福島ドキュメンタリー映画特集

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いばらきCinemaラボという団体による「福島ドキュメンタリー映画特集」の上映会がありました。興味があったので観に行こうと思っていたのですが、台風19号の被害を受けて茨城県内でも僕の住むひたちなか市を始め、水戸市常陸太田市常陸大宮市、それに大子町で災害ボランティアセンターが立ち上がりました。平日は仕事があるので参加できないため、週末となる19日になったら映画に行く予定を変更してボランティア活動に参加しようと思っていたのですが、雨のためどこも活動受付がなくなりました。そのため、振り出しに戻って映画を観に行ってきました。
 
会場は水戸の千波町にある茨城県総合福祉会館です。その後の予定を考えて水戸駅からバスで行きました。

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映画は椎木透子監督の作品が2本上映されて、1本目が「つなぐひと」。
これは僕の大好きな福島県郡山市の酒蔵である仁井田本家の18代目蔵元 仁井田穏彦さんが語る言葉を記録した約20分の作品です。仁井田本家は1711年創業なので2011年はちょうど創立300年目だったそうです。そんな節目の時に大震災と原発事故に遭遇し、無農薬の自家栽培米を原料とした「しぜんしゅ」を作っている酒蔵としては存続の危機に立たされました。それでもきちんと放射線を測定し、安全性を確認できたので酒を作り続けることができています。逆境にも負けずに次の100年を目指す姿に心を打たれました。
 
2本目は南相馬市立原町第一中学校の吹奏楽部が舞台の「この空を越えて」。顧問の阿部和代先生と部員たちが、やはり大震災と原発事故で避難したり仮の教室で勉強をしたり部活動をしたりしながら演奏を続ける姿の記録でした。
 
映画の上映後には椎木監督とのテレビ電話によるトークがありました。僕も指名されたので映画の感想を伝えました。もちろん「つなぐひと」についてです。お気に入りの酒蔵の姿がきちんと記録されているのがとてもうれしかったです。