ROCK IN JAPAN FES. 2018 3日目

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ROCK IN JAPANの後半戦、今日から会社も夏休みなので先週以上にのんびりムードです。
 
今日はあまり目当てのアーティストはなかったのですが、タイムテーブルを見てピンときたアーティストを見てきました。
 
その中で、打首獄門同好会。バンド名からしてメタル系なのかと思っていましたが集まったファンらしき人が着ているTシャツや持っているタオルにはゆるい感じのイラストが描かれているので戸惑います。果たしてそのサウンドは、ある意味想像通りの轟音系なのですが、歌詞がとてもユニークで意外と面白かったです。なかなか楽しいバンドかもしれません。
 
続いても名前さえ知らずに見たDizzy Sunfist。女性二人がギターとベースでフロントに立つバンドです。MCで、10年前はそっち側(観客側)にいて、大阪からバイトで貯めた金を使って来た、それが今はステージに立っている、夢は死なへん、というようなことを聞いて、このフェスの歴史を語るようで思わずうるっときてしまいました。これも個人的には当たりのバンドでした。
 
それから清水ミチコ。そう、あのモノマネの清水ミチコです。どんなステージをするのだろう、と興味津々で見てきました。
出だしから「ユーミンです」と。これは先週のユーミンのステージで「清水ミチコです」と言ってたことへのアンサーなのでしょう。キーボードの弾き語りのスタイルで得意のモノマネを披露してくれました。
 
それ以外はいつものようにビールを飲んだり日本酒を飲んだり。

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もちろんジーマガールズやバドワイザーガールズとの交流も欠かせません。

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最後に、みなと屋でアナゴ天丼を食べて帰りました。

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ROCK IN JAPAN FES. 2018 2日目

ROCK IN JAPAN2日目は、レイクステージからスタート。毎回その日の最初のステージの前には前説がありますが、レイクステージの前説はロッキングオン編集長の山崎洋一郎氏。その山崎さんが、勝田駅前にできたROCKのオブジェの解説がありました。これにはひたちなか市民の僕も大喜びです。

 

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そして始まったのがyonige。初めて聴くアーティストですが、友達から聞いて興味を持ちました。名前だけしか知らなくてもリアルに試し聞きできるのがフェスのいいところです。大阪寝屋川出身のバンドだそうで、なかなかよかったです。
 
ステージ終了後にバドワイザーを購入。今日は暑いのであっという間にビールも蒸発してしまいます。

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次のステージの合間が短いので、少し早めのお昼ご飯はカレー。暑い時にはカレーがおいしいです。

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来れば必ず見に行くOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
会場に着いた時からすでに音が出ていましたが、時間前のチューニングかと思ったらメンバー全員でのリハーサルでした。
トシローさんからは自虐的に、このステージはレイクステージに行く途中の道の駅的なことを言っていましたが、そんなことはありません。このステージが見たかったのです。

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続いてグラスステージのレキシを見ようと思ったのですが、あまりの暑さに少しふらふらしてきたので木陰に避難して、ジーマで一息入れます。ジーマの塩レモンにはちゃんとレモンと塩が付いてくるので、この気候にとても助かります。

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あまりにも美味しいのでもう一杯。

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樽酒を飲みにみなと屋の磯蔵のブースに行ってみたら、なんと先ほどステージに立っていた水戸出身のト○○○さんが上半身裸で談笑しているではないですか。磯蔵の大将とは仲がいいと話には聞いていたのですが、実際にその場を見ることができてよかったです。和やかな雰囲気だったので写真とかサインとかをお願いすることはしませんでしたが、もう少し早いタイミングから入ればまた違ったかもしれません。立ち去る時に握手だけさせてもらいました。その場には奥さんのり○○さんもいましたが、こちらもごく自然に振舞っていました。

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そしてグラスステージの松任谷由実。特にファンというわけではありませんが、長年活躍するビッグスターですから一目見てみたい、という軽い気持ちで見てきました。

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そしたら小学生か中学生の頃に流行った「守ってあげたい」も歌いました。それを聞きながら、中学校で松任谷由実が好きだった同級生がいて、よく会話したことを思い出しました。でも僕はそれほど好きでもなかったので冷めた気持ちで聞いていました。でも、その歌っている本人が、30数年後にいまだに現役で活躍していて地元のロックフェスに来て歌っているのですから、信じられなくて思わず涙が出てしまいました。
聞けばユーミンがロックフェスに出るのはこれが初めてだとか。MCでも世代を超えて聴きに来ているだろう観客に向けた話が多かったです。
 
今日はこのユーミンのステージがとても感動的でしたので、明日からまた仕事なこともありまだ夕暮れの時間帯でしたが、早めに引き上げました。

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ROCK IN JAPAN FES. 2018 1日目

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今年もROCK IN JAPANに4日間参加します。
まずはいつものようにみなと屋に陣地を確保して、しもつま地ビールで一杯。

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最初に見るのはシシドカフカ。去年は「ひよっこ」がらみで見ましたが、せっかくまた出てくれたので今年も見てみました。リハーサルからそのまま本番ステージへ突入。トレードマークの長い髪をバッサリ切りましたが、相変わらずとても楽しそうに歌うので見てる方も楽しくなります。

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再びみなと屋に戻り、お昼ご飯。

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毎年楽しみにしているジーマのブースで、今年もジーマガールのお姉さんたちに会うことができました。

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次のお目当てまで少し時間があるので樽酒を。

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次のステージはThe Bawdies。暑いのに黒いスーツを着て激しく歌いまくります。短い時間ですが、昼の野外はそのくらいでちょうどいいかも。

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続いて筋肉少女帯。以前もROCK IN JAPANで見たことがありましたが、その時以来の出演だそうです。曲の合間のMCがとても笑えます。もはや伝統芸能に近いジャンルかもしれません。

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こちらは別のジーマガール。

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再び樽酒。

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CAPSULE/中田ヤスタカ。ゲストボーカルが何人か出てきましたが、こしじまとしこのボーカルの方をずっと聴きたかったです。

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そして最後はこちらも去年に引き続きやついいちろうのDJ。

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ちょうどグリーンステージも終わったので花火を見たところで帰りました。

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越後湯沢「山の湯」、ぽんしゅ館

夜中にテントに戻り横になったものの、場外エリアの音楽がキャンプサイトまで聞こえるのであまり熟睡はできませんでした。越後湯沢駅まで戻るシャトルバスが朝5時から動くとのことだったので、思い切って5時過ぎに起き出し、テントを撤収し、朝ごはんを食べて6時半頃にバスに乗りました。
 
越後湯沢駅には駅の中に温泉があるのですが、まだ営業していないと思い、駅から20分ほど歩いたところにある共同浴場「山の湯」まで行ってきました。こちらは朝6時から営業しているとのことです。「雪国」の川端康成も入ったという共同浴場は、建物はリニューアルされているので川端康成の時代とは全然違うと思いますが、熱めの湯でさっぱりとしました。

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しばし休憩の後で再び歩いて越後湯沢駅に戻りましたが、そこでなんとフジロック期間中は駅内の温泉も早朝から営業しているとのお知らせでした。バスの中で営業時間をiPhoneで調べていたのにその情報にはたどり着けず、バスを降りてからは越後湯沢駅の中を通らなかったので気がつかなかったのですが、それならそうとホームページに載せて教えてくれ!と思ってしまいましたが、「山の湯」も気にはなっていたところだったのでまあよしとします。
 
帰りの新幹線の切符を買おうとしたところ、これからすぐに出る列車の指定席はすでに満席。取れた列車は1時間後の発車だったので、止むを得ず越後湯沢駅内のぽんしゅ館に入りました。今日は酒を飲まなくてもいいやと思っていたのですが、時間が空いてしまったので仕方がありません。500円で5種類の新潟地酒を味わいました。

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FUJI ROCK FESTIVAL ‘18

今年はフジロックにボブディランが出演するということで、2年ぶりに参加してきました。ボブディランの出演するのが日曜日になったので、月曜日は休みを取りました。
 
朝6時7分の電車に乗り、常磐線上越新幹線を乗り継いで9時44分に越後湯沢駅到着。そこから約一時間バス待ちの列に並びバスに乗ってからさらに約一時間、12時少し前に苗場に着きました。

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今回は事前にリストバンドを受け取っていたので、まずはキャンプサイトでテントを張ります。3日目のせいか、入り口に近いところにも空きエリアもポツポツとありました。前日夜は強風でだいぶテントが飛ばされたような話を聞いていたので、ペグをしっかりと打ちます。でも持っていったペグ打ち用のハンマーがあまり役に立たず、隣の方に借りちゃいました。また、テントを買った時に附属していたペグは今回使ったら曲がってしまったので帰ったら買い換える必要がありました。

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テントを張っていよいよ入場です。

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でもまずは昼食。インドカレーのお店ではベジタリアンカレーがあったのでいただきました。

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今日は会場内でリバプールファンで集まろうと事前に声をかけてもらっていたので集合場所に行きました。前に会ったことにある人や初めましての人もいましたが、リバプールファンでロック好きな人たちですので話しが盛り上がります。
 
皆と別れていよいよライブを観ます。とは言っても、夕方のボブディランまでは特に目当てはありません。奥のステージに向かいながら気になればそのまま聴いてみたりします。
 
 
途中にはどこかで見たことのある顔が。

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ホワイトステージのKacey Musgravesは事前知識なく見ましたが、普段なかなか聴く機会のないカントリーで楽しかったです。

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会場で飲めるビールの種類も豊富でした。

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ジプシーアバロン関取花のステージは緩くてのんびりしながら聴きました。

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そしていよいよボブディラン。グリーンステージのトリかと思ったらそういうわけでもなく、夕暮れ時からの時間帯です。

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これまでに何度かボブディランのライブには行っているので、今日だけいきなり違うやり方にはならないだろうとは思っていましたが、やはりいつものように独自のステージでした。おなじみのスタジオ録音版とはまったく異なるアレンジで、例え知っている曲でも最初は何の曲だかわからないほどです。それでも歌詞は同じなので、ボブディランの本質はあくまでも歌詞にあるのかと思います。それがノーベル文学賞を受賞する所以なのかもしれません。だから、メロディーではなく歌詞を知っていればよりステージを楽しめるのかもしれません。
 
ステージ中央にマイクは用意されていたものの、今日はずっとピアノを弾きながら歌います。途中ではハーモニカも吹きました。でも曲間のMCはなく、ひたすら歌います。
それでも今日は普段よりはわかりやすいセットリストだったような気がします。Highway ‘61とDon’t Think Twice, It’s Alrightは比較的早い段階で曲がわかりましたし、最後は「風に吹かれて」で終わりました。

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拳を上げて一瞬に歌うというようなことはなかったものの、フジロックでボブディランを体験しというのは貴重な経験でした。
 
 
今回の最大の目的を果たしたので食事タイムです。京風うどんと、苗場食堂でのコシヒカリの菜飯。

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すっかり暗くなりましたが、もう一度奥の会場のアンフェアグランドへ。フェス本場のグラストンベリーからやってきたというステージに興味がありましたが、ロックというよりはダンス主体で盛り上がっていました。まあこれも確かにUKの今のシーンです。

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グリーンステージに戻り、大トリのG&G Miller Orchestra。スペシャルゲスト、とあったのでどんなのかと思っていたら、まずはその名の通りグレンミラー風のビッグバンドから始まり、エルヴィスプレスリーのそっくりさんによるステージ、そして加藤登紀子の歌などでした。少し疲れてきたので寝転びながら聴くのもなかなかのものです。

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時間は1時を過ぎましたが、まだまだ苗場の夜は終わりません。場外エリアではサーカスで盛り上がりました。

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今日はリバプールの背番号11、サラーのシャツを着て1日過ごしたのですが、会場を歩いていると「サラー」と声をかけられました。振り向くと、エジプトから来たという人でした。なんだか嬉しくなってハイタッチをしたのですが、記念にということで一緒に写真を撮りました。ただ、そのエジプト人のカメラで撮ってもらっただけで、僕のカメラに撮らなかったのが悔やまれました。このエジプト人に限らず、会場ではいろいろな国籍の人たちを見かけました。特に今年は、アジア圏からの観客が目立ったように思います。

ひたちなかドリンクラリー2018

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毎年楽しみにしているドリンクラリーに今年も参加してきました。
チケット1枚で勝田駅周辺の6軒のお店ではしご酒できるシステム。例年だと2枚買っていたのですが、今年は翌日に朝早く出かける予定があったのでおとなしく1枚だけにしました。
 
ところが当日は台風の影響で夕方から激しい雨風が。前売り券を買うような飲兵衛にはあまり関係ないと思われますが、当日券を買って参加する人はだいぶ減りそうです。
 
僕はもちろん前売りを買っていましたので、前売り券をガイドマップ付きの飲食券に引き換えます。
スタート時間には少し早かったので、ドヨーズで一杯飲みながら事前に考えていた今日の予定を再検討します。
 
17時になったので1軒目からスタート。
まずは旬家。会社の飲み会で2階の宴会場に来たことはありましたが、1階で飲むのは初めてでした。
プレミアムモルツの生ビールと、数種類から選べるおつまみの中からネギタコポン酢を選びました。

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次はじんべえ。ここは以前来たことがありますが、しばらくぶりです。
日本酒で霧つくば。それと一度も冷凍していない本生マグロの刺身。聞けば奄美大島のマグロだそうです。

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次はブランバー。去年も来ましたが、去年は飲めなかった数量限定のスイカのフレッシュカクテルを今年は飲むことができました。
でも外のあいにくの天気にはあまり合わなかったのが惜しいです。やはりカクテルはその日その場の状況を見ながら飲むのがいいのでしょうね。
このお店に、以前Plumtreeにいたミキティがいたのにびっくり。

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と、このお店を出る時にアクシデントが。今日持ってきた長傘がなくなっていたのです。似たような傘があったので、誰か間違えて持って行ってしまったのだとは思いますが、この傘は今から約30年くらい前の僕が学生時代の時に、今は亡き郡山の丸井で買った傘なのです。最近はあまり使う機会はなかったのですが、しっかりした丈夫な傘で、買う時に結構選んだ傘だったので思い出深いものなのです。持ち手のところに紐を巻いたり、傘を閉じる部分のボタンが外れていたりと、間違って使ったら自分のではないとすぐわかるはず。一応お店に戻って傘がなくなったことを伝えて、特徴と電話番号を残しておいたのですが、戻ってくる可能性は低いでしょう。とても残念です。
 
かなりブルーな気分でしたが、はしご酒なので傘はそのまま使わずに次のお店に向かいます。
 
次はアーブル。ここからはスナックタイムです。こういうイベントの時にしか行きませんが、ここではウィスキーの水割りを飲みました。

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次も中国スナックの上海愛心。ついウィスキーの水割りを頼んでしまいましたが、せっかくなので紹興酒にしておけばよかったと思いました。ニラ餃子も付いてきました。

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そして最後は夜の騎士。こちらはウィスキーがボトルでどんと置かれて自分でお代わりが作れるシステムということに去年気が付いたので、今年は最後でゆっくり粘ろうという作戦です。途中で席を移動しながら3、4杯くらい飲んだところでお店を出ました。

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帰る前に友達と出会ったので、最後にもう1軒、Plumtreeで一杯飲んで帰りました。

「銚電スリーナイン ~Return to the Roots~」

千葉県の銚子電鉄で行われたシアターキューブリックのローカル鉄道演劇ver.7『銚電スリーナイン ~Return to the Roots~』に参加(乗車)した時の記録です。

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7月14日の第2便、15時00分発の乗車時間が近づき、銚子駅の2番・3番ホームの先にある銚子電鉄乗り場で乗車を待ちます。早速、ひたちなかでも車掌を演じた千田さんがここでもやはり車掌役で、乗車券を模した整理券にハサミを入れてもらいます。僕は申し込みが早かったおかげで、整理番号が1番だったので、出演者が演じる席のすぐ隣の席に座りました。

乗車してすぐ、男性が床に倒れているのでギョッとしました。いったいどんなストーリーなのか楽しみです。

 

発車時間になると役者さん2人も乗り込みます。主役のヒカルを演じるほしあいめみさんが僕の隣の席に座ります。出発すると走行音が結構するのですが、さすがは役者さん、大きな声で聞こえやすいセリフを話します。

 

普通の舞台のように照明とか効果音はなく、その代わりにアコースティックギターによる生伴奏が「いろんな風」という役名で芝居感を盛り上げます。俳優たちの話すセリフで、2人はどうやら違う時代の人物のようなのですが、なぜか同じ空間にいます。オリジナル脚本の舞台をあまり予備知識を入れずに観て、最初は困惑しながらも徐々にその背景がわかってくるのは気持ちの良いものです。

 

友達と海に行く約束をして遅れた現代人であるヒカルは、昭和27年を生きるイサムと普通に会話しています。途中で友達と合流するはずの君ケ浜駅に着いて、ホームには友達3人がいるのにヒカルは気がつかず降りそびれて、終点まで行ってしまいました。

 

銚子から約20分で着いた終点の外川駅では、まちあるきの時間がとってあります。この時間も演劇の一つですので、ガイド付きツアーに参加します。

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ガイドしてくださるのは地元に住む方でした。最初に行ったのは、外川観ミニ郷土資料館。先日放送されたNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」でも出てきたところでした。ここで女将さんから簡単に外川の歴史を教えてもらいました。その途中で、ヒカルに合流しそびれた友達3人もやってきて、参加者を2つのコースに分けて、ヒカルを探しに行くことにしました。

 

僕が参加したのは「みはらしコース」。一人で歩いていたのでは気がつかないようなポイントも教えてもらいながら、外川の街や海が一望できる高台に案内してもらいました。銚子は東に突き出ている場所ということから海から昇る朝日が自慢なのは当然として、冬になるとなんと海に沈む太陽が見えるのだそうです。さらには富士山の姿も見えるとか。今日は晴れているものの海にはガスがかかっていて、空と海の境目が曖昧でしたが、夕日や富士山は写真で見せてもらいました。

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途中、船宿を改装したというカフェ「ゆうせい丸」で休憩します。とても暑いので、フルーツソーダを頼んでさっぱりとしました。

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休憩の後、坂道を下りて港の方まで行くと、探していたヒカルの姿が見えました。ところが、一緒にまちあるきに参加していた渚が呼びかけてもヒカルは無視して再びどこかに行ってしまいました。

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約1時間のまちあるきを終えて外川駅に戻ってきました。ここで今回の劇のパンフレット、シナリオブック、そして劇中歌のCDを購入しました。

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帰りの便もまたかぶりつきの席を確保しました。いや、どの席でも俳優さんが目の前で演じるのですが、すぐ隣の席や真向かいの席が役者席なのでやはりこの席が一番のかぶりつき席だと思います。

 

帰りの便から初めて登場したのは、ひたちなか海浜鉄道スリーナインでも重要な役を演じた高橋茉琴さんです。彼女はシアターキューブリック所属ではないので、出演するのを見るのはひたちなか海浜鉄道以来なのですが、その時の役柄と同じように、どうやら昭和27年を生きる人のようで、前半ではイサムのセリフにしか登場しない、なつという女性のようでした。後半から電車に乗ってきたなつは、女の子が生まれたらヒカル、男の子が生まれたらコウサクと名付けたいということをヒカルに話します。そしてコウサクというのはヒカルの父親の名前だったのです。ここまでくると、ヒカルもそして観客である僕たちにもこの2人の関係がわかりました。

 

昭和27年の世界では、もうすぐ銚子電鉄廃線になるかもしれない、という話題でもちきりだったのですが、平成30年の現代でもこうやって銚子電鉄は毎日走っています。そのことを誇らしくなつに伝えるヒカルの姿が感動的でした。

 

途中から乗ってきた友達3人は車内で見つけたヒカルに対して力一杯声をかけたり目の前で大げさな身振り手振りでアピールするのですが、ここでもやはりヒカルは気が付きません。でも本銚子の駅に着くアナウンスの瞬間にやっと気が付き、本銚子駅から乗ってきた男性に今が昭和何年かを尋ねて、もう昭和27年ではないことを知ります。さらには友達3人は乗客たちに現代を生きる人が必ず持っているであろうスマホを出させて、このタイミングで写真撮影をしてもよいことを観客に伝えます。そのシーンがこちら。まさに観客参加型の演劇です。

 

ちなみに本銚子駅から乗ってきた男性は、行きの電車の中では床に倒れていた男性でした。あの時は廃止になる銚電の電車のモーター音を聞きたくて床に寝転がっていたのだそうです。そして今は電車のモーター音を録音しているという、過去と現在の両方で別の人物を演じていたのでした。

 

終盤になって行きの電車の車内や、外川のまちあるきで見たことの話がつながり、そして現実の世界に戻ってきたのでした。

 

時代がクロスするのは「ひたちなか海浜鉄道スリーナイン」でも、銭湯が舞台の「寺島浴場の怪人」でもみられた設定でしたが、映画やテレビのような映像ではなく、生で演じる舞台で観ると果てしなく想像力が広がります。日常的な電車の中で非日常的な演劇を観るのは不思議な体験で、芝居を観るだけでなく参加している感じがするのですが、電車の中だけでなく、まちあるきの途中でもまだ劇が続いているというのがとてもおもしろいです。

 

 

ちなみにヒカルの友達3人組の一人、ささきくみこさん演じる浜子さんは行きの便では電車に乗れませんでした。ささきさんは、ひたちなか海浜鉄道スリーナインspring versionでも同じく浜子さんを演じてほとんど車内のシーンがなかったので、今回もまた乗らずに終わってしまうのかなとも思いましたが、帰りの便ではちゃんと乗ることができたので安心しました。

 

帰りの便で、途中で対向列車が遅れたので駅に着く前に少し停車するという場面がありました。もともと駅間を走る時間を計算して演じるのが鉄道演劇です。駅に着く前に先に話を進めてしまうわけにもいかないでしょうから、役者さんたちは間をつなぐ演技をしなくてはなりません。おもわず演出の緑川さんの様子を伺ってしまいました。