。
 
注目の中嶋朋子さんは物語の都合で後半からの出番でした。中嶋さんはあまりテレビドラマには出ないようなので最近の様子はわかりませんでしたが、なんと言っても大好きでずっと見ていた「北の国から」の蛍です。本人が小さい頃から大人になるまで、長期間にわたって出演していたドラマなので、ずっと成長を見守っていた気分なのです。その中嶋さんの生の舞台を観ることができて感激です。席は後ろの方だったのですが、客席の通路を通る演出がありましたので、その距離約2メートルまで近づくことができました。
 
終演後のアンケートはほとんど中嶋さんへのファンレターのようになってしまいました。

ぶらぶら千葉旅 2日目

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泊まった宿では、そういえば最後まで名前も聞かれず、宿帳のようなものに書くでもなく終わりました。部屋にタオルはなく、風呂場にあったタオルで体を拭いたりするような不思議な宿でしたが、「男はつらいよ」で寅さんが泊まるのもこんな宿だよなあ、と思うとまんざらでもありません。こういう予約なしの飛び込み宿は、以前にも富山の高岡だったかでやったような気がします。当時の具体的な旅の記録は残していませんでしたが、宿が決まるまでの緊張感を久しぶりに味わいました。今回は最悪は電車で東京方面に行ってしまえばなんとかなるだろう、という最後の手段がありましたが。
そういえば初めての海外旅行でイギリスLiverpoolに行った時も、予約しないで行って街に着いてから案内所で探した宿に泊まったものでした。
 
行ってみたい居酒屋もありましたが、勝浦に泊まろうと思った理由がもう一つありました。それは朝市です。なんでも日本三大朝市に数えられるとか。宿に泊まる時、朝食はどうしますか?と聞かれましたが、朝市で何か食べようと思っていたので素泊まりにしました。
 
朝市会場は宿からもすぐ近くです。

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港で上がった海産物だけでなく、山のものなども売られています。すぐに食べられるものは何かないかと思っていると、さんが汁がありました。これは昨日も食べたなめろうを火に通したものです。それから、串焼きのお店ではカツオの赤身を、パン屋さんではカツオのカツサンドを買いました。このカツサンドが見た目以上にボリュームがあり、たちまちお腹いっぱいになってしまいました。

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勝浦の名物料理にはもう一つ、タンタン麺があるのですが、これはひき肉が入っているので僕には食べられません。でも朝市会場の通りにタンタン麺で有名なお店があるらしく、行列ができていました。
 
朝市会場近くの高台には遠見岬神社があります。楽しい旅ができますように、美味しいお酒が飲めますようにとお参りしました。参道の途中からは勝浦の街が一望できました。

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お土産にカツオの角煮を買った後で電車に乗り3駅で昨日通り過ぎた大原に到着。大原からはいすみ鉄道に乗ります。乗り換え時間が数分しかなく、昨日の銚子電鉄と同じように混雑した乗り場ではきっぷを買う時間もなく、そのまま列車に飛び乗りました。

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車内では観光で来た乗客向けのアナウンスもあったりして和ませてくれます。乗った列車は途中の大多喜止まりです。今回の旅ではあまり下調べはしていませんでしたが、大多喜にはお城があったことを思い出して途中下車です。大原駅で乗るときに、きっぷは車内でも買えるとのアナウンスがありましたが、車掌さんが車内を巡回するわけではなかったので降りるときに車掌さんにお金を払おうとしました。でも、僕が買おうとした、いすみ鉄道小湊鉄道を通しで乗ることができるきっぷは駅で買うようにと言われましたので、そのまま降りて駅の窓口できっぷを買いました。
 
大多喜城は、去年見たNHK大河ドラマ真田丸」にも出てきて印象に残った徳川家康の家臣、本多忠勝が治めた城です。いまだに真田丸本多忠勝を演じた藤岡弘、さんの姿が目に浮かびます。昔はお城見学は特に興味がありませんでしたが、最近は日本の歴史にも興味を持つようになりました。ただしこの大多喜城天守閣の形をした博物館で、入場料は200円。内部は普通の建物と同じ作りでした。

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大多喜城のすぐ下には大多喜高校があり、部活動を行う生徒さんたちがいました。校内には本多忠勝が掘ったと言われる井戸や、大多喜城内建造物唯一の遺構である薬医門があったので、そちらも見学してきました。校内ですれ違った高校生に「こんにちは」と挨拶されるのが清々しいです。校内にお城の唯一の遺構である薬医門がある、と言えば茨城の水戸一高も同じではないか、とも思いました。きっとこの大多喜高校も歴史のある伝統校なのでしょう。

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大多喜は江戸時代の城下町の街並みが残る小江戸としても有名のようです。次の列車までまだ時間があったので、城下町の様子を見て歩きました。国指定重要文化財登録有形文化財の建物だけでなく、一般の商店なども建物の外観を板張りにして街並みを揃えてありました。

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最初の予定ではこの辺でお昼を食べようかと思いましたが、朝食べたカツサンドがまだ残っている感じです。大多喜駅の中にあるいすみ鉄道グッズを売るお店で、スティックケーキや最中などを買ってそれを昼食としました。昨日は買えなかった銚子電鉄の濡れ煎餅も売られていたので、1枚購入しました。

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ほどなくしてやってきた2両編成の列車に乗って終点の上総中野駅まで行きます。
 

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これがいすみ鉄道小湊鉄道に通しで乗れる房総横断乗車券です。いすみ鉄道が片道720円、小湊鉄道が片道1,410円ですが、この房総横断乗車券は1,700円です。後戻りさえしなければ途中下車可能です。
 
いすみ鉄道はJR木原線を受け継いだ第三セクターの鉄道です。僕の地元にも第三セクターで運営するひたちなか海浜鉄道があるので興味があります。こちらのいすみ鉄道は、公募社長がいろいろアイディアを出しているユニークな会社で、特に車内で食事ができる列車を走らせているのには一度乗ってみたいと思っています。ときどき居酒屋列車も走らせるみたいで、どちらかというとこの居酒屋列車に興味がありますが。
 
上総中野駅では20分の接続で小湊鉄道に乗り換えです。上総中野駅は山の中のこじんまりとした無人駅でした。でもやってきた小湊鉄道ディーゼルカーながら4両編成で、大勢の乗客が降りていすみ鉄道に乗り換えていきました。

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小湊鉄道も観光列車を走らせていて、今日はトロッコ列車もあるようです。でも、当日券があるかどうかはわかりませんし、そろそろくたびれてきたのでこのまま真っ直ぐ五井まで行って、今回の旅は終わりにしようと思います。
 
帰り道は、五井から船橋船橋から東武線に乗って柏、柏から常磐線というルートでした。夕方になって宿が決まっていない旅、というのはとてもスリリングでしたが、30年ぶりに訪れたところ、初めて行ったところ、行き当たりばったりの旅にしてはいろいろ楽しめました。
 
 
最後に、今回乗った銚子電鉄いすみ鉄道も都会のラッシュ並みの混雑でした。これは大型連休中なので特別なのでしょうか。鉄道会社にとってはうれしいことなのでしょうが、のどかさを味わいたいわがままな乗客(僕のことです)にとっては期待と違う結果となりました。地元の利用客とたまにしか来ない旅行客ではニーズが全然違います。例えば乗り継ぎ時間にしても、地元客にとっては待ち時間が短いに越したことはありません。でも旅行客は乗り換え駅では一度外に出て駅舎を眺めたり、駅の中の様子を見たりしたいのである程度の時間があったほうがうれしいのです。その両方を満足させるのは難しいのでしょうが、乗客がいなくて赤字がかさみ廃止となっては元も子もありません。ともかく鉄道が存続できるように祈っています。

ぶらぶら千葉旅 1日目

連休中の予定は特になかったのですが、なんとなく千葉方面に行ってみようかな、と前の日に思い立ちました。
銚子電鉄とかいすみ鉄道とかのローカル線に乗ったり、時間があったら房総半島を1周してみたりしようかな、という大体の予定だけ立てて、とりあえず水戸駅から大洗鹿島線に乗ります。

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終点の鹿島神宮で一度降りて、銚子までのきっぷを買います。鹿島線は自動改札になっておらずSUICAは使えません。有人の改札口が懐かしい雰囲気でした。

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香取で乗り換えて着いた銚子では、ホームの先の方にある銚子電鉄乗り場に向かいます。

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なんだかたくさんの人がいます。係員さんから終点の外川までの往復割引乗車券を買いました。銚子から外川までの片道運賃は340円ですが、往復割引乗車券だと600円でした。今日は終点まで行って帰ってくるだけのつもりなので買いませんでしたが、他にも1日乗車券などもありました。
それにしてもこの電車はえらい混雑で、2両編成でしたがラッシュ時並みの乗車率でした。ローカル線でのんびりと行こう、と思っていたのですが、全然イメージと違いました。

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銚子電鉄に乗ったのは約30年ぶりくらいです。当時は確かクリーム色と紅色の電車が走っていましたが、今は緑色の電車でした。なのであまり懐かしいとは思わなかったのですが、終点の外川駅はきっとそれほど変わっていないと思います。30年前当時の写真が出てきましたので載せてみたいと思います。
 

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これは今日の外川駅

 

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そしてこれが約30年前の外川駅

 
 
当時はNHK連続テレビ小説澪つくし」を放送していた頃で僕もよく見ていました。当時の案内板は位置が変わりましたが、健在でした。

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時間的にお昼を過ぎていたので、この辺りで昼食をと思いましたが、お店に入って食べるほどしっかりした食事でなくてもいいかな、と思ったので何か買って外で食べようと思いました。ちょうど魚屋さんで手作りのさんま煮がパックに入って売っていたので、近くの雑貨屋さんでおにぎり1つと共に買ってきました。天気もいいので港に行って漁船や釣りをする人たちを見ながら食べました。ビールでもあればもっと最高だったのですが、酒屋さんが見当たらなかったので、お茶をお供にしました。さんまは意外と量があって、全部食べたらお腹いっぱいになってしまいました。

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銚子行きの電車も満員でした。あとで聞こえてきた話によると、ちょうど団体さんが乗っていたみたいで、銚子で降りた後の折り返しにはなるほどそんなに乗っていませんでした。ちなみにこの電車に、若い今時のギャル風の女性の車掌さんがいました。あとで調べてみるとやっぱり話題になっている方みたいでした。
 
銚子からはSUICAを使って南下していきます。総武本線、という立派な名が付いていますが、このあたりは単線で車窓ものどかな風景が広がっています。成東で東金線に乗り換え、大網で外房線に乗り換えます。こういう鈍行乗り継ぎ旅は青春18きっぷを使っていくものなのでしょうが、期間中に5回使い切る自信がないのと、急に思いついた旅行なのでやむを得ません。でもSUICAなので行き先を決めなくても電車に乗れるのは助かります。ただし途中下車ができないのは残念です。
 
いすみ鉄道の乗り換え駅である大原には17時39分に到着しました。もう夕方なのでこの辺りで泊まってみようかなとも思いましたが、駅の中から見た駅近くの街の雰囲気ではあまり泊まるところがなさそうです。もう少し先の勝浦まで行くことにしました。
 
勝浦到着は18時22分です。あたりが少し暗くなり始めました。今日は行き先を決めずに来たので当然宿の予約もしていません。宿の予約サイトでは空き部屋がありませんでした。こうなったら、街を歩いて宿を見つけたら飛び込みで聞いてみるしかありません。
 
街の方向に歩いて、道路によくある広告地図に旅館の名前があるのを発見し行ってみると、そこは国の有形文化財にもなっているという趣のある和風旅館でした。こんなところに泊まれたらいいなあと思いながら、扉を開けて空室があるか聞いてみると、今日は満室とのこと。仕方なく次の宿を探します。だんだん住宅ばかりになってきたところで一度は引き返したのですが、先ほど見た広告地図にもう1軒旅館があったのを思い出し、場所を確認してもう一度行ってみます。
 
先ほど引き返したところからちょっと先にその宿はありました。でも扉を開けて声をかけても誰も出てきません。あれれ、と思いつつ外に出て、駄目元で旅館の目の前の道路から電話してみると今度は出てくれました。今日これから泊まりたいことを伝えると、空いているとのこと。電話を切ってすぐに扉を開けると、おばちゃん(おばあちゃん?)が出てくれて、すぐに部屋に案内してくれました。昔ながらの和室で部屋にはすでに布団が敷いてありました。お風呂もすぐに入れる、と言われましたが、これから飲みに出かけるので後にします。門限があるか気になりましたが、いつでも空いてますよとの返事。そういえば料金も聞かずに入ってしまいましたが、素泊まりで4,500円でした。
 
 
泊まるところが決まれば一安心。後はいつもの過ごし方です。実は勝浦には居酒屋評論家の太田和彦さんによる居酒屋ガイドブックに載っているお店が1軒あるのでした。実を言うとそれが勝浦で泊まることに決めた理由の一つでもあったのですが、連休中はお店が営業しているか心配していました。でも宿を探している途中でお店の場所と灯りがついていることを確認済みでした。
 
ところがいざお店に着いてみると、灯りはついているものの入り口ののれんが外に出ていませんでした。これはもしかして貸切なのかな、と心配になり電話してみようかと思っていたところ、別の1組のお客さんが扉を開けてお店の人に入れるかどうか聞いてから入って行きました。そこで僕も同じく聞いてみると、料理に時間がかかるがそれでもよいかとのこと。もちろん構いません、ということでカウンターを1席用意してくれました。
 
なにはともあれビールです。生だとアサヒ、瓶だとキリンとアサヒ、とのことなのでキリンの瓶ビールを注文します。料理はとりあえず注文せず、しばらくはお通しをつまみます。後から来たお客さんの料理が来だした頃におもむろに注文します。
 
勝浦は漁港の街、なので当然刺身なのですが、盛り合わせにはせずあえて単品で、メダイとサザエの刺身、それと勝浦の名物料理であるなめろうを注文しました。
 
しばらく待つと注文した料理が届きます。盛り合わせだと1品2〜3切れのようでしたが、単品だとたくさん出てきますので、食べ応えがありました。酒はすでにビールから日本酒に切り替えています。勝浦の地酒、腰古井という銘柄だそうです。甘口、辛口と種類があるようですが、辛口をお燗で頼みました。

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それにしてもこのお店はだいぶ繁盛している様子で、奥の方のお座敷も賑わっています。調理するマスターもバタバタしています。後から来たお客さんには席がないと断ってたりもしました。座った席がちょうどマスターと店員さんが会話する場所らしくつい本音が口に出るのが聞こえたりして、若干居心地の悪さを感じたのでこの辺でお会計としました。
 
さて、少し飲み足りないのでもう1軒、あたりを少し歩いてみましたが、どこも夜は早そうです。先ほどの店と似たような和風のお店ですが、他にあまり選択肢はなさそうなので入ってみることにしました。ラストオーダーに近い時間とのことですが、まずはお酒です。勝浦のもう一つの地酒だという東灘を、今度は冷たくしたのでいただきます。

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料理の方は、遅い時間なのでなにが出せるか聞くと、食べたいものを言ってというのでメニューから選んでみると、今日は終わったとのこと。だから出せるのを聞いているのにそれでは別のを、というとそれもないとのこと。そういうのを3、4回繰り返して最終的に注文したのは、まご茶という漁師のお茶漬けです。解説によると、あじ、かつお、とびをねぎ、みそ、しょうがでよくたたきまぜたものを飯の上に乗せ、だし汁をかけて食す、とのことです。さらさらっとおいしくいただきました。

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勝浦の夜はまだまだ続きます。正面がガラス張りになっているバーを見つけたので入ってみました。

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途中で思い出しましたが、そういえばこのお店は太田和彦さんの番組でも紹介されていたお店でした。ジントニック、グレンリベットと定番の酒を飲んだ後、せっかくのカクテルバーに来たので、勝浦が初めてなのでこれぞ勝浦というカクテルを、とマスターに注文したら、太田和彦さんも飲んだカクテルを作ってくれました。地酒の腰古井をベースにしたもので、グラスの縁に塩が乗っています。この塩が海を感じさせてくれました。

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今日の最初に入った2軒は、悪くない店なのでしょうが、やはり連休中の多忙な時期に行ってしまったためちょっと印象がよくありませんでした。ただし味そのものはとてもよかったので、次に来る機会があったらもう少し静かな時期に来たいものです。

宇都宮飲み歩き

東京からの帰り道、まっすぐ茨城に帰るのもなんなんで寄り道していくことにしました。
行き先は宇都宮で、北千住から東武線の特急けごんに乗ります。私鉄の有料特急には乗り慣れないので切符を買うところからドキドキしました。

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全席指定席で自由席はないのですね。宇都宮にまっすぐ行く電車はないので途中の栃木で乗り換えて東武宇都宮駅に着きました。

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宇都宮に行った目的はずばり飲み歩きです。1軒目はBLUE MAGICというクラフトビールのお店です。以前東京ドームでのふるさと祭りに行った時に知ったお店です。

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敷地内で作るビールを中心に約10種類のタップがありました。悩んだ末に頼んだのは「ドライホップしていません」というビールです。その名の通りドライホップしないで仕込んだものだそうで、ホップからくる柑橘系の香りが特徴的でした。

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もう一種類「ドライホップしました」というのもあって飲み比べたくなりましたが、この後行きたいお店もあるのでそんなにたくさんは飲めません。次の一杯は別のタイプの「金の使者〜春Ver〜」というものにしました。これはジンジャーに桜フレイバーを加えた、先ほどのに比べるとアルコールも少し低くて(先ほどのは5.6%でこちらは5%)軽い感じで飲めました。

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お店のマスターとビール談義をしつつ、飲み比べるためにはまた飲みに来ないと、と思いお店を出ました。ちなみにこのお店は一応のフードメニューはあるものの、食べ物の持ち込みは自由だそうです。お隣のグループでは持ち込んだタッパーをレンジにかけていましたが、そういうシステムなんですね。
 
 
さて、2軒目は宇都宮に来た目的である庄助に行きます。

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太田和彦さんの著書で何度も紹介され、吉田類さんの酒場放浪記にも出てきた有名店です。開店から1時間ほど過ぎた時間だったので席が空いているかちょっと心配でしたが、暖簾をくぐり一人です、と言うと運良くカウンター席に案内されました。
 
1軒目でビールは済ましてきたのでここでは最初から日本酒です。このお店は会津の末廣1種類で、お燗にしてもらいました。
黒板に書かれたたくさんのメニューから、最初に選んだのは菜の花からし和とさといも煮。煮物などはカウンターの上に大皿で並んでいました。

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続いての注文はほたるいか酢みそと栃尾油揚げ焼き。このころになるとカウンターのお隣の方とも会話が始まり、油揚げの量が多かったのでおすそ分けしたり、逆に頂いたりしました。この間酒の追加注文も忘れません。

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そして最後にとっておいたのがこのお店の名物柚子みそです。柚子の中をくりぬいて味噌を詰め、お店の中の天井に吊るして干したものだそうです。薄くスライスして食べるのですが、これが日本酒によく合います。

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この写真にもちらっと写っていますが、このお店はいたるところに猫の小物が置いてあったり、トイレには猫写真が飾ってあったりしました。おかみさんが動物好きのようです。これも酒好きで猫好きの僕には高ポイントでした。

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今日はこれから電車に乗って家まで帰るので、2時間ほど飲んでお店を後にしました。
 
宇都宮は茨城から近いのでなかなか夜泊まりがけで来ることはありませんでしたが、とても楽しい夜を過ごすことができました。
でも宇都宮にはもう一つ、バーの街という顔もあります。今日は行けませんでしたので、また来なくてはなりません。