Pub Crawl

明日は日本に帰る日なので今日が実質的にリバプール滞在最終日です。
ホテルの朝食会場の窓から見えるLiver Birdです。

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午後に友人と会う予定ですが、その前にもう一度Museum of Liverpoolに行きました。この博物館は入場は無料ですが、寄付は受け付けています。昨日ほぼ一日中楽しんだので帰りに寄付していこうと思っていたのに、すっかり忘れてしまいました。このまま帰るのも気分が良くないので、改めて博物館に行って寄付をしてきました。
 
最近はLFCも絡んだ市内観光バスが走っているようです。

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友人と待ち合わせ場所に向かう途中、今日は大学の卒業パーティーが開かれているようです。マントを着て帽子をかぶった卒業生とその親たちが大勢歩いていました。

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待ち合わせはここ、ジョンレノンが学生時代に入り浸ったパブYe Crackeです。

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ここでランチを食べようというつもりだったのですが、昔は食事を出していたものの、今はもうやっていないとのこと。また後で来るよと言って次に近くのThe Philharmonicに行きましたが、こちらは先ほど見たような学生達で一杯で席が空いていません。さらにもう一軒別のパブに行きました。
 
それがここ、The Fly In The Loafです。

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元はパン屋さんだったそうですが、今では美味しいクラフトビールが飲めるパブとして有名なようです。ここでランチを食べながらもちろんビールも飲みました。ここでは2杯飲みましたが、そのうちの一杯はマン島のOkell'sというものでした。

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続いては少し歩いてPeter Kavanagh’sです。ここは内装が面白くて、なぜか天井から鍋や調理器具がたくさんぶら下がっていたりしました。

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続いてBlackburne Armsです。ここでは、イギリス産のホップ(場所は聞いたけど忘れちゃいました。Crosbyだったかな?)を使ったというビールを飲みました。

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ここまではずっと友人達と話をしていたので写真とかパブの様子の記載は少なめです。
そろそろ友人達とは別れて、一人でパブ巡りの続きをしました。
 
最初に待ち合わせをしたYe Crackeに戻り、改めて飲みます。
どのビールにしようか迷っていると、グラスに少しずつ注いで試し飲みをさせてくれます。それを4種類ものタップでやってくれたので、それだけで軽くハーフパイントくらいにはなったでしょう。ちびちび飲んで迷ってもいられないので、それらを一気に飲んだのでさすがに少し酔いが回ります。その中で最初に飲ませてもらったものを注文しました。
 
裏庭で太陽の下で飲むビールは当然美味しいです。

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このパブに限らずイギリスのパブは中で幾つもの部屋に分かれていることが多いのですが、このWar Officeという部屋がジョンレノンが好んで飲んだ場所だそうです。

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まだそれほどお客さんが多くないので店内を歩き回ります。

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ジョンをはじめとするこのパブを愛した著名人の名が記されています。

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カウンターの様子。

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お昼からパブ巡りをしてきましたが、ここで一旦食事にします。イギリスではあまりイギリス料理というのは有名なものはなく、強いて言えば朝食です。むしろ昔の植民地時代の海外の料理の方が美味しいのです。だから1日目は中華料理でしたし、今日はインド料理を食べたくなりました。そこで見つけたのはKO Grillという東方料理店でした。いわゆる伝統的なインド風の装飾ではなく、モダンな感じのレストランです。魚のカレーとライスを注文しました。

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食事の後はパブ巡り再開です。
ビートルズがデビュー前に拠点としてたThe Jacarandaに行こうと思ったのですが、その隣のアイリッシュパブで、Liverpool FCの試合中継をやっているのが見えました。そのためこちらに入りました。ここも昔Liverpoolに住む友人に連れられて入ったことがあるはずです。中は改装したのか新し目な感じでした。ここではビールではなくサイダー(シードル)のストロングボーを飲みました。

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もう少し飲み歩きたい気持ちはありましたが、お腹も一杯になったのでここまでで終了としました。
久しぶりに来たリバプール。もっと行ってみたいところはありましたが、3日間の滞在では全然時間が足りませんでした。これはまた来なくてははいけませんね。

Museum of Liverpool, The Empress

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Liverpoolで迎える朝、朝食はイングリッシュブレックファーストです。トーストはそのまま食べるのではなく、バターとジャムを塗り、ベイクドビーンズなどを上に乗せて食べるのが好きです。
 
改めて泊まった部屋のバルコニーから見た景色。最もLiverpoolらしい景観を作っている3つの建物、The Royal Liver Building、The Cunard Building、Port of Liverpool Buildingが見えます。これらはThree Gracesと呼ばれています。

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こちらは窓の正面の景色。Port of Liverpool BuildingとMuseum of Liverpoolの間にマージー河が見え、向こう側の岸に泊まっている大きな船の姿も見えます。

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ホテルのロビーの床。

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外から見たホテル。僕の部屋は正面の3階(イギリス風に言うと2階)の向かって左側です。昔Liverpoolを訪れたときにも印象に残る建物でしたが、そこに泊まれるなんて感慨深いです。

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さて、今日の予定は先ほど部屋の窓からも見えたMuseum of Liverpoolです。ここはかつてはMuseum of Liverpool Lifeという博物館でしたが、立て替えて名前も変わり、大きくなりました。新しくオープンしたのは2011年でしたので、新しくなってからは初めて訪れます。僕が初めてLiverpoolに来た1996年5月にMuseum of Liverpool Lifeに行き、地元の人たちの生活の様子を知りました。そこでビートルズだけではなくFootballが人気であること、街には2つのチームがあることなどを知り、それがLiverpool FCを知る最初のきっかけでした。このときはなるほどそうなんだ、という程度の感想しか抱かなかったのですが、その時期はちょうどユーロ96がイングランドで開催する直前で街にはバナーがあふれていたこと、その直後にLiverpool FCがFA cupの決勝戦に進んだこと(結果は残念ながらManchester Unitedに敗れましたが)もあって、後から強く印象に残りました。
 
今日は開館直後の10時半過ぎに入館しましたが、すぐにビートルズのショートフィルムが上映されるというので、1階から順番に見るのではなくフィルムの上映会場である3階に移動しました。

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その会場には、1957年にジョンレノンとポールマッカートニーが初めて出会ったWooltonの教会のステージが移設されていました。フィルムは4人のメンバーのLiverpool時代を中心に、生まれてから世界に飛び出すまでの姿を映していました。歌のシーンになると観客が歌いだすのが海外の人たちのノリですね。

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続いてはフットボールのコーナーに移ります。

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こちらでもショートフィルムがありましたが、客席はスタジアムの席を模しています。どちらか一方に偏らないように赤と青の座席が交互に並んていましたが、僕は当然赤い色の席に座りました。

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フィルムを見た後は他の展示をじっくりと見ます。
 
ビートルズに関する展示が多いのはもちろんですが、他にも1960年代以降今も続くポップミュージックの展示などがあり飽きません。

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それから同じ階の別のセクションThe People’s Republicの展示を見ます。先ほどのコーナーはWondrous PlaceというLiverpoolが生んだスター、スポーツ選手などの展示でしたが、こちらのコーナーはLiverpoolに住む一般人の様子を伝えるコーナーです。そしてここには僕も参加した「The Millennium Quilt」の展示がありました。

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これは、僕が初めてLiverpoolを訪れた後で、もっとLiverpoolのことを知りたいとインターネットで検索しているうちに見つけた、Liverpool出身者が集まるメーリングリストで、ちょうど西暦2000年を前に、記念に何か作ろう、というカナダに住む女性の呼びかけで始まったものです。もともとはLiverpoolから他の国に移住した人たちの集まりなのですが、僕もLiverpoolのことが大好きだということで特別に参加させてもらうことができました。実際にキルト(パッチワーク)をしてこの大きなキルトを作ったのですが、僕自身は自分では作れなかったのでそのカナダの方に要望を伝えて僕の分を作ってもらいました。

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それがこの部分です。JAPANの文字と、鳥の絵を入れて、とリクエストしました。本当はLiver Birdのイメージだったのですが、単に鳥の絵と言っただけだったのでこのようなインコのような鳥になりましたが、それでも十分満足です。実は初めてLiverpoolを訪れるきっかけとなったのがビートルズの「Free As A Bird」を新曲として聞いたときだったし、Liverpoolで初めて泊まった今は無宿の名前が「Feathe’s Inn(鳥の羽)」という名前でしたので、とにかく鳥には縁があったのです。
 
以前のMuseum of Liverpool Lifeの時代にも展示があったのですでに見てはいたのですが、久しぶりに実物を見て、このキルトが出来た頃のことをまた思い出して涙が出そうでした。

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これらの展示を見てもこの博物館のまだ半分くらいです。その他にも昔Liverpoolを走っていたOverhead Railwayの車両がドーンと展示されているコーナーがあったり、古代から現代までのLiverpoolの様子を記したコーナーがあったりと見所いっぱいです。後半は展示をじっくりと見る余裕もなくなり駆け足で通り過ぎるだけになってしまいました。

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1階に戻って、もう一つ見ておきたいものがありました。
この博物館を建てるときに寄附を募る募集がありました。僕もそれに応じたので、その寄付者の名前が記されているのです。

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この掲示自体はLiverpool在住の友人から教えてもらっていたのですが、実際に自分の目で見ることができて感激も一層です。これを見に行くのが今回のLiverpoolに来た最大の目的だったのかもしれません。
 
Liverpoolに僕の名前が記されているのがこのMuseum of Liverpoolに2箇所、Anfieldにもあって嬉しい限りです。
 
気がつけば時間はもう14時30分になっていました。4時間も過ごしていたことになります。こうなったらとことんこのMuseumを楽しみたくなりました。カフェで今日のスープとサンドイッチで昼食としました。アイルランドと違っていい天気の下、外に出て食べました。

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昼食の後はPier Headを散策します。
 
Three Gracesを河側から見ます。

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Port of Liverpool Buildingの向こうに僕の泊まっているホテルが見えます。

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Museumのファサード。この先っちょの方が僕の寄附したパネルになるようです。

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最近できたビートルズの新しい彫刻。港から世界に向かって歩いていくようです。

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さて、次の予定はパブ巡りです。その前に少し街歩き。
 
7年前に惜しくも閉店してしまったLewis'sデパートの正面入り口。

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Lime Street駅の周りも再開発の真っ最中でした。

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駅の近くからバスに乗って目的地に向かいます。向かったのはリンゴスターが子供の頃に住んでいた地域です。前回Liverpoolに来たときにも行きましたが、そのときは時間が早くてリンゴゆかりのパブに入れなかったので、今回はぜひ行ってみたいと思いました。
その前にまずはリンゴが生まれた家を見ます。この辺りは再開発で家を取り壊そうという計画があったのですが、まだ残っていて安心しました。

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それからその後に引っ越して過ごした家も見ます。こちらはつい最近まで住んでいた方が亡くなってしまったので、今後どうなるかが心配です。

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そしてこの家の方からリンゴゆかりのパブを見ます。近所の子供達が遊んでいました。

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これがパブThe Empressの正面です。

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窓にはビンゴ大会のお知らせが貼ってありましたが、BINGOと書かれてあるのが一瞬RINGOに見えてしまいました。

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さて、中に入ってビールを頼みます。いくつかの種類があるように見えましたが、実際に出せる生ビールは2種類だけだそうです。飲みたかったビターはないとのことで、このカーリングを飲みました。こちらは1パイント3ポンドでした。

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ビールの写真を撮っていたら、近くに座っていたおじさんが、カウンターの中に入ってビールを注いでいるところを撮りなよ、と勧めてくれて、お店の人もいいよ、というのでお言葉に甘えて撮らせてもらいました。こちらから頼んだわけではないのになんてフレンドリーな人たちなのでしょう。楽しくなりました。

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せっかくなので隣のおじさんと少し話をしました。僕が、アイルランドではビールが高くてびっくりして、リバプールでは安いので嬉しい、ということを話したら、それでも街の方では観光地値段で少し高い、自分の地元の方ではもっと安いんだよ、と教えてくれました。
 
もう一杯、何か別の種類をと思い、缶のビールを飲んでみました。

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缶に「Serve cool, not cold」(冷たくして、冷やしすぎないで)とあるのがイギリスらしいなと思いました。

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店内にはところどころにビートルズの写真などが飾られているけど、完全に地元の人たちが会話やダーツを楽しんでいるパブでした。まだ早い時間だからかもしれませんが、街中のパブとはまた違った時間が流れていました。

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もっとのんびりしたいところですが、他にも行ってみたいパブがあるので、2杯飲んだところでこのパブを後にしました。パブの正面の上の方の窓にはリンゴとポールの絵がありましたが、側面にはジョージとジョンの絵がありました。

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City Centreに戻って、今度はHistoric Pub巡りです。その名も「Liverpool Historic Pub Guide」というガイドブックに載っているパブを、Liverpoolに来るたびに巡っています。
 
今日行ったのはThe Poste Houseというパブです。19世紀の頃からあるパブのようです。

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ここではChestnutというのを飲みました。2.40ポンドでした。

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1杯だけでこのパブを出て、スーパーでお土産用にちょっと買い物をします。レジ待ちをしているときに、ここでも常陸野ネストビールが売られているのを発見しました。ダブリンでは日本食レストランで見たのである意味自然でしたが、ここは普通のスーパーなので、それでも選ばれているのは相当なものだなあと思いまたまた嬉しくなりました。

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そういえばまだ夕飯を食べていませんでした。時間は夜の10時を過ぎています。雨も降り出しましたが、こちらでは誰も傘はさしません。食事ができるところを探していたらLiverpoolにもIzakayaがあるのを見つけました。ここもいずれ行ってみたいとは思いますが、今日入ったのはThe Restaurant Bar & Grillというお店です。食事はできるけどラストオーダーが近いから早く注文してね、と言われて頼んだのはほうれん草とチーズのタルトでした。他にはスパークリングワインと炭酸水を飲みました。

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食後にHistoric Pubにもう一軒と思いましたが、たどり着いたときにはもう閉店の時間とのこと。残念でした。
 
代わりにMathew Streetをぶらぶら歩きます。今年はビートルズのSgt. Pepper’s Lonely Heart Club Bandが発表されて50年ということでそれを記念したバーができていました。

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カウンターでYellow Submarine handcrafted beerというビールを飲みましたが、値段が4.2ポンドと、見事に観光地価格でした。

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内装はもちろんビートルズをイメージしたデザインです。

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ステージではバンドが演奏していました。ビートルズに限らずいろんな曲を演奏していました。

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時間は12時を回った頃にバーを出ました。

6年半ぶりのリバプール、Tranmere Rovers v Liverpool

今日はダブリンからリバプールに移動します。最初は船(フェリー)でリバプールに上陸できたら面白いかな、とも思いましたが、時間がかかるし、車なしだと乗れないらしいのか、いまいち要領を得なかったので、素直に飛行機で行くことにしました。アイルランドが拠点のライアンエアーというLCC(格安航空会社)がダブリンからリバプールまで1日3便運航していて、のんびりとお昼頃の便で行こうかと一度予約したのですが、その後ちょうどリバプールに着く日にLiverpool FCが今シーズン最初のプレシーズンマッチを行うことに気がつきました。せっかくなのでこの試合をみに行くことにしてチケットを予約したのですが、そういえばそのチケットを受け取るのに、日本に郵送したのでは間に合わないからAnfieldのチケットオフィスで受け取ることにしました。ところがそうなるとリバプールの空港について、ホテルまで移動して荷物を置いて、Anfieldに行ってチケットを受け取って、さらに試合が行われる別のスタジアムに移動するとなると、昼の飛行機ではちょっと時間が厳しくなります。仕方なく、一度予約した飛行機の便を早朝の便に変更しました。そうなるとLCCの宿命で当初の値段の倍くらいになってしまいました。まあ元々が安かったし、昼間の行動に余裕ができることだからやむを得ません。
 
そんなこんながあって、早朝5時にホテルをチェックアウトし、バスで空港まで移動します。2階建てバスの2階の一番前に陣取ってダブリン最後の景色を楽しみました。

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ライアンエアーリバプール行きは7時10分発。空港について朝食を食べてからセキュリティーチェックを通過しましたが、そこから先が意外と遠い。余裕を持って空港についたつもりが結構ギリギリに搭乗しました。

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飛行機はタラップを使って乗り降りするのが好きです。
 
リバプールまでは1時間もかからないフライトです。窓際の席を取ったので、窓から大好きなリバプールの街が見えてきました。

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空港に着きました。EU内の飛行機だからか、到着後は入国審査も何もなく、あっさりと出口を通過、いよいよリバプールに上陸です。リバプールには何度も行っていますが、数えてみたら今回が通算13回目でした。でも最後に行ったのは2011年のお正月でした。その直後に東日本大震災が起こったので、しばらくは海外に行く余裕がありませんでしたが、去年ラスベガスと台湾に行き、満を持して今回6年半ぶりにリバプールに帰ってきました。
 
この空港の名前はLiverpool John Lennon Airport、ジョンの書いた歌詞が迎えてくれます。

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バスに乗って市の中心部(City Centre)に向かいます。曇りがちだったアイルランドに比べると青空が眩しいです。

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泊まるホテルに立ち寄って、チェックインの時間にはまだまだ早いのでとりあえず荷物だけ預かってもらいます。
 
さてこれからAnfieldに向かいます。バスで行こうとホテル近くのバス停で待っていましたが、通るバスの窓にワンデイチケットのお知らせが書いてあったのを見て思いつきました。今日はAnfieldに往復してさらに試合が行われるスタジアムにも往復します。これらを全てバスで移動するならばきっとワンデイパスの方が安くなるはずです。そう思い、Queen Squareにあるバスセンターまで行き、窓口でワンデイパスのようなものがないかを聞いて、無事にチケットを購入しました。チケットはWalrusカードというICカードになっていました。この名前もビートルズのI Am The Walrusという曲から取られているのでしょうか?

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Anfieldに行くバスは前と同じく系統番号17番のバスでした。昔のSteven Gerrardの番号、と覚えていたのですが、今はもうそうやって覚える人はいないかな?
 
正確な時間は忘れましたが、20分くらいバスに乗ってAnfieldに着きました。

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まずはチケット売り場に行き、今日の試合のチケットを受け取りに来た、と伝えると無事に僕のチケットが渡されました。

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それから、今日の試合観戦に備えてスタジアムにあるショップで今シーズンのシャツを買いました。背中に誰の名前を入れようかと思いましたが、今シーズン最初の新加入選手である11番のサラにしました。でも実は今日の試合には出られないということでちょっと残念です。

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Anfieldのスタジアムは移転するとかしないとかいろいろな話がありましたが、結局は元の場所でスタンドを拡張することになりました。大きくなって整備されたメインスタンドを見るのは今回が初めてです。スタジアムの周りはまだ整備中でしたので、少し遠回りしてメインスタンドの方に行きます。実はここにスタジアム拡張記念に世界中のサポーターに呼びかけて石板が敷き詰められているのです。もちろん僕も申し込んでいて、つい先日その場所を知らせるメールが届いたばかりでした。
 
最初にサポーターズクラブ日本支部の石板を見つけることができました。僕のもその近くにあるはずなのですが、これがなかなか見つけられません。2度目の探索でやっと見つけることができました。愛するチームの本拠地に僕の名前が刻まれていると思うと誇らしい気持ちになります。

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自分のを探した後は、他のサポーターズクラブのメンバーのものもないかなと探してみました。何人かは見つけることができましたが、でもやっぱり枚数が多いので探していた全員の分は見つけることができませんでした。1時間ほど探したところで次の予定を考えて探すのを断念しました。
 
そういえば整備中のスタジアムの周りですが、まるでAnfieldスタジアムと一体化したような佇まいのパブAlbertだけは健在でした。さすがにこのパブを取り壊すようなことはできないでしょう。そしてその周りにあったテラスドハウスは全て取り壊されていて、今度はホテルができるようです。
 
再びバスに乗ってCity Centreに戻ります。この辺でお昼を食べればちょうどホテルのチェックイン時間になるでしょう。ビートルズが活躍していたMathew StreetにあるアイリッシュパブFranagan’s Appleで今日もパブランチです。最近は油物が苦手になってきたので、もうフィッシュ&チップスはいいかなとも思いましたが、一度くらいは食べないとと思い食べてみました。もちろんビールも一緒です。ビール単体の値段は忘れてしまいましたが、フィッシュ&チップスが6.29ポンドで合計9.09ポンドだったので逆算するとビールは2.8ポンド、日本円で 約400円強です。これですよこれ、アイルランドと比べると格段に安い値段でビールが飲めます。

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食事の後ホテルに行く前にちょっと街を寄り道。
ビートルズの大きな写真があるのがリバプールに来ている、ということを実感させられます。

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ビートルズのテーマホテル、Hard Day’s Night Hotelが見えます。ここには以前泊まったこともありました。

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ビートルズゆかりの地を巡るツアーバス、マジカルミステリーツアーバスも停まっていました。このバスにももちろん乗ったことはあります。

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そしてこれが今回泊まるホテル、30 James Streetです。

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実はこの建物はかつてはあの大西洋横断客船タイタニック号を所有していた会社だった建物です。タイタニック号の登記上の本拠地もここで登録されたそうです。だからタイタニック号は実際にはリバプールには寄港していませんが、船にはLIVERPOOLの文字が書かれていたのです。

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そんな歴史のある建物が、約3年ほど前にホテルとして生まれ変わりました。結構な値段はしましたが、一度は泊まってみたいホテルでした。しかも僕の部屋は窓の向こうにマージー河が見えるという最高の部屋でした。
 
しばし休憩して、買ったばかりのシャツを着ていざ今日の試合が行われるスタジアムへ出陣です。
今日の試合はマージー河を挟んだ向こう側にあるTranmere Roversが対戦相手。マージー河をくぐるトンネルを通るバスで30分ほど乗り、少し歩いてPrenton Parkのスタジアムに着きました。Liverpool FCが所属するプレミアリーグとは違って下部リーグに所属するのでスタジアムの規模もだいぶ小さいです。

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まだ試合開始までは少し時間があります。スタジアムの隣にあるパブに入ります。ここではかつてLiverpool FCのシャツのスポンサーであったカールスバーグがあったのでゲンを担いでカールスバーグを飲みます。ちなみにこのカールスバーグは2.09ポンドでした。ますます安くて死にそうです。

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ビールを飲み終えると、ちょうど選手がスタジアムに到着する時間になったようです。トランメアの選手は各自車で来るのでしょうか?地元のファンらしき人にサインをしていたのできっと選手なのでしょう。そしてリバプールの選手は大型バスで到着したようです。監督のクロップをはじめとして次々と選手たちが目の前を通り過ぎます。最近試合中継を見ていなかったので、あまり選手の顔を認識できなかったのは残念でしたが、ファンが声をかけても試合前のせいか誰も立ち止まらずに歩いていく中、今シーズン移籍してしまうかもという噂で持ちきりだったルーカスだけがファンの要望に応えてサインをしていました。

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選手が一通りスタジアムの中に入った後で、スタジアムの外でスカーフを売っていた人から今日の対戦チームと日付が入ったスカーフ(マフラー)を買い、再びパブでビールを飲みます。だんだん観客も増えてきて賑やかになってきました。

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そろそろ選手たちの練習も始まろうかという頃にスタンドに入ることにしました。これがPrenton Parkのスタンド配置です。本来はアウェイサポーターの席はこの案内板の左側のスタンドになるようですが、今回LFCを通して買った席は反対側のKOPスタンドでした。KOPスタンドというのはAnfieldのスタンドと同じ名前なのが気分がいいです。

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この狭い隙間から入るのがイングランド流のスタジアムです。

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中から見た様子。この回転扉はターンスタイルと言います。

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中に入るとなんとLFCのマスコット、マイティーレッズがいました。カードを配ってサインをしてくれるというので僕ももらってきました。

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スタンドに着きました。

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そんなに大きくないスタンドなので、スタンドの向こうに住宅地が広がっているのが見えます。

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そして19時45分に試合開始。今日はシーズン最初の試合ということで若い選手が多く出場しています。久しぶりに見る生観戦なこともあって選手の名前もよくわかりませんでした。ローバーズのサポーターは太鼓やラッパを使った応援なのがイングランドでは珍しいなと思いました。

 

試合開始22分には向こう側のサイドで、ピッチの外に出たボールがスタンドの屋根を飛び越えて場外に出てしまうというシーンもありました。これもプレミアリーグではありえない光景でしょう。
 
そして34分にはPKの判定が。たまたま判定のシーンはよそ見していて見逃してしまいましたが、キッカーのMilnerが難なくゴールを決めるシーンはちゃんと見ました。その後42分には今度は流れの中で16番のGrujikがゴールを決めました。

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後半になるとゴールキーパーを除いて10人が交代しました。これもプレシーズンマッチならではの光景でしょう。後半は僕のいるスタンド側に向かって攻めるサイドとなりましたので、迫力のあるシーンが見られました。50分には68番のChirivellaがゴールを決め、終盤の79分にはまたもやPKで58番のWoodburnが決め、最終的には4対0で勝ちました。90分ちょうどでアディショナルタイムもなく試合が終わった途端、子供の観客がピッチに入り、そうすると次から次へと他の観客もピッチに入っていきます。なんとも不思議な光景を目にしました。

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スタジアムを出る際にスタンドを撮影。

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スタジアムからLiverpoolのCity Centreに戻るバスは、スタンドの裏側から出る、というアナウンスがあったのでバス停で待っていたのですが、しばらく待ってもバスは来ません。そうこうするうちにさすがに日が長いイングランドでも日が暮れてしまいました。どうやらこのスタジアムに隣接するバス停は定期バスは通っていないところらしく、きっと僕がこのバス停に来るまでに出て行ってしまったのでしょう。

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なかなかバスがこないので仕方なく来るときに通ってきた通りの方に戻ると、そちらはまだバスが通っている時間だったので安心しました。
 
しかも来るときに通ったトンネル(Queens Tunnel)は夜9時以降は工事か何かで通れないらしく、初めてKings Tunnelを通ってCity Centreに戻ってました。
 
そういえば今日は夕食をまだ食べていませんでした。以前入ったことのある、でも今は名前が変わったベトナム広東料理のお店Mr. Ho’sに入ります。昔はShangri-laという名前でした。
 
メニューを見ますが、調子に乗って2品3品と頼んでもどうせ一人では食べきれない量が出るのはわかっています。シーフードかた焼きそばを一つと、もちろんビールを注文しました。箸袋には昔の名前が出ているのが微笑ましいです。

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夜の12時ごろになってホテルに戻り、1日が終わりました。
 
 
この日のLiverpoolの試合の詳細はこちら。

キルケニー

アイルランド3日目はダブリンから少し足を伸ばしてキルケニーという街に行ってきました。今回初めてアイルランドに行くにあたり、ダブリンだけではなくどこか地方の街にも行ってみたいなと思っていましたが、普段地元の行きつけのアイリッシュパブでいつも飲んでいるビールがキルケニーという銘柄なので、これまで散々飲んでいるのでその名のつく街に行かない手はないだろう、というわけです。
 
キルケニーにはダブリン市内のHeustonという駅から鉄道で行くことにしますが、その駅まではLUASという路面電車で向かいます。路面電車の停留所に向かう途中に、パブのビール樽の搬出作業に遭遇しました。日本とは桁違いなビール消費量に比例して、大きな樽が次々と搬出されていました。

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これがLUASの電車。

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Heuston駅。

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駅の自動券売機でクレジットカードでキルケニーまでの切符を買おうとしたらなぜか使用不可となってしまいました。何台かある自動券売機の全てで使えなかったので、窓口で購入しました。時間に余裕を見ておいてよかったです。事前に調べた情報だとダブリンからキルケニーまで片道25ユーロ、往復だと27.7ユーロなので、往復の方がお得なのですが、帰りはバスにしようかとも思っていたので片道で購入しました。
 
この列車に乗ってキルケニーに向かいます。非電化で3両+3両の6両編成の列車でした。

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車内にはコンセントもついていました。でもこのイギリス式の大きなプラグを持ち歩いているのかな?

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車窓にはアイルランドらしい風景が広がります。

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ダブリンから1時間25分でキルケニー駅に到着。

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街を歩くとこじんまりとしていますが、可愛らしい街並みが続きます。

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さっそく「キルケニー」の看板を発見。

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こちらにも。

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川のそばに立つキルケニー城が見えました。

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まず観光案内所で情報収集です。写真に撮ってあったキルケニーのビールに描かれた教会のような建物はこの辺にあるのか、と案内所の人に質問してみると、その建物はフランスのものだと教えてくれました。それからビール工場に見学に行きたい、というと道順を教えてくれました。
 
ビール工場の見学は最後のお楽しみにして、まずはお城を見学します。

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入場料は8ユーロでしたが、ここでもなぜかクレジットカードが使えず、結果的には無料で見学しちゃいました。その分、帰りにお土産でも買っていこうかと思っていたのですが、入り口にしか売り場がなかったみたいで買うのを忘れちゃいました。
 
見学した後はパブでランチ。

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アイルランドに行ったならクラムチャウダーを食べるべし、というお言葉を聞いていたので、チャウダーが食べられる店を探したら、シーフードチャウダーがありました。一緒に飲むのは、日本の地元のパブでいつも飲んでいるキルケニーです。
このパブはThe Fieldという名前で、中にはスポーツ関係の写真がたくさん飾られていたので、一種のスポーツバーのような感じでした。
 
キルケニーの街並み。イギリスでもそうですが、パブの隣に別のパブがある、というのはどれだけパブ好きなんでしょうね。

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キルケニーの街ではお城とビール工場だけ見ればいいかなと最初は思っていたのですが、ゲール語の名がキルケニーの街の名前の由来にもなったと伝えられる聖カニス聖堂(St. Canis Cathedral)も近くなのでそちらに行ってみました。

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ラウンドタワーと呼ばれるタワーにもセットで入れる入場券もあり、少し迷いましたが、高いところからキルケニーの街が望めるとのことで両方に入ることにしました。
 
僕自身はキリスト教徒ではありませんが、聖堂の厳かな雰囲気は心が落ち着きます。

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ラウンドタワーは、煙突みたいなもので、上に上がるには煙突の中のはしごのような階段を登るしかありません。結構なスリルです。苦労して登ってみると確かにキルケニーの街が一望できました。この写真の方向には先ほど見てきたキルケニー城も見えます。

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聖堂の周りには墓地があります。十字架の周りに丸いのが付いているのがケルト風の墓標です。これもアイルランドで見たかった風景の一つでした。

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さて、次はビール工場の見学です。でも今からチケットを買うと、約40分後のスタートとのこと。

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とりあえず購入して、時間までパブでビールを飲んで待つことにします。この時点で当初予定した帰りのバスの時間が過ぎることが確定しましたが、キルケニーという街は来てみたらとても愛らしくて気に入りました。次のバスもあることだしこれからダブリンに戻ってもまだ明るいはず、もう少しこの街で過ごすとしましょう。
 

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入ったのはビール工場の目の前にあるThe Pumphouseというパブ。ここも地元のバブで名前を教えてもらっていたパブでした。そしてここで飲むのもキルケニー。お昼を食べたパブでは普通のグラスだったのですが、ここではキルケニーのグラスでしたので飲んでいるところを自撮りしました。キルケニーというビールは輸入用の銘柄だそうですが、ちゃんとお店にも出ているのですね。もしかしてお値段は高めなのでしょうか?でもここで飲んだキルケニーは5.2ユーロでした。まだ割高感はあるけど、少なくともダブリンよりは安かったので安心しました。やっぱりダブリンは物価が高いんだなと思います。

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見学コースの時間が近づいたのでビール工場に戻ります。ここのビールはSmithwick’sと言います。発音はスミディックスと聞こえました。ここの見学は案内人がガイドしてくれるタイプでした。中世の修道院で始まったというビール作りが映像で紹介されます。それから歴代のSmithwick家の当主の絵が飾られた部屋、と思いきや絵の中の人物が動いて話し始めました。それからお馴染みの現代のビール作りの工程説明があり、最後はお楽しみの試飲タイムです。3種類ほどのエールが飲めて、いくらか料金を足すと3種の飲み比べセットになるのですが、僕は普通に1種類だけのにしました。飲んだのはオリジナルのビールだというRed Aleでした。ああおいしかった。

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キルケニーからは、当初計画していたよりも1本遅いバスでダブリンに戻ります。バスだとダブリンまで13ユーロです。ダブリン市内の乗り場もいくつかあるので、地方への移動は鉄道にこだわらなければバスの方が便利かもしれません。ただ、バス停は道端にポツンとあるので、鉄道に比べると本当に時間通りに来るのだろうかと若干の不安感はあります。
 
途中で、これまで見られなかった晴れ間が見えました。ちなみにこれで夜の8時半くらいです。

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キルケニーから約2時間後、ダブリン市内で降りた直後のバス。

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ダブリン市内、Liffey川沿いの夕景。

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一旦ホテルに荷物を置きに戻った後、今日もテンプルバーにあるQuays Irish Restaurant で夕食。何かアイルランドらしい料理はと思ったらスモークサーモンを見つけました。それと、昼間見学したSmithwick’sのペールエールを注文します。

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ドーム型のサーモンの中には野菜が入っていてもちろん美味しかったのですが、アイルランドに来てギネス、キルケニーに常陸野ネストビール、チャウダーにスモークサーモンと、地元のパブでもお馴染みのメニューばかりです。あまりにも自然すぎて外国にいる気がしません。
 
食事の後はまたパブへ。今度は川沿いのパブ「Ha penny Bridge Inn」に入ってみます。

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飲んだのはO’haras Irish Pale Aleです。

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ここでも生演奏がやってました。おとといはギターとフィドルでしたが、今日のはギターとアコーディオンでした。トラッドな音楽だけでなく、ポップスやロック系の音楽も演奏してくれるので馴染みやすいです。大好きなoasisDon’t Look Back In Angerを演奏した時には僕も含めてお客さんも声を出して一緒に歌いました。

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明日は朝早く出発するので今日がアイルランド最後の日。楽しかったなあ。

ダブリン

ホテルの外はだいぶ賑やかで、明け方3時頃に一度目が覚めてしまいました。その後寝直して、いつもと同じくらいの6時過ぎに起きました。
朝食はホテルの中のレストランで食べました。Irish Breakfastは10ユーロでしたが、これには肉が含まれるのでコンチネンタルブレックファーストを。トーストとフレーク、ポーリッジなどの簡単なもので、こちらは5ユーロでした。
 
今日はダブリン市内の観光です。

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まずはオコンネル通りにある中央郵便局(GPO, General Post Office)にいきます。ここは郵便局なのですが、ただの郵便局ではなく、アイルランドの歴史的に有名な郵便局です。1916年のアイルランド独立に向けてのイースター蜂起の時に蜂起軍の司令部になったのです。そのため内部には歴史博物館があるので、見学してみました。アイルランドは長くイギリスに支配されていたので、アイルランドではあまりイギリスのことはよく思われていないのかもしれません。アイルランド独立を描いた映画もあったのですが、まだちゃんと見たことがありません。いずれ見ないといけないと思います。その時にここに来たことを思い出そうと思います。
そういえば今ではすっかりイギリスとアイルランドの関係はすっかり平和ですが、僕が初めてイギリスに行ったころはまだIRAが活動していて、マンチェスターで訪れた場所がその後爆破されたということを思い出しました。
 

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次はトリニティカレッジへ。ここには美しい装飾文字で有名な「ケルズの書」という古い書物が展示されています。ダブリンに行ったならばぜひ見てみたいものの一つでした。「ケルズの書」がある図書館に入るには入場料13ユーロですが、学生によるウォーキングツアー付きだと14ユーロと断然お得なので、ツアーの方に申し込みました。

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この右側にいるのが学生ガイドさんです。建物の由来だとか、どんなことに使われているかなどを説明してくれています。この大学には「ドラキュラ」を描いたブラムストーカーも学んだとかで、あれがブラムストーカーの部屋だ、とかも説明してくれました。

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ツアー解散後に図書館に入る列に並びます。ケルズの書を見る前にいろいろ説明があり、最後にご対面です。「ケルズの書」は1000年以上も前に書かれたキリスト教福音書です。このころはまだ印刷技術はなかったので、修道士による手書きで、紙ではなく子牛皮紙に書かれています。展示されていたのは全部で4点。見開きで展示されているページは、時期により開かれるページが変わるそうで、何度来ても楽しめるとか。混雑する中をじっくりと見学してきました。
 

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2階の展示室に上がると、そこは高い天井まで届くような書棚が並ぶ「ロングルーム」です。その大きさに圧倒されます。なんでも映画「スターウォーズ」にもこの図書館をモデルにしたシーンがあるそうです。それと、先ほど見てきたイースター蜂起の際に使われた「アイルランド共和国宣言」の実物や、アイルランドで最も古いハープなども展示されていました。見応え十分です。

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さて次はダブリンでの最大の目的、ギネスの工場見学です。このトリニティカレッジからは少し距離はありますが、歩いて行けない距離でもないと思い、街を眺めながらぶらぶらと西の方角に進みます。
 
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少し分かりづらいですが、街の中にある道案内の標識です。上段にゲール語、下段に英語と2カ国語表記になっています。
 
少し疲れたなと思うころに、途中のパブで昼食兼休憩とします。頼んだのはベジタリアン春巻きとチップス。そしてもちろんビールです。ここで飲んだのはFranciscan Well Rebel Redというものでした。

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このパブからほどなくして目的地に到着しました。

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工場というかGuinnes Storehouseという見学用の施設で、時間指定で予約もできるのですが行く時間が読めなかったので特に予約はしませんでした。でも着いてみたら結構な人数が入場待ちしていたのと、Wifiが使えるとの印を見つけたので、その場でオンライン予約しました。ちなみに今回の旅では特にWifiの機器を持っていなかったので、ネットに接続できるのはホテルとか公衆のフリーWifiだけでした。もちろん自由に使える環境があるに越したことはないのでしょうが、なくてもなんとかなりました。
 
予約の際に時間指定はありましたが、特にガイドがつくツアーというわけではなく、見学者が自由に歩いて見て回るタイプの施設のようでした。ビールの原料の話から始まり、製造過程などの説明はビール工場見学のお約束です。原料といえば、水も欠かせませんが、決してこの工場の近くを流れるLiffey川の水を汲んでいるわけではない、と書いてあるのが笑えました。

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ギネスが独特なのは麦をローストすることのようで、その温度は232度、と強調しているのが印象的でした。

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見学コースの途中でテイスティングルームがありました。

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ここでガイドの人がいて試飲できますが、それがとても小さなグラスなのでこれも笑えます。そして、あとでちゃんとパイントで飲めるから安心してください、というアナウンスもちゃんとありました。でも安っぽい使い捨てのカップではなく、ちゃんとグラスで出してくれるのがいいなあ、と思いました。
 
その部屋を出ると再び自由見学エリアです。続いてはギネスの宣伝コーナーのようなところで、ここにもハープが展示されています。アイルランドとハープは切っても切れない縁があるのですね。

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なんかデジタル顔ハメ写真機があったので僕も一枚撮ってみました。

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それから、今度はギネスアカデミー、というコーナーです。

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ここでは美味しいギネスの注ぎ方を体験できる、というもので、ここで入場券の半分を渡すと自分でギネスを注ぐことができ、しかも証明書をもらえるのでした。いつも地元のパブで注いでもらっているので、口では偉そうなことを言ってますが、実際に自分で注いでみたことはありません。ガイドの人の説明に続いて参加者が次々とチャレンジしていきます。自分の番ではあまりうまく注げなかった感じですが、それでも楽しかったです。

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でもやっぱりプロの注いだちゃんとしたギネスも飲みたい、ということで見学コースの最後には有料で飲めるバーがあります。ダブリン市内を一望できる展望バーで飲むギネスは格別でした。

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1階に戻りお土産を買って、バスで一度ホテルに戻ります。
 
夕食は昨日見て気になった「IZAKAYA」に行ってみることにしました。

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中に入ってメニューを見てビックリ、僕の地元の常陸野ネストビールがあるではないですか!しかも4種類も。嬉しくなってそのうちの一つ、ジャパニーズクラシックエールを注文してみました。ネストビールは海外でも有名、という話は聞いていましたが、実際に目にしてみると興奮していまいました。
それと料理は「Ama Age Tofu」と野菜餃子です。「Ama Age Tofu」甘あげというか厚揚げ豆腐みたいなものでした。餃子の方も、普段は肉が入っているので餃子は食べないのですが、ここではベジタリアン向けである印が付いていたので安心して注文しました。他にも気になるメニューはありましたが、ひとりではそんなに食べられません。一人旅は気軽にあちこち行ける反面、食事の時に種類が食べられないのがマイナスです。

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今日は1日歩き続けたので疲れました。パブには行かずに早めに寝ました。
ホテルに戻る途中にもまた別の日本風のお店を見つけました。日本も意外とクールなのかも?

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アイルランド1日目、ダブリン

会社の勤続25年で報償休暇を取ることができたので、アイルランドリバプールに行ってきました。
リバプールはこれまでに何度も行っていますが、アイルランドは初めてです。普段アイリッシュパブに行っているだけに、一度は行ってみたいところでした。
まずは成田空港からKLMでアムステルダム経由でダブリンに行きます。

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機内で飲むビールがハイネケンなのはオランダの航空会社だからでしょうか?

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機内では映画を3本見ました。ビートルズの「Eight Days A Week」は一度見ていましたが、また見ることができてよかったです。それから気になっていながらも映画館で見られなかった「この世界の片隅に」と「国王のスピーチ」を見ました。また、機内では一度読んだ本ではありますが、司馬遼太郎街道をゆくシリーズでリバプールアイルランドのことが書かれている「愛蘭土紀行I」を読み直していました。
 
約12時間の飛行でアムステルダムに到着し、そのまま乗り継ぎゲートですぐにダブリン行きの飛行機へ搭乗しましたが、この時なぜか座席のアップグレードが行われました。ヨーロッパ都市間のフライトなのでそれほど豪華な座席というわけではありませんでしたが、うれしいものです。ただ、当初は窓際を選んでいたのに通路側の席になったのはちょっとだけマイナスでした。
 
ダブリンの入国審査では少し細かく聞かれて、滞在日数、ホテルはもちろんのこと、ダブリンのあとどこに行くとか、職業だけでなく会社名まで聞かれました。それでもなんとかこなして、17時過ぎには空港の外に出ました。
 
空港から市内までは約30分です。まずはホテルにチェックインしました。当初の予定ではツインベッドの部屋でしたが、ダブルベッドの部屋に変えることもできるとのことなので変えてもらいました。予約する時はツインベッドの方が安いから予約した気がしましたが、これも少しラッキーだったでしょうか?

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荷物を置いてまずは街に出ます。機内食を食べたので食事は特に必要ないですが、ともかくパブに行きます。ダブリンでも有名なテンプルバー地区へは歩いて行ける距離です。というかそこに行くために近いホテルを選びました。最初に入ったのはその名も「The Temple Bar」というパブです。飲むのはギネス。普段はギネスはそれほど飲みませんが、ダブリンに来たらやっぱりギネスでしょう。

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ちなみにテンプルバー、という名前なので、近くに寺院でもあるのかと思いますが、実はテンプルという人の名前から取られているのです。お店の壁にそのテンプルさんに関する碑がありました。

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ギネスを飲み終えたら次の店に移動です。今度は生演奏が聞ける店を探しますが、いくつかあるようです。その中1軒に入りました。ここで普段日本でもよく飲んでいるキルケニーを飲みましたが、なんと1杯7.75ユーロもしました。日本円にすると約1,000円です。日本で飲むのとほとんど変わりません。ちなみに先ほどのギネスも6.60ユーロでした。イギリスだとビールは安いイメージがありましたが、ここではそんなことはないようです。それとも観光地価格なのでしょうか?

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夜の9時を過ぎて、と言っても十分に明るい空の下、時差の関係で今日は1日が30時間以上あるので、疲れを残さないようにパブはこの2軒だけにしてホテルに引き上げました。

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ちなみに、ホテルの近くに「IZAKAYA」と書かれたお店を発見しました。気になるので後で行ってみたくなりました。

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BOOT UP! ROBOTS!!

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プロバスケットボールチームの茨城ロボッツの新シーズンスタートアップイベントに行ってきました。
バスケットボールは今までそれほど興味はありませんでしたが、地元にプロチームができると聞いて観に行ったのが去年でした。リーグ自体も新しいので、いろいろとファンサービスに努力しているのも好印象です。
 
チアリーディングチームのRDTのパフォーマンスやメンバー紹介、ロボッツの選手紹介と、チームの社長、ヘッドコーチ、監督による新シーズンに向けてのプレゼンテーションなどが行われました。

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新シーズンの開幕試合は9月30日と少し先ですが、早く試合を見てみたくなりました。
 
RDTメンバーで一番のお気に入り、MAKOちゃんとツーショット写真も撮ることができて満足です。

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